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第一話 セルディック家の麒麟児
7大貴族のひとつ【セルディック家】に生まれたアリサ=セルディック。
10代目当主...ヴォルグ=セルディックとアンナ=セルディックとの間に生まれた三人の子供の長男として生を受けた。
アリサは魔術師として歴代当主より遥かに優れていた。膨大な魔力保有量、天才的な魔力操作、そして全属性の魔法が扱えるということ。
普通魔術師は、1属性しか扱えない。それは生まれた時、すでに自分の生まれ持った属性が決まっているのだ。稀に2属性扱えるものがいるがそれは天才呼ばれる。そして【セルディック家】の最強と謳われた初代当主でさえ3属性しか扱えなかった。
だが、アリサは違った。彼は生まれた時から全属性....火、水、木、雷、土、光、闇の7属性を扱うことができた。
幼少期から英才教育を受け、大人でも難しい魔法を次々と覚えていった。
両親からの愛情を受け、幸せな時間が永遠に続くかと思われた。
だが....彼が9歳の時、事件は起きた