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71話 駅作ろ

カイが遠征から帰ってきた。時々、セレスに呼ばれてどこかに行ってるのだ。何をしてるかわからないけど、人は増えてきたな〜。


「今回の遠征は、ゴン様のおかげで大変スムーズにこと運びました」


ゴンが無茶苦茶感謝されている。なんでも、電話機能のおかげでカイが終始ごきげんだったらしい。

ゴンの家も完成して、お姉様方がかわいらしく模様替え中だ。


私?

私は今、家でマジックバッグを作ってる。


マナーの勉強もしなくてよくなって、昼間たまにカイ宅に行く以外は、自分家の縫製工場?で仕事するのだ。


そして、マジックバッグは私の貴重な収入源になっている。

月に1つか2つ、見た目より10倍の物が入って重さも感じない物を作ると、ミラーが幸せ価格で買い取ってくれるのだ。解体機能は付いてないけど。

【道中安全】とか【安穏無事】とか刺繍してあるのが人気があるらしい。


んでもうちょっと寒くなったら、教会で計算のお手伝いをするんだ。

今年は欲しい物があるから、自分でお小遣いを稼ごうとがんばっているのだ。




お小遣いを稼いでいるって言ったら、ミラーが大金を手に入れられる仕事を紹介してくれた。


結界腕で木をバッタバッタ切り倒して、線路をプカプカ運んで、連結部分をフリー◯ービームでくっつける。

年単位の仕事が日単位で終わる。


私、大工とか土建関係を頑張るためにこの世界に来たのかも?


切った木材で10キリミートルこどに騎士寮を作って行く。

線路の脇に作るからちょっとした駅みたいでいいんじゃない?


建物ができあがると、その周辺にいた子どもたちが集まってきた。みんな痩せてるな。

昔のマギラワシ村に似てるかもしれない。


「みんなが仕事を手伝ってくれたら、ここで寝泊まりしてもいいです。ごはんも出しましょう。最初はお給料は出せないけど、たくさんがんばれるようになったらお金ももらえるようになります。やってみますか?」


たぶん、大人の家族がいないのだろう子どもたちだけが残った。

庇護者のいる子たちは家まで聞きに帰ったらしい。

みんなよくわかってないけど、ごはんが食べられることに目をキラキラさせた。


先に小さなケイタリングのカ◯リーメイトみたいなお菓子をくばる。


「食べていいよ。食べたらこのくらいの小さな石をこの棒みたいな線路っていうのの下に敷いて欲しいの。

夜になったらここに泊まっていいよ。それまでにごはん作るからね」


小さな子が今できる仕事はこんなのしかないけど、って思ってたんだけど。


「すごい!これ食べたらすっごい身体が熱くなってきた。大きな石でも運べるよ!」


5才か6才くらいの男の子、頭より大きな石持ち上げた。

そういえばこのケイタリング、ハイパー回復薬の処理に困ってクッキーに混ぜて作ったんだった。

やべ、忘れてた。


「た、たくさんお仕事してくれたら、いろいろ食べられるからね」


おかげで?石運び班、調理班、調達班に分かれて作業開始。

それぞれの班に、フンドシ部隊3人くらいずつつけて、駅周りの生活空間を整えることにした。

カイの部下が増えてきたから、こういう時に人手があっていいよね。


思ったより線路を作るのに時間がかかりそうだけど、まあいいんじゃない?うん。

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