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2話 とうとつに思い出しました

スイベリーを採りにきて川に落っこちた。

幸いに5才の私の膝までしか深さはないけど。

で、とうとつに思い出した。

私、日本人だったみたいって。


「おい、大丈夫か?」


くすんだ茶髪のオレンジ色の瞳の男の子が降りてきて手を引っ張ってくれる。

「へへ、大丈夫だよ、カイ」


名前も思い出した。ちょい混乱してるけどこの世界で暮らしてきたことも覚えてる。


「でもスイベリーも落ちちゃった」

イチゴみたいでおいしい、貴重なおやつだったのにな。


「俺のやるから上で休憩しようぜ」


カイは優しい。村の小さな子供を連れて木の実や野草の採取を教えてくれるのだ。


村はかなり昔の、御伽話に出てきそうな感じ。

トイレもなくて外に穴を掘ってする。

家らしき建物の中は、動物の毛皮みたいなのが敷いてある。それ以外は地面がむき出しだ。


思い出す前までは問題なかったけど

日本での生活を思い出した後だと…

なんか無理かも。

まずは川で水浴びしたい。


「もうちょっとここで遊んでいい?」

水をぱちゃぱちゃたたいてみる。


「まあ、ここなら大丈夫か。リーナのスイベリーも探しといてやるよ」


カイはそう言うと上に登って行った。


っていうか夏?でよかった〜。

なんだか急にかゆくなってきた気がしてゴシゴシする。

ついでに服も洗っちゃえ。


でも着替えなんてあったっけ?


くしゅん!


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