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第18話 王都から来た2人

 18話です。


 最初はユーナ、そこからはユウの視点になっています。

 「さっきから言ってるでしょ。あんたにAランクなんて務まらないわ。出直しなさい、雑魚」


 「黙れ。お前と話す気なんて毛頭ねぇんだよ、座ってろ、チビ」


 私の目の前には殺気立った2人の人がいます。


 片方は赤い髪を揺らし、さらには顔すらも赤くしながら激怒し、立ちながら対面に座る黒髪の男性を睨みつけ。


 片方は椅子に座りながら、面倒臭そうに、ただ明確な威圧の意思を持って赤髪の女性を睨みつける。


 「………………」


 私もそうですが、周りにいる2人も黙っていて、もう大変な状況です。


 「……はぁ」


 どうしてこうなってしまったのでしょうか?


 私は、小さくため息をつきました。


 ◇◆◇


 昨日も昨日で、ゼルバさんの宿は大盛況だった。


 まぁ、半分以上は俺が原因なわけだけど。


 そりゃそうだろう。あんな大々的に張り出されたんじゃあ、知りたくなくても知ってしまうだろう。ギルドふざけんなよ、マジで。


 だから、昨日も昨日で俺を見に来た冒険者によって、また宿の1階は埋め尽くされたのだ。しかも、客は今までで1番多かった。


 お陰で昨日はこの世界に来た中で1番疲れた。……まだ3日しか経っていないんだけどさ。


 まぁ、決闘をしようなんて言ってくる奴はゼルバさんに威圧されてすぐに引っ込んでいったし、面倒は起こらなかったから良かったが。


 そういや、これは別に面倒ってわけではないが1つだけ。


 昨日はガレスも宿に来ていた。


 ユーナ目的かな?と思ったが、俺に用があったらしく、


 「明日の朝、ユーナと2人でギルドに来い」


 と、食事を終えた後に言ってから、ユーナをガン見してから帰っていった。


 ガン見してから、帰っていった。


 いや、わかるよ。


 ユーナ、昨日はスカートだったんだよ。それで、スカートの裾下から見える生脚がな、いや、凄いんだわ。


 結構な奴がガン見してた。


 ちなみに、見てた奴全員の顔は覚えた。なんで覚えたか?HAHAHA、なんでだろうな?


 ガレスはその場でぶちのめしてやろうかと思ったのだが、あいつの右頬には、どうしてかは知らないが誰かに殴られた跡が付いててな。殴ろうにも殴れなかったんだよ。


 まぁ、左の頬を殴ったわけだが。


 とまぁ、昨日も昨日で本当に疲れたわけだ。


 仕事が終わってからは、俺もユーナもすぐに2階へ駆け込んだ。理由は勿論、もう一昨日みたいな目には会いたくないからだ。


 セユナさんの黒いオーラは、なんというか限りなくストレス発散に近い何かな気がするんだよ。


 チラリとでも見えたら速攻収めてもらわなければヤバイ、もしくはすぐに逃げる、というのが俺とユーナの見解であった。


 で、睡眠やらも挟んで現在は朝の7時。


 昼と比べれば、街はとても静かだ。


 ポエマーに表現するなら、街はまだ眠っている、といったところだろう。


 そして現在、俺とユーナは冒険者ギルドの前に立っていた。


 「早く済ませよう。今日はシユと遊ぶ約束をしてるんでな」


 「自由ですね……」


 まぁな。


 「ただまぁ、遊ぶのもそうだが、卵についても調べたいんだよな」


 「あぁ、確かにそうですね」

 

