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16話 寝るのが楽しみになりました
ここ2ヶ月くらい大工をしてる。
寒くなる前にみんなの家をキレイにしないといけなくなった。
なんかおかしくない?
私って女の子だよね。
木材背負って歩いてるよ。なんか小学校の校庭とかにいる人だよ。
カイは最近、狩ってきた獲物を私のリュックに入れて出す便利機能に目覚めた。
そして、サヤ姉はずっと機織りしてる。
んでなんと、カイが狩ってきたツバローメという鳥の羽根が向こうの世界にあったダウンに似てると気がついた。
サヤ姉と相談の上でき上がりました。
羽毛布団。
もうすぐ冬がやってくるし、なんてステキなアイディア!
村の人たちのアゴが外れてる気がするけど、大丈夫かな。
「リーナちゃん、ツバローメを狩ってこればいいのね」
カラ姉が我に返ると、弟のガラクのお尻を蹴り飛ばした。
「さて、私は機織りね」
カラ姉が私の顔の前に手を出してる。
糸かな。糸くれってことかな?
まだ綿花の収穫の時期じゃないもんね。
「ツバローメの肉は、リーナちゃんにあげるからね」
なんかいろんな種類の鳥肉でリュックはパンパンになりました。
鳥の料理ってそんなにレシピ知らないんだけどな。




