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28話 ある日、森の中
今、森の中。
目の前、くまっぽい何か。
ってでか!
大型の魔物なんてめったに出ないって言ってたじゃん!
「リーナ、いつもみたいに隠れてろ。コレがあればリーナの場所はわかるからな」
腕にぴったりくっついてるブレスレットみたいなのをみせる。
私とお揃いだ。
私はいい子だから言われた通りにするよ、うん。
お父さんとカイがいれば、モーマンタイ!
しかし暇だな〜。
リュックの中にカイが作ってくれた弓がある。
グリップのところに【百発百中】【即死奨励】って刺繍したやつ。
あ、矢がない。
忘れてきたわ。
なんか矢っぽいのないかな〜。
棒みたいの落ちてないかな〜。
お、あるんじゃん。
キジホロ鳥の羽根!
えっと、こうやって引っ張って、狙って〜、放つ!
くまに刺さった。
くま、倒れた。
お父さんとカイが口ぱっかーんしてこっち向いてる。
あ、アレ?
隠密スキル発動してるよね?




