77話 ノビ〜ル
まだ雪はちょっと残ってるけど、暖かい日が増えてきた。
ラクノー村では、時間の流れをゆっくりにする機能付冷蔵室に、チーズとバターを作りためてくれてる。
今日はどんなチーズができてるのか、確認しに行くのだ。
ピザ食べたいな〜。
「リーナ様〜、チーズがんばって作りました」
薄い茶色なんだけど、なんとなくピンクっぽい髪の色してるのが、マーシーのお姉ちゃんでフィーレ。
かわゆす。
「伸びるチーズはできましたか?」
「はい、ノビーモを食べて育ったモーシーから搾ったミルクを使って作ると、伸びるチーズができました!」
ノビーモってなんぞや。
「これです」
白やピンクの薄い色をした、なんだかクルクルした細い草だ。
さわったらビヨーンと伸びた。
おもしろ〜い。
これ、ゴムみたいに使えないかなあ。
よく話を聞いてみたら、モーシーの糞をドメスがいつも通り1カ所に集めておいたら、ノビーモが生えてきたらしい。
んで、モーシーのうち何頭かがノビーモに目覚めてノビーモばっかり食べていて、伸びるチーズが誕生したのだとか。
ノビーモ量産したいな〜。
タイツ作りたいな〜。
「ノビーモの生えてるところを見たいですね」
「はい、リーナ様。ご案内します!」
ん〜?
久しぶりにきた牧場は、モーシーがおかしなことになっている。
「…モーシーって増えるんですね」
「朝起きると増えているのてす。不思議ですよね」
春になったら、友達100人できたでござる。
って、もっと多いよ!ざっと200頭はいるんじゃない?
10倍だよ、10倍!このまま増え続けたら困るわ〜。
ん、でもモーシーって牛みたいにおいしいのかな?なら、増えてもいいんじゃない?
とたん、モーシー、いっせいにガタガタ揺れだした。
うん、食べないから。わかったから。
もうガタガタするのやめてくれないかな。
液状化しはじめてないよね?
土日は遠征に行ってきます。
更新は暦通りにしようかなと思います。
( ´ ▽ ` )




