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52話 sideレーシー

私はレーシーです。


エリーゼ様のお付きスタッフとして立候補しました。

だって、マギラワシ町ですよ。マギラワシ町!

流行りのファッションはマギラワシ発信が多いのです。


私、可愛らしいお洋服にとっても興味があります。

それと、デザインしたっていうリーナさんにも。

…やっとお会いできるのですね、はぁん。


箱車を降りると、想像していた町と違います。


なんですか?この美しい道なりは。黒く輝いて、凹凸が見あたりません。

そして、あそこに見える城のような建物が町長宅ですって?


あ、迎えに来てくれた人の中に見たことのある人がいます。

確か、トンデモ侯爵様のところにいた人です。


その横にキラキラきらめく金髪にオレンジの瞳の白馬の王子様みたいな人がいます。

ん?一見白地に金の刺繍のイメージに見えますが、

黒地に赤の刺繍の方が似合いそうですわね。

なぜかしら。


「ここにいる者たちが貴族の生活事情に明るくて、それほど恥ずかしくない街並にすることができたのです」


金髪の人がそう言うと、トンデモ侯爵様のところにいた人たちが涙を流しながら震えはじめました。

感無量でございます、ですって。


そしてどうみてもお城にしか見えない町長宅に入ると

なんということでしょう。


天使です。天使がいました。


思わず駆け寄っていろいろ触ってしまいました。

「ふわふわですわ。ふわふわ。柔らかくて、食べちゃいたいです」

「いかがわしいことを考えるな、女」

そう言うと金髪の人が背中に隠してしまわれました。

…なんだか視察団のみなさんが、呆気にとられてますわね。


それにしても

「その服は天使様に似合っておりませんわね」

天使様にはもう少し淡い色味の方が似合うと思います。


「いや、あれはカイ様の独占欲のあらわれなのです。御自分のカラーで染め上げたいのでございましょう」

トンデモの人が言いました。

「なるほど、それで赤と黒の格子柄のドレスなのですね」

正式な場ではドレスと言うには丈が短か過ぎでしょうけど。


「お二人は婚約されていますから」

なんですと!

「ダメです!ダメです!天使様が汚れてしまうじゃないですか!」

とたん、トンデモ部隊の人たちが私を別室へ引きずりました。


明日から天使様を飾り立てるのは、私の仕事ですからね!

カイ様には譲りませんわ!




感想をありがとうございます(≧∇≦)

教えていただいたり、言葉に支えられたりです。


しかし、それなのにこの程度の文字数ですわ〜。

みなさんの短くてもいいよ、っていう優しい誘惑にフラフラしてます

(;^_^A

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