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ただひたすら一生懸命書いていきます(´・ω・`)
明日はいよいよ旅行出発日
家族には由利亜の家にお泊まりすると言ってる
で、今は
私の部屋に由利亜を招いてる
「ごめんね…アリバイ工作付き合わせて」
「んー?
私は別に良いんだけどさ
まぁ問題は…昴センパイじゃない?」
そう…最近出来るだけ接触は控えてるけど
ぶっちゃけ危ない
キスマークは消えたけど
家だって近いし
旅行がバレれば、家族にチクられる可能性もある
ちょっと厄介だ
「まぁ会ったら適当に流しとくから
楽しんできなよ
ね?」
旅行の用意はほとんど終わり
由利亜とこうやってずっと話してる
私よりだいぶ大人びていて、いつも助けられてる
「ありがとね」
由利亜はニコッと笑った
凄い可愛いと思うけど、由利亜の好きな人の話ってきいたことないんだよね
まぁあえて聞くつもりはないんだけど
ピンポーン♪〜♪
今は家に誰もいないから
瑠璃が出るしかない
「ちょっと待っててね」
下に降りてドアを開く
そこにいたのは…
「す、昴…」
私服でもかっこいい
普通の女の子ならぽぉーっとなる所だけど
今はそんなこと考えてる余裕はない
「どうしたの?そんな慌ててさ
顔に会いたくなかったって書いてるみたいで悲しいんだけどな」
焦る瑠璃と裏腹に、昴はいつも通りだった
手に持っていた紙袋を差し出してくる
「母さんが食べてって」
家族ぐるみの付き合いだから
よくあること
そう思い一気に気が緩む瑠璃
「ありがと」
紙袋を受け取ろうとした瑠璃を
昴はいきなり抱きしめる
また抵抗出来ないまま…
腕の中で暴れる瑠璃を気にせず
昴はまたキスマークをつけようとしてくる
「瑠璃!!」
由利亜が降りてきて
2人の間にはいり
昴を引き離す
「遅いと思って心配で降りてきたの」
瑠璃は思わず由利亜に抱きつく
そんな瑠璃を由利亜はあやすように抱きしめかえしてくれた
視線は昴に向けながら…
「由利亜ちゃんは昔から俺の気持ち知ってるだろ?」
昴の問いに
コクンとうなずく由利亜
え!?と声をあげそうになったけど、由利亜に
「今は黙ってて」と止められた
「だったら応援してくれよ…」
悲痛な昴の嘆き
でも由利亜はそんなの全く気にしてないみたいで
「もしそうでも、今瑠璃には好きな人がいます
昴センパイの一方的な想いを押し付けるのは間違ってる!」
昴はその場に座り込む
そして由利亜は瑠璃を離し昴にかけよる
昴と同じ高さに目線をあわし向き合う
「センパイの想い…私凄くよくわかりますよ?」
「わかんねぇよ!
わかるハズないだろ!
ずっと振り向いてくれないやつを想い続けた俺の気持ちなんて」
「あっ」と瑠璃が声をあげる
由利亜は昴を抱きしめ包み込んでいた
愛しい人にむける優しい眼差しで
「私もそうなんですよ
センパイがどれだけ瑠璃を想ってても
私はセンパイが好きなんです」
由利亜はちらっと横目で瑠璃をみる
そしてまた昴へ視線を戻す
「ホントは瑠璃の前で伝えるつもりはなかった
瑠璃きっと優しいから、何を言ったら良いかわからなくなって悩むだろうし
でも…私の想いも知ってください!
瑠璃を好きなら好きで構わないですから」
昴は由利亜の手をほどき
「俺、帰るわ
瑠璃…悪かったな」
と言って去っていってしまった
由利亜はというと
「私、センパイの後を追うから
旅行楽しんでねっ」
そう言って由利亜も去っていった
私はこのまま旅行に行って良いのだろうか?
2人が心配で仕方ない
どちらも私にとって、かけがえのない大切な存在
迷う瑠璃のもとに
由利亜からメールが届いた
〜瑠璃のことだからきっと悩んでるでしょ
でもね大丈夫だから
瑠璃は旅行を楽しんでね
お土産話楽しみにしてる〜
由利亜は全部お見通しなんだね
だから今まで昴への気持ちを隠してたんだよね
もし好きだって言われたら
応援しようとして、逆に由利亜を傷つけてたかもしれない
昴のキスマークはギリギリつかなかった
由利亜ありがとうね
瑠璃は由利亜に感謝して
翌日旅行に向かった
次の予定は来月に更新です
いや目標です!!(泣)