第30話 紺碧 対 文明を破壊するもの
ツェイトがその違和感に気付いたのは偶然だったのかもしれない。もしくは、ツェイトの人間的感覚では無く、この世界でのハイゼクターとしての人ならざる感覚がそうさせたのかもしれないが。
睡魔が一向に訪れず、リュヒトの店の倉庫内で仰向けになりながら暗がりの中で青白い眼光を消して――目を閉じていたツェイトは、何かが遠くから近付いて来る気配を感知して眼光を灯らせた。
遥か遠くから、このミステルの街へ一直線に向かって来ている。自分が何故その距離を感知できたのか分からない。真夜中に集中しすぎて神経が過敏にでもなったのだろうか。
まったく迂回をしないこの軌道は、地上を移動しているのではなく空を飛んでいるのかもしれない。
この速さは、果たしてこの世界の生物が出せる速度なのだろうか? それ程に常軌を逸した速度で何かが近付いてくる。
その気配の行先は、このままいけば間違いなく此処ミステルの街だ。
ツェイトはその気配に気味の悪さを感じて立ち上がり、シャッターを開けて倉庫から裏庭へ飛び出した。
外は未だ深夜の真っただ中、街の街灯や住宅の明かりは消えているので、夜空に浮かぶ天体から降り注ぐ淡い輝きが光源となって辺りは薄暗いが、夜目の利くツェイトに暗闇は意味を為さない。
青白い眼光を暗闇の中で彷徨わせていたが、気配に誘われるように空を見上げると、それは確かにいた。
地上から遥か上空、高度数1000mといった所だろうか。常人ならばもしかしたら辛うじて何かを視認できるかできないかと言ったところだろうが、ツェイトの視力は空に浮かぶ存在を捉えた。
雲一つない夜空に浮かぶ星々に紛れて浮かぶのは異形の姿。
鉛色の重厚な外骨格に身を包み、巨大な四足を折り畳んで浮かぶ異形の背後からは青白い光が放たれていた。
先端が前に折れた様な四角柱状の頭部が此方を向き、幾学模様状の溝のある仮面のような面貌は、間違いなくこちらを見下ろしていた。
異形が空中で姿勢を此方に向けはじめた時、ツェイトは反射的に膝を曲げ大きく跳躍した。
裏庭の地面を深く陥没させるほどの脚力で数100m以上を風より速く飛び上がり、すかさず背中の外骨格を開いて翅を展開し飛翔する。
その頃には既に異形は此方へ向かって飛んで来ていたがしかし、ツェイトがその進路を立ち塞がった。
「待て!」
目の前で両の腕を大きく広げ、立ちはだかるよう中空で轟音を立てながら翅をはばたかせながら異形と対峙した。ツェイトは自身の出す羽音に負けない声量で異形に静止を呼びかけた。
異形はツェイトの声が届いたのか、異形がツェイトの目の前で音も無くピタリと停止した。
徐々に速度が減退する事も無く、静止時に反動がきているような様子も無い。突然映像が一時停止したかの様な、物理法則が全く働いていないかの如き止まり方だった。
ツェイトは目の前の半人型の異形を改めて観察した。
背丈はツェイトとほぼ同じくらいで3mを越えている。手足の形状は人のそれを逸脱し、外骨格で身を固めたその外観は、昆虫や甲殻類と言った生物学上のいずれの枠組みにも当てはまらない。どこか、機械じみた無機質さがその異形にはあった。
少なくとも、このエルフの国の関係者の類には到底思えない。ツェイトは更に呼びかけ続けた。
「この先に何の用がある? あるのはエルフの武具店しかないぞ。それに皆未だ寝ているんだ、用があるのなら日が昇ってから出直した方が良い」
ありふれた話題を相手に投げかけて動向を探ってみるが、穏やかな理由で来たものでは無いように思えた。
ツェイトの脳内では、この異形の存在が今最も警戒している可能性と結びつつきある。この異形が、セイラムを狙う者達が差し向けて来たあの不気味な生物達の類なのではないかと。
そうであれば、この異形がリュヒトの店目がけて向かってくるのも納得が出来てしまうのだ。あの店にはセイラムがいるのだから。
異形は沈黙を続けたまま、背中から青白い光を放ちながら音も無く空中で静止し続けている。