 そう。結局、卵については現在進行形で分かっていない。


 シユが昨日宿に訪れた奴ら全員に聞いたのだが、知る人はおらず、わからずじまいだった。


 それと、魔力を吸われるのも、今の所俺とユーナしかいなかった。


 「なんの卵なんだろうな……?」


 「ユウさんの話では、悪い生き物の卵ではないみたいですけど」


 まぁ、悪い生き物の卵ならあんな光の粒子を出したりしないだろうからな。


 あと、指先を咥えられた時に少し見えた姿も、別に『邪悪』といった風ではなかったし。


 「とりあえず、目の前のことをさっさと済ませるか」


 そう言いながら、俺達はギルドの中へと入っていった。


 「全然人がいないな」


 職員の姿があるだけで、ギルドの中にはいつものような活気はない。まだ冒険者の活動時間じゃないからだろう。


 まぁ、こういう理由があるから、ガレスは俺を朝に呼んだのだろうが。


 元はと言えば、あの試験の後に色々話す予定があったみたいだしな。


 内容としては、これから近い内に何かよからぬことが起こる、というものだろう。おそらくは、森の魔物に関することだ。


 「……内容はもう把握してるから、別に来なくてもよくないかね?」


 小さく呟く。


 そもそも、話すことがあるのならば昨日話してしまえば良かったのだ。


 それなのに、わざわざギルドに呼びつけたのだから、いよいよもって面倒な予感がするというものだ。


 「おう、来たかお前ら」


 食堂の方からだ。


 そちらを見遣ると、そこにはガレス────


 「誰だ?」


 ガレスの座っていたテーブルの向かいには、2人の人がいた。


 片方は金髪の男。


 でもって片方は、


 「………………」


 やたらとこちらを睨みつけている、赤髪の少女だった。


 そこで、そんな俺の視線の先を読んでか、ガレスは言った。


 「とりあえず、ギルドの個室に行くか」


 ◇◆◇


 場所は変わり、ギルド3階の対話室のような場所。


 「で、そちらの方々は?」


 備えられたソファに座るなり、俺はそうガレスに質問した。


 「あぁ、こいつらはな────」


 「ちょっと、あんた」


 ガレスがその質問に答え終える前に、赤髪の少女はその言葉を遮る。


 「なんだ?」


 「なんだ?じゃないわよ。あんた、Aランクを名乗っておきながら、目の前にいる人間との力の差も理解出来ないわけ?」


 は?


 この赤髪のチビは何を吐かしてやがるんです?


 「おい、ダリア。お前は────」


 「馬鹿親父は黙ってなさい。ねぇ、あんたもしかして、いやもしかしなくとも、Aランクになって調子に乗ってるんじゃないの?」


 なんなんだ、こいつ?


 初めて見た時から、こちらに対してあまりいい印象を持っていないことはわかってはいたが、それでもここまで攻撃的な態度をとられると、流石にこちらもそれに対する態度をとらざるを得ない。


 あと、『馬鹿親父』って言ったよね、こいつ?


