100話 歓楽街はダメですからね!
ヤマノナカ村は山の中にあるため、小さな物も含めてトンネルを7つも作った。
いや〜、ゴンがいてよかったよ。
ゴンが突進した後、土の動いた跡を辿って両方から掘り進められるもんね。
村の男衆も参加してくれて早く掘ることができたんだよ。
将来的に、上の方まで車が通れるようになるといいなって思って、道幅を広げるのに掘り掘りした土を使ってる。
今はまだ1台も車、ないんだけどね。
で、残った土を丸にしてる。
トンネル7つ分がんばらねば。
「リーナ様、いろんな色ができました」
なにやら興奮してるブレンダが呼びにきた。
おお、ブレンダの周りにある丸玉が、いろんな色に光ってる。
「ジェリーが食べた布の色になったんですよ」
「なるほど〜。トンネルごとに色を変えたらキレイかもしれないね」
イルミネーション感覚だと、同じ色がかたまってる方が見栄えするもんね。
「じゃあ、私アカイロトンネル作ります!」
ブレンダは赤色係、と。
「ラブと流血の色ですから」
って1つおかしな単語が入って…ブルブル。
ブレンダ、ただの美少女じゃなかったか。
そりゃ、隠密村だもんね。
ブレンダの後ろにムチとかムチとかムチとか見えるよ。
…私の女王様のイメージの乏しさに泣けてきた。
え〜と、最初に作ったトンネルが白っていうか銀っぽい光りだったよね。
「私は青いの作ろうかなあ」
イルミネーションも青いの好きだったし。
暗い青だと本物オバケ出そうだから、ちょっと明るい青がいいかな?
「ワシは黄色の作ろうかな」
チーバ様も参加するの?
「幸せの黄色いフンドシっていうじゃろ」
ん?そうだったか?
もっと感動する感じじゃなかったっけ?
こっちの伝聞は知らないけど、リアルにただ汚いフンドシってことじゃないと信じてる。
で、チーバ様の黄色丸玉、金色に輝く美しいトンネルになった。
誰も黄色いフンドシからできたとは思うまい、うん。
「俺らはグリーン作りますよ」
「ザーコとトーンマはトンネル掘りに参加しないの?」
「いや、カイ様とゴン様が力のコントロールできるように練習するから邪魔だって」
「狙ったところだけ穴を貫通させるって競争してるっす」
「残り2山ですからね」
へ、へ〜。まあ、最悪山が無くなってもいいのかな?
それにしてもザーコたち
「緑を選ぶってことは、このあたりの景色に感銘受けたとか?」
「違うっすよ〜」
「セメトルンから受けた仕打ちを、忘れないようにですかね」
うん、なんかゴメンってば。
で、完成したトンネル、名前がアカイロトンネルとか、アオイロトンネルとかになった。
虹の村として、観光客が来る気がしてる。
だってさ、紅白の建物と色とりどりに輝く丸玉が、トンネルだけでなく道端も照らしてるんだよ。
もう、祭で盛り上がる温泉街にしか見えない。
隠密感0だよ。
エッチな村にならないといいね…ブレンダ女王様。
ふ、不安だわ〜。
なんとなくキリがよさそうなので、明日からゴールデンウィーク用にと思っていたお話を投稿させてください
m(_ _)m
こんな時期に子どもが1人インフルエンザになりまして。
隣のクラスは学級閉鎖らしいです。
みなさんもお気をつけてくださいね。