自分の言葉を聞いて何らかの思考を巡らせているのだろうか。
それとも何か、機械的で無機質な情報処理が働いているだけに過ぎないのか。
真夜中の空に声は無く、ツェイトの力強い羽音だけが嫌に響き渡る。
一向に返事が返ってこない異形の態度にもう一度声をかけようとした、その時だった。
先端が前に折れた様な四角柱状の異形の頭部、その先端にある水晶体に熱が――光が集まり出しているのをツェイトは察知した。
あの光は、何かを撃ち出す動作だ。照準先はツェイト。
「うっ」
刹那の判断だった。
巨体にそぐわぬ動体視力と反射速度、そして鋭くなっている神経と併せて思考が冴えていたツェイトがなせる業だった。
光を避けようとして。
その背後に街がある事を思い出し。
飛んでいるから、地上にいた時の様な踏み込みが出来ないので今から肉薄して射線を反らす事は不可能だと判断し。
ツェイトは“それ”を肉体で受け止める事を決意した。
至近距離で放たれる光を、ツェイトは腕を前で交差させて咄嗟に身を守る。
そして発射、着弾。これらはほぼ同時だった。
翅による揚力以外に踏ん張りの利かないツェイトは、視界を白く塗りつぶされ、凄まじい熱と衝撃に飲み込まれた。
「うわっ!」
爆発音と、その衝撃から来たのだろう空気を殴り付けたかのごとき激しい揺れに、ベッドで熟睡していたセイラムはびっくりして猫のように飛び上がり、無理やり意識が覚醒した。
突然の音と揺れに警戒するセイラムの視界に入ったのは、窓の扉の隙間から強く漏れ込んでくる光。外で何かが起きた事は明白だ。
外で何が起きているのか確かめようとしたセイラムは、慌てて窓に駆け寄り扉を開けようと手を伸ばそうとした。
しかしその手が扉に触れる前に、その窓の周囲を光が円を描くように走り、窓とその周囲の壁が外へと崩れ落ちた。
「何が……っ!」
壁がなくなり夜の街の景色が顕わになって思わず後ずさったセイラムは、その景色の中に現れた存在に驚き声を詰まらせる。
四つ足の巨大な半人型の異形が、ゆっくりと空から降りて来た。
拡散する青白い光を背負いながら空に浮くその姿は、他の生物とは常軌を逸する別次元の存在の様にも見え、影のかかった幾何学模様が刻まれただけの異形の面が言いようのない不気味さを与えていた。
突然、異形の複雑な模様が刻まれた外骨格の面が中心から左右に開いた。
開かれた面は異形の頭部の隙間に収納されるようにして収まり、その代わりに中身が外気に晒される。
セイラムはそれを見て顔が引き攣った。
中から現れたのは脈動する青黒い筋繊維、そしてその中央に埋め込まれる様に収まった縦に伸びる楕円形の青白い水晶体。
何かされる。
それを本能的に直感したセイラムは、警戒心をあらわに身構えながら距離を取ろうとした時、異形の顔面から露出した楕円形の水晶体が光った。
「う、うわあっ……あれ?」
避ける事叶わず、光はセイラムの全身に浴びせられた。
強い光の眩しさに手を翳しながら目を細め、次に襲い掛かってくる痛みに備えようと体が反射的に強張るが、一向に訪れない事に怪しんでいると光はすぐに止んだ。
訝しむ視線のセイラムを他所に、光を止めた異形は再び顔を外骨格で覆うと、今後はセイラムに手を伸ばしてきた。
三本の指を大きく広げながら突き出す異形の手には、セイラムをつかみ取ろうとする意志が感じられた。
「何だよ! さっきから何なんだお前!?」
訳の分からない異形の挙動にセイラムは困惑しながらも異形の手から逃れるべく飛び退いて避ける。
しかし異形はセイラムが避けると更に体を部屋に中へと押し入って、その巨体が室内を破壊する事もお構いなしにセイラムへと迫って来た。
セイラムは枕元に槍を立て掛けていたままだった事を思い出すが、それよりもツェイトと合流する事を最優先だと判断して廊下へ繋がる扉へと駆け出そうとして、ハッと嫌な事が頭に浮かんだ。
(このまま廊下へ逃げ込んだら、こいつ家の中も壊して追いかけて来るんじゃないのか?)
