91話 アザラシでショウ
「ワレ、ここで魔石スタンドやる」
ここでもモフモフされてるゴン。
「1人で2カ所やるの大変じゃない?」
「むむ〜ん」
まあ、確かに魔石スタンド便利だからいろんなところに作りたいかもだけど。
「ワレの友達呼んでくる」
ゴン、友達いたんだね。
しばらくしたら海の向こうがざわつきはじめた。
なんか見たことある風景だな〜。
ゴンが向こうからドラゴン形態でやってきた。
ドラゴンが2匹いる。
あれが言ってた友達かな?
んで、村の人たち慌てて陸に上がってきた。
「ここまでこれば、姉ちゃんがなんとかしてくれるだろうて」
任せて!って言いたいけど、
「あのドラゴンなら大丈夫だと思うよ。ゴンの友達なんだって」
「いや、あれ。タイコカだよ」
わーお、ゴンたち今度はタイコカの群れ連れてきた。なんかね、ウネウネした巨大なタコの頭だけ三角になってる感じ。
…しかし、こっちの海ってウネウネ率高いな。
陸に巨大タイコカがウネウネ、あっちにもウネウネ、こっちにもウネウネ。
…ホラーですか?
どんどん増えてくる。
ご〜わ〜い〜わ〜。
どうしたら動きを止められるかな?
凍らしちゃう?凍らしちゃう!
弓矢に冷気をまとわせて、タイコカを穿つ。
陸の上にあがれば瞬時に凍らされ、後ろからはドラゴン2匹。
うん、かわいそうになってきたね。
でもやめないよ!
タコ焼き食べたいもんね。海の家でさ。
2〜3ミートルのタイコカ、16匹捕獲しました。
どうやって保存しよう。
アイテムバッグには入って5匹だろうな〜。
そして新しい住人になりそうなゴンの友達は、ゴマメっていうんだって。
いつも海の中に住んでて、めったに起きてこないらしい。
陸に上がったゴンがキツネっ子形態になってお母さんたちにモフられているの見て、ゴマメも小さくなった。
でもなぜにアザラシ。半人間形態じゃないんだ。
まあ、確かに白くてフワフワっぽいか?
人語話せるのかな?
ふと思い立って、ビニールボール投げてみた。
ゴマちゃん鼻でキャッチ。
「おお、すごいな〜」
「かわいい〜」
なんだか人気者になったゴマメなのでした。




