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93話 宝探し

山の周りに飛び出ちゃった土を片付けてたらカイがマシロに乗ってやって来た。


「ゴン、まだ出て来てなかったんだね」

「そうみたい。土を押し出した跡を辿って掘って行けば貫通するかなって思うんだけど」

そう考えると、ゴンいい仕事したんだな。

「向こうから何人か連れてくるよ。土運ぶのに」

「トンネル補強するのに、モルタ連れて行ってくれる?」

『向こう行ってくる〜』

モルタ2匹に増えた。

『セメトルン見つけながら行く〜』


ん〜、土運び人足が来てくれるなら運びやすくしようかな。

土を掘って、ドッジボールくらいの大きさからソフトバレーボールくらいの大きさまでのいろんな丸にして作る。


おお、見て。完璧な丸じゃない?

これ、アレだよね。泥団子って少し乾かしてたくさんこすったらピカピカになるやつだよね。

夏休みの自由研究でやるみたいな。

風魔法で乾かしながら、摩擦で磨いてみる。


ピカピカしてきたんじゃない?

なんか色つけたい。

リュックの中に何か入ってなかったかなあ?

テフテフライで染めた布とかはあるけど。

『僕、モグモグしようか?』

残っていたジェリーが手伝ってくれる。


ジェリーが吐き出した液体塗りつけて、ゴシゴシしてたら発光し出したね。

ん、よく考えたらミスリルとテフテフライとスッパイダラのコラボだもんね。

そりゃ普通じゃない物ができあがるよね。


「これ、沢山作ってどうするの?」

遠くから見ていたらしい女の子がやってきた。

「あそこの沢に捨てるんじゃないかな?」

「捨てちゃうの?!」

「もったいない!」

あ、あれ?なんだか女の子がたくさん湧いてきた。

「ゴシゴシしたらピカピカする?」

「たぶん」

「私もやっていい?」

「い、いいよ。あげるよ」

「本当〜。やった〜!」


なんか、泥団子磨き隊が出来上がったみたい。

じゃあ私は沢山丸つ〜くろ!


そういえば、こんなに女の子がたくさんいる村ってはじめてかも。

「ここは女の子の方が多いの?」

「今の時期は、男性陣は山の向こうの魔物を狩りに行くんだよ」

「冬になると、食料を探しに村まで降りてきちゃうから、数を間引かないといけないんだって」

へえ。このあたりは魔物がいるんだ。

私の住んでいるところは魔物が少ないから、感じたことあまりなかったけど、違う世界に来たって実感するなあ。


ピカピカの発光玉が1000個くらいできたところで、ボール1個分だけど向こう側と繋がった。


「ゴンいる〜?」

「いる〜」

あ、よかった。いた。

「大丈夫?ケガしてない?」

まあ、大丈夫な気がしてるけど。ゴンだし。

「大丈夫〜」

なんていうか、星を1つ破壊できちゃうあの人ってよっぽど強いんだろうね。

ゴンですら京様から貰った結界はってもこんなだし。

カイだって山1つ消せるだけだし。

「でもなんかいる〜」

「危険なの?」

「わから〜ん。ワレ今のところ大丈夫」

ゴンがわかんないものってなんだろ。


「じゃあちょっと待っててね。掘り掘りするからね」

「は〜い」


じゃ、いっちょ宝探しでもやりますか。

何が出てくるのかな〜。




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