脳裏によぎるのは、好意で此処に泊まらせてくれているリュヒトやグリース達家族の姿。
彼らの姿が浮かんでしまったセイラムは――
「あぁもうわッ!?」
迫る異形の指を掠めつつ、もう一つの脱出経路を選択した。異形が壁を破壊して侵入してきた穴の方だ。
此処は二階だが、セイラムからすれば大した高さではない。飛び降りる事など造作もないからこそ迷わず選択する事が出来た。
幸いにして異形の動きは遅い。
建物を壊すほどの遠慮のなさを見せるのに、何故かセイラムへと伸ばす手だけはどこかゆっくりしているというか、慎重のようにも見えるが、そこまで観察できるほど今のセイラムに余裕は無かった。
部屋の中は小さくは無いが大きくも無い。異形の巨体が部屋に入るだけで三分の一は面積が取られるくらいの広さだ。
左右からすり抜けようにも巨体とそこからくる巨腕がセイラムの行く手を阻み、とても通れるような隙が無い。
近づいてくる異形、もう避けられるほどの間合いは狭まっている。
確実に逃げ場を潰しながら接近してくる異形へ、セイラムは一か八かである一点を狙う事にした。
セイラムが異形目がけて駆け出した。
飛び込んでくる、と解釈したのだろうか。異形が手を広げて腕を前へ伸ばし、受け止めるような態勢をとりはじめる。
駆けるセイラムは異形の間近まで接近すると、ほぼ仰向けになる様な態勢になる程姿勢を低くし、勢いに任せて脚から木製の床板を滑り込んだ。
セイラムが狙ったのは異形の下半身、部屋の中でも浮いている四脚の太い脚部の間であった。
「やった!?」
背筋をヒヤリとさせながらも、狙い通りにセイラムは異形の脚部をくぐり抜けてその背後へと通り抜けられた。
異形が身体を捻りながらセイラムを視線で追いかけるが、セイラムは振り返る事はしない。勢いを殺さず立ち上がり、セイラムは動きを止めずにそのまま駆け出して壁の穴から外へと飛び出し、部屋からの脱出に成功した。
「良い所に逃げ込んだな」
飛び込んだ瞬間、声が聞こえたので首だけ動かして振り返れば、廊下に繋がる扉のにシチブが立っていた。そのまま重力に従って落下していきシチブと異形の姿が見えなくなった時。
「女の寝床に入るかよ阿呆が」
元々低いシチブの声が、更にドスを利かせて異形に話しかけているのだろう。ズドンと腹に来るような重い音が数回鳴り響き、地上へと難なく着地したセイラムの頭上を異形が家屋の残骸と煙に巻かれながら飛び越え、商店街の通りへと落ちていくのが見えた。
通りへ落ちる異形にセイラムが呆気にとられていると、シチブがその隣へ飛び降りて来た。服装はいつもの帽子に長袖の外套と木製縁の黒眼鏡。流石にいつもの大荷物は背負っていない様だ。
代わりに片手に何かを握って異形へ向けて構えている事にセイラムは気づいた。
握りやすい構造の持ち手から先はくの字に曲がっており、その先は太く長い筒状になっている。更にくの字に曲がった起点辺りにも小さな筒が内蔵されていた。
セイラムはシチブが持つその道具が形状こそ全く別物ではあるが、育ての親から教わったある武器に特徴が似通っている事に気付いた。
火薬によって弾丸を発射し、離れた対象を殺傷する道具の名は鉄砲、又は銃。
とても高価な物らしく、セイラム自身実物を見た事は無かったのだが、身につけた知識と照らし合わせた形状と先程の轟音などから恐らくその武器に類する物であろうと推察した。
しかし、鉄砲という名称がある通りその武器は材質が鉄や金属で出来ている筈なのだが、シチブが手にもつそれは木製だったのだ。黒褐色で木特有の縞模様が描かれている。