 「ガレス、こいつあんたの娘か?」


 「ああ、まぁそうなる」


 どこか遠い目のガレスには、一昨日戦った時のような覇気は無く、ただどこか諦観したような様子のみが見て取れた。


 それは、赤髪のチビの隣に座る金髪の男にも、同じことが言えよう。


 「ちょっと、あんた────」


 「ああもう、うるせえよ」


 ピーチクパーチクとうるさいチビに、俺も黙ってはいられない。


 2人の諦観した態度、チビの様子を見るに、つまりはこういうことなのだろう。


 この赤い餓鬼は、どうやら俺にいちゃもんをつけたいらしい。


 「な、ちょっと、あんた何様のつもり!?」


 「何様でもいいが、とりあえず今はお前とは話していない。俺はガレスと話していただろうが、勝手に割り込んで来たお前の方が何様だよ」


 「な、あんたねぇ……!」


 「やめときなよ、ダリア」


 そう言って金髪の男は、チビを制した。


 「まずは互いに自己紹介しないと、話も出来ない。こちらはわかっていても、向こうはこちらのことはまだ何も知らないんだから」


 ああ、わかった。とりあえず、この男は良い奴だ。


 そう言われて、チビも渋々引っ込んだ。どうやらこの男はこのチビのストッパーを担っているらしい。


 「はぁ、とりあえず落ち着けダリア」


 ガレスもため息を吐きながらそう言って、こちらを向いた。


 「ユウは知らないだろうが、こいつらは王都から派遣されて来た冒険者だ」


 なるほどね。


 謎が解けてきた。


 「この赤髪のは、まぁ、さっきも言ったが俺の娘だ。名前は────」


 「ダリア・ギルバートよ」


 お前には聞いてねぇよ、チビ。一々遮るんじゃねぇ。


 言ったら面倒そうだし、言わないが。


 「で、こっちがダリアの仲間のシュバルツ・フロードだ」


 「シュバルツ・フロードです。よろしく」


 そう言って、右手を出してくる。言わずもがな、握手を促すものだろう。


 「よろしく」


 俺もそれを受け、挨拶を返し、握手に応じる。


 シュバルツは良い奴だ。間違いない。


 ちらりとシュバルツを観察すると、腰に剣を携えている。なるほど、剣士か。


 チビの方は剣なんかの武器を持っていないのを見るに、魔法戦闘に特化しているのだろう。


 「なるほど。王都から派遣されて来た冒険者か……。となると、俺の予想していた、この街に何かよからぬことが起こる、というのも間違いではなさそうだな」


 「お、おう。まだその件については話していなかったと思うが……」


 「それくらいの理由がなきゃ、俺をAランクにしたりしないだろ」


 そもそもその為の判断材料だって、腐るほどあったわけだしな。


 「で、こっちからの自己紹介は必要か?ある程度は聞いてるみたいだが」


 「ああ、ユウ・アザミ君。君のことはガレスさんから聞いているよ」


 「なら、いいか。ユウ・アザミだ、以後よろしく」


 で、だ。


 「呼び出された要件はなんなんだ?単なる顔合わせなら、もう充分だし帰っていいか?」


 これ以上ここにいると面倒そうだしな。


 その言葉を告げる前に、その言葉を遮る者がいた。


 「気にいらない、気にいらないわ!」


 ダリア・ギルバート。赤チビである。


 「あんた、本当に何様のつもりよ!さっきから聞いていれば、Aランク成り立てのくせに、偉そうにも程があるわ!」


 あぁもう、本当に面倒な奴だな。


 俺の嫌いなタイプだ。


 「そもそも、なんであんたみたいなのがAランクになっているわけ!?」


 「知るか。ガレスか、ギルドマスターとやらにでも聞いてみたらどうだ?」


 別に俺が頼み込んだわけじゃないしな、と俺は吐き捨てる。


 どちらかと言えば、俺はこういう面倒事がありそうだから、Aランクになるのはそこまで気乗りはしてなかったしな。


 それに、あの試験での戦いは俺がこの世界でどれだけ戦えるかを測るためのものだったわけだし。


 「それに、気にいらないのなら、俺のランクを下げるように言えばいいじゃないか。別に、俺としては下がってくれた方が助かるしな」


 ぶっちゃけ、本当に助かる。


 宿の手伝い的な意味でも。


 「あんた、ふざけてるわけ!?」


 うるせえ。


 「さっきも言ったけど、本当に何様よ!あんたみたいな奴、冒険者なんて向いているわけがないわ!」


 「何様かどうかなら、お前の方こそ何様だ。さっきからピーチクパーチクと人を非難するだけじゃねぇか。そもそも、見た目だけなら、お前の方が冒険者には向いていないだろ」


 そう言った瞬間だった。


 「何ですって……?」


 赤チビの周りが、チリチリと音を立て始める。


 「私はぁ、あんたよりも上のSランク冒険者よ!!」


 赤チビがそう叫んだ瞬間、空気が弾けた。


 パンッ、とクラッカーがなるような音が立ち、目の前には怒りで顔が真っ赤になった赤チビの姿。


 ガレスもシュバルツも、もうダメだ、といった表情だ。


 「もう我慢ならないわ!あなた、私と戦いなさい!」


 真っ赤になった赤チビは、息荒くそう叫び、こちらを睨み続ける。


 戦いねぇ。


 そんなもの、返事は決まっている。


 「は?嫌だよ、面倒臭い」


 勿論、拒否だ。


 「ガレス、もう話にならないし、帰るから。後でまた来る」


 「……はぁ、じゃあ昼にまたこの部屋に来てくれ」


 ムキーッ、と真っ赤な赤チビを抑えるシュバルツには悪いな、と感じながら俺は立ち上がる。


 「帰るぞ、ユーナ」


 「は、はぁ……」


 ずっと聞き役に徹していたユーナも、困惑の表情を浮かべている。まぁ、仕方がないだろう。


 「じゃあな、チビ。せいぜい頭を冷やしとけよ」


 「待ちなさい!この!逃げるなぁぁぁぁあ!!」


 叫ぶチビの声を聞き流し、俺は対話室を後にした。


 ◇◆◇


 「よかったのですか?」


 「何が?」


 対話室を出るなり、ユーナが心配そうにそう言ってきた。


 「何が、って……。話を途中で切ってきたことです」


 「あぁ、それなら別に問題ない。後でまた来るって、さっきガレスにも言ったし」


 「でも、ダリアさん、凄い怒ってましたよ?」


 「知らん。あれはあっちの責任だろ」


 あれは大切な話とかでは絶対に連れてきちゃいけないタイプだ、うん。


 そもそも、あんな奴を話に参加させるから悪い。


 「それに、今は時間が悪いからな」


 「時間が悪い……?」


 そう、時間が悪いのだ。


 「まず、ユーナはガレスがなんで俺を呼んだのか理解してるか?」


 「それは、あの試験が終わった際にするはずだった話と、後は顔合わせのため、でしょうか」


 「そうだ」


 顔合わせとしては、お互い悪印象しか残らなかったが。


 「で、さっきも言ったがこの街で何かよからぬことが起こるらしい。そういやユーナ、これについて何か知ってるか?」


 「いいえ」


 「だよな」


 知ってるのなら、教えてくれるだろうし。


 「まぁ、俺はガレスがしようとした話の内容は、それなりに察しはついていたからな。だから、試験の際の話に関してはある程度は問題ない。次に、顔合わせだが、これについては最悪だったがある程度は終わった」


 あのチビ、今思っても腹が立つ。


 「『ある程度』、ですか」


 「そう、ある程度だ」


 俺は言葉を続けた。


 「この顔合わせの目的は、互いの自己紹介の他にもう1つあるんだよ」


 「もう1つ?」


 「ああ、互いの力の把握っていう目的がな」


 そう、というか、これが最大の目的と言っても過言ではないだろう。


 全容としてはこうだ。


 まず第1に、互いの自己紹介。自己紹介は人間関係をスムーズにさせる重要な行為だし、そもそも同室に名前も知らないような奴がいれば誰しも警戒するものだ。だから、それを解消したかった。


