42話 気がついたら9才です!
道路が完成した。
1年と半年ぐらいかかった。
馬車が3台並走できるくらいがいいな〜って思ってかんばった。
山を切り崩し採石したブロークという種類の石に
セメトルンというドロッとした虫の体液を混ぜて道のところに塗ったあと、火であぶる。
冷える前に大きなローラーで一気に平らにして完成する。
カイの黒い炎は火力が強くて工程が一気に進むってことに気づくのがもっと早かったら、1年くらいで完成してたかもしれない。
あ、そうそう。
私の結界能力が開花して、なんと岩の切り出しができるようになった。
空手みたいに構えて、痛いのイヤだ〜って思いながら手を振り下ろすと
私の腕を避けるように、キレイに割れる。
その切り出された岩を使って南の山に階段ができて、てっぺんに女神の像が建設されはじめてる。
なんでも村が発展するきっかけになった女神らしい。
ん?山に向かって突進したら、トンネルできるんじゃないかって?
もう人間の域、超えただろって?
どゆ意味?
道路を作ったり、岩を切り出したりしてたら東の山が
なくなった。
お日さまの光が朝早くから村を照らすようになって
農地も増えた。
それに伴って、移住者も増えた。
なんだか、もう村じゃなくて町でいいと思うよ。