木目調の意匠かとも一瞬疑ったが、セイラムも昔から村で木材を身近に見て来た娘だ。その経験であの武器の柄が本物の木材であるとほぼ断定が出来た。その銃は間違いなく木で出来ていたのだ。
「まさか知り合いだったり?」
異形へ銃を構えたまま、視線を逸らさずにシチブがセイラムに訊ねて来る。
勿論全く知らないのでセイラムは全力で首を横に振ると、シチブは肩を竦ませた。
「そりゃ安心だ。知り合いの顔面に6発撃ち込んだ後に謝るのは、ちょっぴり気まずあっち!?」
慌てて腕で顔を隠すようにかざすと、落下した衝撃で地面を陥没させたまま倒れていた異形がむくりと起き上がり頭部が小さく発光。それとほぼ同時にシチブのかざしていた腕が激しく光り、赤く熱され煙が上がった。恐らく先程の光が原因なのだろう。
「人の一張羅になんて事しやがる」
先の光で堪えた様の無いシチブがひるまず構えた銃で応戦する。
引き金を引く事数回、轟音と共に放たれた数発の弾丸が異形の頭部へ直撃。しかし異形が損傷した様子は無く、鈍い音を鳴らしつつ顔が仰け反るだけで終わった。
「徹甲弾仕様なんだけどなぁ……」
異形の頑丈さに呆れた声を漏らしながらシチブは銃を持つ手首を振り、その勢いで銃の中に納まっていた筒――弾倉を振り出して素早く弾込めをしていると、高速で接近してくる気配を感じた。
「まぁ、あれは流石に食らったら――」
シチブが呟く最中にセイラムが見たのは、青い巨体が稲妻を伴いながら凄まじい速度によって異形の懐まで肉薄し、商店街通りの石畳を抉りながらすくい上げる様に拳を振り上げて、異形を空へと殴り飛ばしている姿だった。
「――痛いじゃ済まんよなぁ」
異形はほぼ直線の軌道を描きながら街の上空を風を裂く勢いで飛んでいく。
殴り飛ばした青い巨体――ツェイトは全身から青白い稲妻を奔らせ、電気特有の大気を引き千切る様な音を鳴らしながらちらりとシチブ達を見た。
「セイラムを頼む」
それだけを伝えると、ツェイトは殴り飛ばした異形を追いかけて石畳を踏み砕きながら跳躍、その衝撃波で周囲の建造物が軋み、みるみる内に巨体は点になる程に遠くへと跳んで行ってしまった。
一瞬の沈黙の後、シチブが銃を着ている外套の懐にしまい、ツェイトが向かって行った空を見ているセイラムの肩を叩いた。
「んじゃ、私達も店に戻るとすっかね。リュヒト達には双子どもの側にいる様に言って引き籠らせておいたから、この事話してやらんと」
部屋ぶっ壊しちまったけどどうしよう、と怠そうに首を掻きながらリュヒトの店に戻ろうとするシチブ。
それにセイラムは慌てて呼び止めた。
「ちょ、ちょっと待ってくれ、ツェイトはどうするんだ!?」
「ん? そりゃあお前、あのままでかい奴の相手をしてもらうさ。それが一番手っ取り早い」
「いやでも、それじゃぁ……」
セイラム途中で語気を弱らせながら言い淀む。
今まで会ってきたツェイトの知り合い達は、皆自分が知っている常識とは違う力や姿を持っているように思えた。
そして先程のシチブの戦う様子などからして、彼女は自分よりも強いし動じない度胸がある。
だから、ツェイトと一緒に戦った方が良かったのではないかと――否、それは言い訳で、本当は足を引っ張ってしまう自分に代わって手伝ってくれないだろうかと言う願いがあったのだ。
だが、結局のところそれは自分が相手の都合を無視して、自分の都合の良い願望だけをを相手に押し付けている事に過ぎないのだと理解して、そのくせ何もできずにいる自分への嫌悪が口を閉じさせたのだ。
