15
ほんとお久しぶりでございますとしか言えないですね…
気がついたら1ヶ月更新してなかったっていう(´・ω・`)
相変わらずノロマですが、書き上げるのは絶対なので
気長にお願いします(*´∇`*)
昴が愁さんの電話をブチ切りし
1週間がたった
また会いに来てくれる
けど自分の愚かさを実感することになった
メンバーのブログには
みんなが忙しく仕事をこなしてる様子が書いてあった
何も変わってないと思ってたけど
人気は少しずつ上がっていき
TV越しにみんなをみるのが増えてきた
寂しい…
けどそんなことで電話やメールなんて出来ない
「また不機嫌モード突入?」
「別にそういうわけじゃないけど…」
由利亜にはちょっとした変化までわかるみたい
すぐにバレてしまう
「あっ昴センパイ来たよ!
毎日熱心だよねぇ」
昴は毎日瑠璃と帰ろうとする
笑顔で手を振ってる様子はとても癒される
「瑠璃帰ろ?
甘いものでも食べに行く?
それともまっすぐに帰る?」
しかも超優しい
こんな昴のせいでもあり、最近付き合ってるんだと勘違いされることが多々ある
きかれれば否定するけど
わざわざ自分から言うのはめんどくさかった
「うーん…
今日はまっすぐに帰る」
とぼとぼ歩きだし
昴の会話に少しずつ相づちをいれる
でも内容は全くといって良いほど頭に入らない
いつの間にか辺りは良く知る風景で
目の前にはすでに自分の家があった
「じゃあね昴」
いつも通り手をふり
家に入ろうとすると
昴に後ろから抱きしめられ止められる
かと思えば手をとり
いきなり家に一緒に入ってくる
ドアを背に押しつけられ
制服のボタンを下着がみえるくらい外される
「ちょ…昴何して…」
カラオケに行った時と同じく
口を寄せられ
同じ場所にキスマークを付けられる
やっと消えたと思ってたのに
「瑠璃が俺のものになるまで
仮のマーキングだから」
強い瞳が向けられる
そらすことを許されない
そんな強い瞳
「そんなの…」
横暴だよって言おうとしたのに
なぜか言えなかった
昴の顔が凄く本気で
なんだかそれが心地よかったから
やっぱりもっと愛されたいのかな
もっと束縛するように、近くにいてほしい
そんな願いは私のワガママなのかな?
どうしようもなく寂しくて
瑠璃は電話を手にした
勇気をこめて通話のボタンを押す
出ないよね…
そう思ってたのに愁さんはすぐに電話に出てくれた
まるで私から電話がかかってくるのを待っていたように
「瑠璃?」
1週間ぶりに聴いた声
離れるとか言っといてときめいてる私を許してください
「愁さん…」
何日かぶりに声に出した愛しき人の名前
こんなに心が暖かくなる
「会えなくて寂しかった?」
今なら普段より正直になれる気がする
意地なんてはらず伝えよう
正直な気持ちを
「どうしようもなく寂しかったです
忙しいのはわかってます
でも会いたい…」
電話の向こう側で愁さんが優しい笑顔をくれてる気がした
案外言ってみると心が軽くなった気がした
私の中で
「会いたい」は勝手にタブーだと思ってた
でも違うんだね
「それほどに想われて嬉しいよ
でももう少し我慢して
あと2週間
長いけど2週間たてば全員休みがとれるから」
2週間…
予想の何倍も長い
1週間でさえ声がきけなくて寂しかったのに
「でも2週間の間に誰にでも電話もメールもして良いからね
みんな寂しがってるよ」
そうだ
いつだって私は彼らと会話が出来るんだよね
別世界でもまじりあえるんだよね
「はい!
あ、でも2週間後って私もう夏休みだ」
平日でもいつだってみんなの休みのぶん会える
夕方や夜だけじゃ短いすぎる
朝や昼も一緒にいたい
「わかってるよ
だから今に出来るだけ仕事つめこんで
3日間オフつくったんだもん」
3日間!?
2週間のあえなさも長いけど
休みの長さも嬉しいぐらい長い!
「じゃあ3日間も一緒にいれるんですか?」
「うん、ずっといれるよ
だからさみんなで旅行に行こう!
瑠璃はこの2週間にちゃんと二泊三日分の荷物用意すること
良いね?」
嬉しいけど…
嬉しいけど…
「身体休めないと…」
「大丈夫だよ
旅行先で十分休むからさ
じゃあ2週間に会おうね
瑠璃大好きだよ」
甘い囁きと共にきられた電話
何もかもが急すぎて瑠璃は何も返せず
ただ携帯を抱きしめていた
大好きなみんなとの繋がり
そう思い瑠璃は携帯にキスした
すると…
切れたばかりの電話が再びなった
「るりぃ?」
甘くてカワイイ声
もちろん相手は陸さん
普段の声なのに寝起きみたいな
ふにゃふにゃした雰囲気がある
「久しぶりですね
旅行の話は愁さんからきいたんですけど
どうかしましたか?」
ふと電話の向こう側で陸さんが微笑んだ気がした
優しい優しい笑顔で…
「えへへっ
瑠璃の声だ」
幸せな陸さんの声とは違い
今度は電話の向こう側からちょっとイライラしてる声がする
「陸まだ仕事は残ってんだぞ!
長いんだよ!」
長いって言われても
通話時間はそこまでたってない
よっぽど仕事が忙しいのかと思われたが
そういう意味ではないらしい
陸さんが簡単に経緯を話しだす
なんでも時間短縮の為にみんなでジャンケンをして
電話をする人を決めてたらしい
「でもね愁が伝えわすれたことがあったみたいで
俺にも順番回ってきたんだ」
それほどみんなが電話したがってくれてるのは
やっぱり嬉しかったりする
「伝え忘れたことって何ですか?」
すぐに折り返すほど大事なことなんだろうか?
でもそんなに大事なことを愁さんが言い忘れるとは思わないし
「そこそこ大事かな
旅行にね水着を持ってきてほしいんだけど
ちゃんとビキニの上に着る服も持ってきてね!」
上に着る服持ってきて!ってことが
みんなからしたら大事なんだろうけど
地味にビキニって指定されてるよ
水着買いにいかなきゃ
「理由は後でわかるからね
絶対だよ!」
陸さんやみんなからかなり念押しされて電話は切れた
上着?
日焼け防止ってわけじゃないよね?
明日由利亜に相談しよう…
この話では
昴が頑張ってるけど
むくわれないっていう感じですかね…
電話1本で脳内から消去されるっていう
片思いは切ないですねぇと
書いときながら
昴に同情ww