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プロローグ

作者の明日戸只です

今作は学園バトルものにするつもりです。展開的にありがちなことになったり、自分が読んでいる小説の影響で一部見たことあるような感じになると思いますが、ご了承ください。

これが自分にとって執筆2作目になります。まだまだ未熟なところがあるので感想などをいただけると嬉しいです。

 世間一般的に親は『人の痛みがわかる子になりなさい。』と言う。

 子供の時友達を一方的に傷つけたら『自分がされて嫌なことをするな。』とか、『痛がってるのがわからないの?』とすごく怒られる。そうやって子供は人を傷つけることはいけないことと学習し、それが心の理解につながり思いやりにつながる。結果それができる子はいい子扱いされる。

 逆に人の痛みがわからない子は悪い子扱いされる。当然親や先生に怒られることになるし、成長してもそれがわからない人は平気で人を傷つけ、最悪逮捕され犯罪者のレッテルを着せられる。

 でも大概は成長するとともに他人の心を理解することは自然に身に付き、小学生ころには誰でも当たり前にできるはずだ。

 それじゃあ俺はどうか。これについては非常に微妙な所だ。

 確かに俺もそう言われてきたし、傷つけられて傷つけた奴が怒られているのを見たこともある。それに俺は今年高校1年だ。当然相手の気持ちを汲み取ることはできる。

 しかし痛みがわかるというのが理解できない。いや傷つけられると痛いのはわかる。そうではなく根本的に傷の痛みがわからないのだ。

 昔から俺はとても運が良かった。たまたま遅刻しそうになり朝食を抜いて学校に行ったら実は牛乳が腐っていてそのあと俺以外が食中毒になったり、登校中交通事故が起こり車が自分に突っ込んできてもたまたまもう1台の車とぶつかり、軌道が変わってぶつからずに済んだりと、とにかく運が良かった。

 親戚や祖母に話すと、『神様が守ってくれた』とか『仏さんのご加護』だと神棚で『ありがたやありがたや』と拝み始める。その時は俺も神様が守ってくれたのだとその神とやらに感謝していた。

 しかし、5歳のころ自分がおかしいことに気が付いた。鋏で指を切っても数分で治った。最初はそれが普通だと思ってたが、友達に聞くとそんなバカなと言ってバカにされた。本当だよと石で指を切ってすぐに治るところを見せると気持ち悪がわれた。その後友達から妖怪だの怪物だのいじめられた。でも殴られても蹴られても傷一つ付かないし、そのうち痛みさえも分からなくなった。

 だから痛みがわからない。痛くなったことがないからどこからが痛いのかわからない。神様がいるならちょっと過保護すぎないかと恨みさえ感じる。

 そういった意味では俺、神家守(かみがまもる)は悪い子なのかも知れない。

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