シチブはそんなセイラムの様子をサングラス越しに見た後、彼女の口から大きな溜息が漏れて夜風に溶けて消えた。
「まさかあいつ一人じゃ心許ないって思ってるのか? ……よりにもよって“あいつ”がかい」
セイラムの心境はシチブにとっては分かりやすかったようで、何が可笑しいのか、思わずと言った様子で鼻で笑っていた。
それが馬鹿にされた様に思えてしまい、セイラムがつい眉間に皺を寄せてしまうとシチブが手袋をはめた手をひらひらと振る。
「勘違いしなさんな。ただお前さん、自分が付いて行ってる男がどんな奴かよく分かっていないみたいだからな」
いやまぁ、私もアホ話しか伝えなかったもんなぁと、日がまだ顔を出してすらいない暗い空を見上げながらぼやくが、すぐに態度を切り替えてセイラムを店に戻るよう促した。
「これ以上騒がしくなる前に一旦店に戻るぞ。もうじき憲兵が駆けつけて事情聴取に来るから、それの対応もせにゃならんだろうし……どっちにしろあいつが本気で潰しにかかったら、マジでやばいだろうからなぁ」
シチブに肩を掴まれながら店の中へと連れられていくセイラムは、寝静まっていた街が俄かに周りが騒がしくなってきた事に気が付いた。先程の騒ぎで野次馬が現れ出してきたのだ。
日も昇っていない時間帯とは言え、あれだけの音と衝撃が生じれば寝ている住民達だって嫌でも目が覚める。中には扉の隙間や物陰から事の成り行きを覗いている者達だっている筈だろうから、静かになったのを見計らって顔を出してきたのだろう。
程なくして、商店街区画で起きた騒動に街の住民達が姿を現し、通りの破壊跡や近辺の建物などの損壊、リュヒトの店の2階の穴を発見してざわざわと騒ぎ始めた。
一拍置いて、この街に駐在している憲兵達がやって来て、現場調査の為野次馬達を解散させていく。
そんな野次馬達に紛れて旅人姿のエルフの男二人が、感情を殺ぎ落とした様に無表情のまま静かにその場を見つめていた。
ミステルの街の外。その上空では、今しがた街から追い出されるように殴り飛ばされて大ホームランの如く空を飛んでいく有様を見せる半人型の異形へ、稲妻を伴って跳んできたツェイトが追い付いて追い打ちをかける様に、既に振り上げていた拳を胴体目がけて叩き込もうとした。
しかし、異形がその拳を腕で受け止めた。
凄まじい音を立てながら異形の腕が微かにめり込むが、異形は怯まずもう片方の腕でツェイトの顔面に三本の指で掴みにかかる。
ツェイトはその腕を逆に掴み返し、二つの巨体は空中でがっぷりと組み合い、そのまま揉み合いになりながら両者はそのままミステルの街から遠く離れた森林地帯へと激突した。
木々がなぎ倒され、大地が削られる。墜落した時の音と衝撃に驚いた鳥達が悲鳴じみた鳴き声を上げながらその場を逃げるように飛び立つ中で、土煙を巻き上げながらツェイトと異形は未だに組み合う態勢を解かない。
互いの腕を軋ませ、踏みしめている大地をめり込ませながら力と力のせめぎ合い果てに、均衡はツェイトへと傾いた。
ツェイトの眼光が強く光りだすと、異形の胴体目がけて膝蹴りを叩き込んだ。
大気が震えるほどの轟音をあげて異形の身体が浮き上がり、其処へ更に顔に近づいて来た異形の頭部へ額で頭突きを見舞い、掴みかかっていた異形の拘束が緩んだ所にヤクザキックの要領で異形の胴体へ曲げた脚を筋力と体重に任せて勢いよく伸ばして突き込んだ。
その一撃で、異形は腹部の外骨格を陥没させて大地と木々を破壊しながら100m近く蹴り飛ばされる。しかし、異形もされるがままではなかった。
