表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
75/106

75話 流れる〜

ちっこいおじさん、鋳造のプロだった。


本当はお金を貯めて、欲しい物を自分で作ろうかなって思ってたんだけど、プロにお願いすることにした。


コウロ村は、物作りの村だけあってかなり整備されている。

建物は岩をくり抜いて作られていて、それも、コウロらしさが出てる気がする。

使っている道具とかも近代的なんだよね。他の村では見たことない物があるな〜って。


ジェリーのミスリルは、ミスリルの中でもかなり品質が良かったみたいで、ちっこいおじさんすごいテンションで興奮してる。

「こんな上質の石を鋳造できることなんて、この先ないわい。お嬢の注文、完璧につくりあげるぞ!」

「おお!」


…ジェリーのミスリルまだあるって言ったらどうなるのかな〜。


「それにしても、コウロ村は女の人はどこにいるの?」

何日も通ってるけど、まだ女の人に出会ってない。

「?僕らはコーピト族だわい。魔力溜まりがあると生まれてくるんじゃもん。人間みたいに女も男もないわい」


…へ〜え、人間じゃなかったんだ〜。そうだよね〜。ちっこいもんね。

なんか、この世界の常識とかわからんわ〜。


「これがコーピト族。幻の…」

「滅多に出会えない魔剣作りの…」

「この国にもいたんだな」


フンドシ部隊、なんか泣いてない?


「リーナ様について歩いてたら、世の中の不思議を全部経験できそうですね」


って、おい。トーンマ、人を歩く不合理みたいに言うんじゃない。


そうか〜、人間じゃなかったんだなあ。お風呂とかいらなかったかも。

作っちゃったけど。

「おい、こりゃいいわい」

あ、入るんだ。

「ん、なんで仕切ってあるのじゃ?」

男女の違いがないとは思わなかったので。

「こっちは川みたいに流れておるわい」

足湯が流れるプールみたいですね〜。


ん、なんか楽しそうでよかったよかったよ。


浮き輪が必要だなって思いました。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