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あー執筆が進まないよ(´・ω・`)
「あっ瑠璃ちゃん!
こっちこっちー」
待ち合わせ場所から凛香さんが連れて行ってくれたのは、オシャレなイタリアンのお店だった
「なんか暗いみたいだし
今日はいっぱい食べな!
もちろん社会人なお姉さまがおごってあげるからさ」
元気づけようとしてくれるのは嬉しいけど
それとこれは別だよね
「いえ、ちゃんと自分の分は自分で」
すると凛香さんは瑠璃の頭をポンポンと撫でて言った
「そういう真面目な所は凄く好感もてるけど
まだ学生なんだし甘えて良いんだよ?」
やっぱり2人は姉弟なんだね
包み込む優しさがそっくりだった
「はい…」
運ばれてくる料理は美味しくて
最後まで夢中で食べていた
最後にジュースとコーヒーが運ばれてくる
「美味しかった?」
「はい!
全部美味しかったです」
今まで笑っていた凛香さんの顔が凄く真面目になる
「瑠璃ちゃん
私はね今瑠璃ちゃんが悩んでることや
これから決心することが愁を傷つけることになっても
それはそれで良いと思ってるの」
まるで全てを見透かされてるような言葉に
瑠璃は何も返すことが出来なかった
「もし今別れても
あなた達がお互いに運命の相手なら
きっとまた出会えるよ」
凛香さんは自分のことを話してくれた
凛香さんは昔モデルだったらしい
当時凛香さんは一般人の彼氏がいた
やっぱり芸能人と一般人の壁は大きかったらしい
凛香さんは仕事よりも彼氏を選んだ
けれど彼氏はそんな凛香さんから去っていったらしい
誰よりも凛香さんを応援する為に
別れてからも凛香さんは仕事に集中できず一般人に戻り
今のデザイナーの仕事についた
そして彼と偶然再会した
凛香さんは左手をみせてくれる
薬指についてる綺麗な指輪
「別れても赤い糸が繋がってて
私の旦那さん」
幸せそうに話す凛香さん
まるで別れをも大切な思い出のように
「でも赤い糸は…」
一本しかない
自分の左手をみつめる
赤い糸は誰に繋がってるの?
メンバーのうちの誰か?
それともまだ出会ってない他の人?
「私の昔話も良いけど
少しだけ愁たちの昔話をしようか」
唐突に話し出す凛香さん
「昔からみんなは何だって取り合ってた
遊びたいオモチャ
食べたいおやつ
全部一緒だった」
小さいみんなが取り合う姿
想像すると何だか和む
「そんなみんながね
いつからか変わったの
取り合いするんじゃなくて
共有することを覚えたの
最初に共有したのは音楽だった」
かぶることが嫌いになる年代に
軽音部を共有したらしい
「だからあの子達は
みんなで1人なのよ」
え?
もしかして…
何も言えずに黙り込む瑠璃に凛香さんは言い続けた
「音楽の次に
みんなは瑠璃ちゃんを共有した
みんなの一本の赤い糸
瑠璃ちゃんに繋がってると良いね」
凛香さんはわかっていながら見守ってくれたんだ
「凛香さん…ありがとうございます」
初めて応援してくれる人に出会えた
それに理解してくれる人
そう思うと嬉しくて嬉しくて涙が頬をつたう
「瑠璃ちゃん今まで悩んでたんだよね
辛かったよね
大丈夫だよ
私は何があっても瑠璃ちゃんの味方だから」
凛香さんは優しい笑顔で私を抱きしめてくれた
きっと全てわかってて今日も食事に誘ってくれたんだよね
私達の恋はやっぱり障害がつきものだと思う
でも私達の強い想いと
応援してくれる人がいれば
もしかしたら可能なのかもしれない
全てを取っ払った後にあるのは
恋におちる男と女
ただそれだけなのだから
「凛香さん
私、この恋を大切にします
これから先のことはわからないけど
精一杯彼らを愛します」
たとえ越えられない障害にぶつかっても
くいが残らないように
瑠璃ちゃん頑張れー(*´∇`*)
そして私も頑張れー(笑)