62話 スライムは最強だと思います
ジェリーボックスが売れている。
なんていうか便利だよね、スライムって。
テイムさえできてればだけど、スライムいれば地球よりも便利なんじゃない?
この星の最強生物な気がしてる。
あと、ジェリーから出てきた金属でアクセサリ型のジェリーボックスも作ってみた。
中にミニのジェリーたち入れて持ち運べるようになって、私じゃなくてもどこにでも連れていけるようになった。
私はイヤリング型のを身に付けてる。
ジェリーから出てきた金属、もっと他にも使い道があるだろうって?
…機械的な?知識が皆無に近くて持て余してる。
ミスリルって、すごいの出てきた!としかわかんない。
カイが武器とかにしたいって言えば、あげてもいいと思ってるけど、今のところはアクセサリーにしてる。
だって売れてるんだもん。
リリアスくんとセレスが帰るから、お土産にしようと思ってるけど、どの子がいいかなあ。
「そういえばドメス、攻撃ってどんなのできるの?」
『わかんな〜い。やったことないもん』
ためしてみないとリリアスくんにあげられないよね、うん。
そうと決まれば、西山だな。他は人目があるから、こっそり実験するなら西の山がいい。イヤリングにミニドメス入れてサイクリング。
ん、なんかこの辺誰もいなさそうかな。
「じゃあ、あっちに向かって攻撃してみて」
『わかった〜』
ミニドメスがなんかプルプルしはじめた。
スライムが酸素を必要かはわからないけど、一応空気穴を開けてある。
そこから、カッて赤く光ったかと思ったら目の前の木が5本くらい火柱ってドロンと溶けた。
…見たことあるよ、こんなの。
確か、ナ◯シカの巨◯兵が口から出してるの見たことあるよ。
「やべーぞ、なんでばれた」
「早くずらかるぞ、ぐあっ」
って聞こえる。
「なんだ、すごい敵がきたかと思ったらリーナだったんだ」
ズルズル人形みたいなの引きずりながら、黒いの来た。
「カイ、いたの?」
射ち殺さなくてよかった〜。
「巡回中だよ。火柱立ったから見にきたらリーナだったんだね」
「私じゃないよ、ドメスだよ」
「…とうとうドメスまでリーナの影響を」
って私のせいじゃないよ!ね?
ドメスは1発撃つとレベルが3減ることがわかった。エサの布代がかかるけど、リリアスくんなら大丈夫そうだよね。お金持ちだし。
ドメスに決〜めた。
もちろん帰りは2人乗りして帰ったよ。
夏で暑かったからか
「もう少し離れてください。イロイロモチマセン」
ってカイに言われちゃったけど。
嫌われたわけじゃないよね。ドメスが規格外なの私のせいじゃないしね!