 結果は最悪だったが。


 で、次にこれから起こるよからぬことについての説明。これについては俺の方で察しはついていたのでいいだろう。


 内容としては、森の魔物の活発化に伴う何か。おそらくは街の防衛とかそこらへんだろう。

 

 これについては、ハインウルフを大量に狩って、なおかつオークの変異体が森の比較的浅い部分で現れたことからなんとなく察しをつけたまでだ。


 素晴らしきかな、ファンタジー系の小説(さんこうしりょう)


 そして最後に、互いの力の把握。


 街を防衛する際、先頭に立つのは間違いなく先程集まったユーナ以外の4人だ。そして、防衛するにあたり、この4人が協力するとなると互いの能力把握は重要になる。


 これはこちらの世界の本で読んだことだが、魔法1つにおいても相性はあるものだ。例えば、水属性の魔法が得意な人と炎属性の魔法が得意な人を同じ場所に配置するのは非効率だ。


 だから互いの能力を把握したかったわけだが。


 「あのチビが頭ごなしに俺を非難したからな。戦力把握とか、そういう状況じゃなくなった」


 「まぁ、最後は戦う所まで発展しそうでしたし」


 「いや、それも今回の顔合わせの目的の1つだっただろうさ」


 「え?」


 ユーナは首をかしげて疑問符を浮かべている。


 うん、可愛い。


 「相手がどれくらい強いかなんて、実際戦えばすぐにわかる。あのチビは力の差がどうこうとか言ってたがな」


 曰くSランク冒険者らしいが、それったってガレスと同格。戦闘経験ならば年齢的にもガレスの方が上だろうしな。


 「ただ、時間が悪かった」


 「時間……」


 そう、さっきも言ったが時間が悪かったのだ。


 「この戦い、他の冒険者に見せつければいいアピールになるだろ?」


 「ああ、なるほど」


 どうやら理解してもらえたらしい。


 見せつける。まぁ、つまりはそういうことで、他の冒険者に俺達の力を見せつける必要があったのだ。


 元から街にいたガレスなんかはともかく、俺や王都から来た2人に関しても、街の冒険者からしてみれば実力がわからない。


 それに、俺達みたいな若輩が先頭に立つともなれば、反発も起こる。ギルド側としては、そんなことは起きて欲しくないわけだ。


 「今は冒険者の活動時間じゃないからな。観客を呼ぼうにも『時間が悪い』ってわけだ」


 「それを見抜くユウさんは何者なんですか……」


 「ただの素チートだよ」


 呆れたようなユーナのその言葉に、苦笑するように俺はそう告げたのだった。


 ◇◆◇


 そして、数時間後。


 俺とチビは睨み合っていた。


 「さっきから言ってるでしょ。あんたにAランクなんて務まらないわ。出直しなさい、雑魚」


 「黙れ。お前と話す気なんて毛頭ねぇんだよ、座ってろ、チビ」


 周りの3人は皆困り顔だ。


 ユーナに関してはため息までついている。


 それも仕方がない。再び集まったらまた先程の状況に逆戻りしたのだから。


 というか、そもそもどうしてこのチビがこの場にいるかな?除けとけよ邪魔だし。


 というか、雑魚とは随分な挨拶じゃないか。


 固有魔法ぶつけんぞ?


 「いいから、私と戦いなさい!」


 「はぁ」


 こうなったら仕方がない。受けてやるか。


 そう思った時だった。


 ヒゥン、と風を切るような音が聞こえ、俺の首元にシュバルツが剣を向けられていた。


 「なんなら、僕と戦わないかい?」


 「へぇ」


 「ちょっとシュバルツ!何勝手に」


 「ダリア、彼はAランクだ。それなら、彼の実力を測るのは同じことがAランクである僕が適役だよ」


 こちらを見ながらシュバルツはそう言うが、その目はこちらにこう言っている。


 『僕と戦うということにしてくれ』


 「いいぜ、シュバルツ。受けて立つ」


 「よかったよ」


 そう言ってシュバルツは剣を鞘に収める。


 「………………」


 その所作を見るに、シュバルツはかなりの実力者だということを理解する。剣術の腕はかなりのものだろう。


 俺の心の中に、ある興奮が湧き出る。


 ああ、やっと剣術を覚えられる、と。

 なんというか、出来としては悪い気がする。


 でも大丈夫!次話で巻き返すから!


 というわけで今話から後書きに次回予告に次話のタイトルを付けようと思います。


 次回、『模倣昇華』


 感想、評価がもらえると嬉しいです。

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