異形は飛ばされながらの頭部をツェイトへ向け、額の水晶体が激しく点滅するかのように発光。街で受けた時それと同等の光線が連続でツェイトへ照射された。
ツェイトはその閃光を見て――吶喊する。
防御の態勢を取る事すらせず、大地に足をめり込ませる踏み込みと共に稲妻を纏って疾走。
光の射線を躱す事なく突き進んだので、必然的にツェイトは光に飲み込まれる。光りは減退せずそのまま後方の森をその熱と衝撃波で貫いた。しかし。
その光線の中からツェイトが飛び出し、繰り出した拳が異形の頭部にめり込んだ。周囲の森林一体が消し飛ばされたが、ツェイトは全身から煙を上げるだけに留まり、肉体への損傷は見受けられなかった。
更に吹き飛ぶ異形へツェイトは追撃に入る。
殴りつけた場所で再度踏み込み、瞬く間に異形に追い付くとツェイトの両腕がぶれて、異形の全身へ拳が横殴りの豪雨の様に打ち付けられた。
異形は両腕で守ろうとするが、連撃の最中にツェイトが拳で叩いて反らし、額の水晶体からの光線で応戦しようとしても、横っ面や顎を殴られ射線を反らされて失敗、終いにはその水晶体を叩き潰されてしまう。
拳による殴打で滅多打ちにし、突き飛ばしながら敵に並走するツェイト。異形の肉体は連撃に晒され徐々にその外骨格が歪み、拉げながら森の中を突き破るようにして飛び出し、その威力に山岳地へ飛ばされて山肌に激突、その巨体が岩土を砕いて深々とめり込んだ。
山肌に半ば貼り付け状態になった異形へ、青い巨体が全身から稲妻を迸らせながら跳びかかる。
青白い電光を一際強く放つ右腕を貫手の構えにして、異形の胸部目がけて突き刺し、その胴体を貫いた。
……かに見えた。
「……っ!」
ツェイトの青白い眼光が見開かれたかの様に大きくなる。
腕は確かに異形の胸に直撃した。
しかしその貫手は胸部の外骨格に深々とめり込むだけに留まり、突き破り内部を損壊させるには至っていない事が手応えで感じられた。
急に外骨格の硬さが上がった様な感じがした。そんな違和感を手に感じて更に貫手を押し込もうとした時、異形の顔面、幾何学模様の溝から光が強く灯りだした。
その光る溝の中で、蠢くように幾つもの眼球らしき青い有機的な球体が溝に沿って忙しなく動き出す。
此処に来て未知の相手の新たな変化。
故にこれ以上の追撃を避けて一旦距離を取ろうとしたツェイトだったが、突き込んでいたその右腕を異形の両手が掴みかかる。
振りほどこうとして、解けなかった。異形の各三本の指は、ツェイトの腕部の外骨格に食い込む程に強く掴んで離れなかったのだ。
さっき掴み合っていた時よりも、明らかに力が増している。頑強さに一家言のあるツェイトの外骨格が、変形する程にめり込むなど尋常ではない。
嫌な予感がする、離れなければ。ツェイトは自身を掴む異形の腕を切断するべく残ったすぐさま左腕で手刀の構えをとり、関節目がけてそれを叩き込もうとした。
そのツェイトの挙動より、異形の動作が先をいった。大きな両肩の外骨格が中央から上部分が上にスライドし、開口部内に詰まった体組織から球状の真っ青な水晶体が幾つも並んでせり出してくる。
いけない。
ツェイトはこの世界に来て初めて背筋に凍り付くような寒気が走る。それは人間ではなく、アバターであるハイゼクターのこの体に宿る本能から来るものか。
まるで己の命を脅かす、死が間近に迫って来たかのような精神的な圧力。
この体は、ツェイト(アバター)の体は解っているのだ。あれが、己の命に届き得るものだという事を。
刹那の間。
