表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
86/106

86話 釣り堀海

カイセン駅は漁業のお魚干物メインの駅になった。


保存用冷蔵庫を設置完了。

これでいつでもお魚食べられる。わ〜い。


「お姉ちゃん、釣竿の作り方教えて」

ボーイズが集まってきた。ボーイズは小さいからまだ漁には出られない。けど、釣りならできるもんね。

で、私のやり方ではなくて、糸をしばることにしたみたい。漁師さんは独特な縛り方があるんだね〜。

解けてこないんだって。


「この糸すごい頑丈だ」

刃物で切りにくいからかな?

「スッパイダラの糸なんだよ。火であぶると焼き切れるかも」

やってみようぜ、ってトワイ君は火属性だったみたいで糸切り係になってる。

ネバリーのねばねばを使って固定して、ア〇ンみたいだな~って。

ワイワイ竿作りしたらけっこうできた。


ん?お父さんたち、目むきだしてる。

スッパイダラの糸って言ったら…

って、竿を神棚みたいなところに祀りだした。

「いやいや使おうよ」

「そうだよ。もうお姉ちゃんに慣れようよ」

ってボーイズ、聞き捨てならん。


竿がたくさんできて、釣り餌とかもいろいろ揃えた。

私が用意したカット鳥肉は魔魚が釣れてしまうらしく、大人同伴じゃないと使ってはいけない危険エサに認定された。

…なぜだ。


そんなこんなで、気がついたら釣り体験コーナーもできていて、観光客がチラホラ来はじめた。

…情報、はやくない?

「駅ができたら、人がいっぱい来てにぎやかだね~」

って思ってくれてるらしいから、いいことにした、うん。


「自分で釣った魚をたべさせてくれるサービスがあったらうれしいかも」

「泊まりなら、釣った魚を一夜干しにしてあげて、お土産にでもするか?」

ボーイズ、商売に向いているんじゃない?


「お姉ちゃん、自分たちにできることがあるって、うれしいんだね」

ボーイズの言葉が頭にスッて入ってきた。


うん、みんなが幸せになったらいいのにね。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