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更新はひたすらゆっくりです(´・ω・`)
会える楽しみ
服装の悩み
などなどで日曜日はあっという間にやって来た
約束の時間になっても愁さんがやって来ない
割と時間に真面目な人なのに
そう思っていた矢先にインターホンがなった
家族が出かけてるのが幸いで
慌てて転けたのを誰にも見られずにすんだ
「愁さん!」
家の前に車が止まっていて
車からは愁さんが手を振っている
でもどこか不自然
近づき手を握ると凄く熱かった
額に触れると
手と同じく熱かった
「熱あるのにどうして来たんですか!
そんなときぐらい休んでください…。」
すると愁さんは優しく笑いながら
瑠璃の頭を撫でた
小さい子をあやすような手つきから
愁さんの愛を知った
「予約してるホテル直行でも良い?」
頷くと愁さんは車を走らせた
少しでも休んでほしい
ホテルについてからは寝ることを勧め
自分も同じくベッドに入った
「愁さん…」
力をこめて握られてる手にキスをした
眠る愁さんには気づかれない
それでも瑠璃は会いに来てくれた感謝をキスで伝え続けた
最後に唇にキスした瞬間愁さんが目をあけた
「くすぐったいよ…
そんなキス教えてないよ。」
「い、い、いつから起きてたんですか!?」
驚きを隠せない瑠璃をみて愁は笑っていた
「普段ならちゃんとキスの仕方教えてあげるけど
今日はダメだよ
瑠璃にうつるからね」
愁さんは意地悪だけど根は誰よりも優しい
それがよくわかる
自分の為にしてくれてることは嬉しい
けどもっと自分を大事にしてほしい
「別に良いですよ
うつっても
私に出来ることがあるなら。」
普段の感謝を今こそ返したい
そういうと愁さんの笑みが一層意地悪になった気がした
「じゃあ俺の上に乗ってくれる?」
意味を理解出来ずにいると愁さんが腰を掴んできて
愁さんを跨ぐ形になった
やっと意味を理解した瑠璃は赤面しながら首を横にふる
「イヤですそんなの
恥ずかしくて出来ません。」
「瑠璃は俺のこと好きじゃない?
好きだったら出来るよね?」
下から見つめてくる視線はすでに反抗出来るものではなかった
卑怯だと思うのにドキドキが止まらない
「そんなのわかんないです…。」
「大丈夫
手伝うから
出来るよね?」
優しい笑みが頷くとさらに優しくなる
愁さんの指示に従って恥ずかしながら
服を脱いでいく
恥じらえばその度にイタズラされて
初めて抱かれた日を思い出した
メンバーが入ってくるまでの愁さんもこんな感じだったなぁ
「なに考えてるの?
俺の上で他のこと考えるなんて許さないよ
もっと動いて。」
動いてと言いながら愁さんは下から突き上げてくる
「ぁん…ぁ……やぁ…ん。」
この後も愁さんの思うままに揺さぶられ
瑠璃は眠りにおちた
いつも思う
何でみんなこんなに体力あるんだろう…
パチッ
目覚めると勢いよくベッドから飛び上がる
ヤバイ寝ちゃった
もう朝かな?
窓の外をみると夕焼けが広がっていて
ひとまず安心した
「ふふっ
大丈夫だよ」
愁さんは携帯を手にしながら瑠璃の行動の一部始終を観察して笑っていた
少し元気になってはいるみたいで良かった
「メンバーに連絡ですか?」
「うん
明日の朝の打ち合わせは無くなって
仕事は昼からになった」
少しでも休みが増えたことに安堵したものの
たったそれだけという感じもする
芸能人だって人間だ
もう少し休みを与えてあげてほしい
なんてこと絶対に言えないけど
「大丈夫だよ
だいぶ元気になったからさ
なぁ瑠璃に聴いてほしい曲があるんだ」
愁さんは全部わかってるみたいだった
愁さんはベッドに腰かけたままiPodのイヤホンの片方を差し出す
瑠璃は何も言わずに受け取り耳につけた
偶然僕らは出会ったんだ
特別な感じはなく出会い
気がついたら互いに恋してた
会えば会うほど愛しくて
いつだって君といたいと思った
そんな簡単な話じゃないことぐらいわかるけど
今君にこの言葉を伝えたい
愛してる
時には傷つけてしまうかもしれない
愛してる
互いに我慢しあうことが多いかもしれない
それでも互いの手をとり
2人支えあって前に進もう
永遠の愛を誓うために
「凄い素敵な曲ですね
新曲ですか?」
1番だけ聴かせてくれた
そして愁さんはCDをとりだした
手渡されたCDには
メンバー1人1人のサインとメッセージが添えられていた
「そう新曲
初めてメンバー全員で作ったんだ
瑠璃への曲
誰よりも最初に瑠璃に聴いてほしい。」
「僕と君の恋の唄」
そんなまっすぐなタイトルが付けられていて
ラブレターみたいだ
CDをおいて愁さんを抱きしめる
「ありがとうございます
凄く嬉しいです。」
ずっと大好きだった人
大好きな人からのラブレター
幸せすぎるよ
「瑠璃泣いてるの?」
頬に手をあてると
そこは涙で濡れていた
「やだ
ハズカシイ
みないでください」
「可愛いね
瑠璃愛してるよ
今度ちゃんとデートする時間つくるからね」
抱きしめながら告げてくれた言葉に瑠璃はさらに涙を流した
「あの今日は愁さん今から帰るんですか?」
やっと泣き止んだ瑠璃
でも愁さんはまだずっと抱きしめてくれていた
肌と肌がくっついてうまれる暖かさが心地良い
「どうしたの急に」
「ずっと考えてたんです
昼からお仕事ってことは今日帰って家で休みますよね?」
どうしても言葉の最後が下がり調子になってしまう
仕方ないことだし
ワガママは言わないって決めてるのに
「そんな寂しい顔しないで
ずっと抱きしめてたくなっちゃうでしょ?」
はっきり言ってくれれば
こんなこと言わずにすんだのに
こんな子供みたいなこと
「ずっと抱きしめててください…」
愁さんは一瞬驚いた顔をしていたが、すぐに笑って抱きしめてくれた
甘えるように首元に顔をくっつけてくるのが嬉しい
「なんでそんな可愛いこと言うの?
瑠璃…
俺ももっと一緒にいたい
ねぇ明日朝早くに起きて車で送るから
今日はずっと一緒にいよう?」
この日何かする訳でもなく
一緒にお風呂に入って
抱きあって寝て
凄く幸せな朝を迎えた
目覚めはお姫様みたいにキスで起きて
傍には大好きな人がいる
愁さんに学校近くまで送ってもらって
笑顔で教室に入る。
遠いハズの愁さんを凄く近くに感じた
でもそんな想いは翌日あっさり壊されることになったのだった
頑張って書きます…
良かったら次話も読んであげてください←