生命の持つ自己防衛本能からくる思考の急加速によって現状からの生存を模索。
幾つかの選択肢が浮上、その内の一つを選択、そして実行。死を垣間見た事による緊張感が、ツェイトに未だかつてない思考速度を可能とさせた。
異形の両肩部の水晶体がチュインと音を立てて発光。
大気が消し飛び音が消える。
世界の色が反転する。
光りが、大地に生れ落ちる。
その日、夜闇に包まれた地上に太陽が生まれ、一時的に昼のように明るくなった。
それは本来、この世界に二度とあってはならない光だった。
「あれが、博士が仰っていた光か」
ジェネマは視界に映るその光景に思わずと言った様子で声を漏らす。
大地を深く抉り、広範囲にわたって破壊をもたらす半球状の光が広がっていく。
光は数峰の山々を飲み込み、その衝撃波が大地に根付いた全てを巻き上げ、薙ぎ払う。
その衝撃は離れたこの拠点のある山奥からでも光と震える大気が届いてくる程だ。
洞窟を拡張して構築した拠点内部では、先程の衝撃で天井から岩の破片がぱらつきながら降って来る。
幾つか共有している視界が“潰れていく”が、ジェネマはそれを気にも留めない。この光景を目に焼き付ける事に注力している様であった。
ジェネマは“兵士”によって実験体が消滅させられた後、すぐに他の偵察員を派遣して兵士の動向を注視していた。
しかしただの偵察員では肉体面で耐える事が出来ないであろうと考慮し、各偵察員全てを持ち込んでいた擬虫石で変異、調整を施し、その強化された身体能力を生かして偵察行動を取らせていた。
変異させられた偵察員は全てバラバラに配置し、ある者は“兵士”と青い甲虫の巨人が戦っている戦闘領域ぎりぎりまで接近させ、またある者は離れた山から望遠機能を強化させて観察させている。
そうして偵察員が入手した視界情報を、全てジェネマ一人が一括で管理を行っていたのだ。先程の衝撃に巻き込まれて、近辺にいた偵察員達が消滅したようだが、まだ数人残っているので偵察は続行される。
「博士が仰る微量の物質で莫大な力を放出する……“反物質”という奴か。……成程、あれを一斉に撃ち込まれれば世界の文明が滅ぶのも頷ける」
爆心地から拡散していった膨大な土煙と自然環境の残骸が、急激に中心地へ吸い込まれているのが視界に見える。大気が消滅した事により、真空状態と化した地帯へ空気が残骸を巻き込んで一気に流れて来たのだ。
自分達の造物主、トリアージェ博士が“かつて見た事のある”彼の“兵士”の戦闘能力を事前に伝え聞かされていたジェネマは、自身がそれを直接観測する機会に恵まれた事による研究者としての歓喜と、この“兵士”がこのまま解き放たれる事による地上、ひいては自分達へも及び得る被害を懸念に板挟みになった。
あれ一体を無力化させるには、最低でも指揮官級が数体必要になるが、それで止められるかどうか。最悪の場合、造物主に御足労いただく可能性も考慮しなければならない。
それに、“兵士”と戦っていた青い甲虫の巨人があの光によって消滅してしまった。
いくらあの巨人とはいえ、あの威力の爆心地にいたのだ。跡形も無く消し飛んでしまったのだろうと、ジェネマは残存している偵察員越しの視界から判断する。
奮戦していた様だが、流石にあれには敵わなかったか、惜しい素材候補を失ってしまった。目星をつけていたものが失われた事を僅かばかり口惜しんでいるジェネマの視界に、偵察員の一人から送られてくる視界情報にあるものが映り、驚愕した。
「……何?」
だが、見間違いやもしれぬ。ジェネマは偵察員に指示を出して望遠機能を強化させた視力の焦点を絞らせて、その正体の確認を試みる。
「……何故生きている」
それは、見間違いではなかった。
意識が飛ばなかったのは幸運だった。だが、ある意味では不運だったのかもしれない。
本来は大自然の広がっていた場所が、原形を留めないほどに破壊しつくされた痛々しい光景を目の当たりにしなければならないというのもあるが、それよりも今の自身の状態を認識せざるを得ないのだから。
半径数キロ規模にわたって半球状に抉り取られた、焦土と化した赤黒く熱が残る大地に埋もれるようにして倒れ込んでいたツェイトが立ち上がる。
酷い有様、その一言に尽きた。もし人間だったら重体か致命傷だっただろう。
分厚い鎧の様な外骨格は先の破壊で所々が消し飛んで内部の筋肉が炭化状態で露出し、頭部は外骨格が一部融解して変形、それの弊害で片眼の視界が潰れている。
そして、その右腕は肘から先が無くなっていた。
ツェイトは自身の片腕が欠損した事をちらりと視界に少し収めると、すぐに目を反らした。
あの時、ツェイトは異形に掴み取られていた己の腕を自ら手刀で切り落とし、全力で後ろに飛び退きながら身を守ったのだ。
この世界に来た時にモンスターを殺して酷く狼狽えた事が嘘のような、再生能力があるとはいえ自分に容赦の無い判断だった。
戦闘による緊張と、無意識の内に陥っていた興奮状態により脳内でアドレナリンでも分泌されているのだろうか。その所為か全身が、特に腕を欠損する程の重傷であるにもかかわらず痛みが大して感じられない。
塞がれた傷口を突き破るようにして新しく生成された体組織が迫り出して元の形へと治りだす。破損していた細胞が劣化してかさぶたの様に剥がれ落ち、内側から新たな外骨格や肉体組織が形成されていく。融解した外骨格も同様だ。自ら切り落とした腕も同じ工程で再生されている。
そして瞬く間に全身の再生を完了させたツェイトは、先の疑問を脇に置いて敵を、この破壊を引き起こした異形を探して――空を見上げた。
敵がいる。
舞い上げられていく土と灰の混ざった煙の中で、背中から青白い光を迸らせながら夜空の上空に滞空する四脚で半人型の異形は、顔面の模様から光を怪しく灯らせながら確かにツェイトを見下ろしていた。
よくよく見て見れば、ツェイトの打撃で潰された筈の全身が元に戻っている。どうやら、向こうも再生能力を持っているらしい。それも高位のアンデッドやハイゼクター並の生命力でだ。
この体でなかったら即死だった。プレイヤー単独での頑丈さにおいては五指に数えられていたツェイトの体でこの有様だ、並の最古参組のプレイヤーが直撃したらひとたまりもあるまい。先程の光は、そう確信せざるを得ない程の破壊力だった。
その威力をほぼゼロ距離で受けて辛うじて生き延びる事に成功したツェイトだが、それによる恐怖から生じた緊張感は抜けきらない。だが、その緊張感が今のツェイトに冷静な思考を働かせていた。
異形はツェイトの健在を確認すると、再び動き始めた。
両の腕を前に突き出すと、各三本の指が外側に折れ曲がり、掌に該当する箇所が開いて球状の水晶体が現れる。
更に脇腹の外骨格が開き、其処からも同様の水晶体が各4つの計8つ、顔を覗かせていた。
ツェイトはその姿に嫌な既視感を覚えた。あれらは全部、光線を放つ砲口なのだ。
「ビーム兵器の塊だなくそっ!」
ツェイトの悪態を掻き消すほどの、破壊を齎す赤色の閃光が空から雨の様に降り注いできた。
光を視認した時には既にツェイトは稲妻を纏いながらその場を高速で飛び退いていた。
ツェイトがいた場所に光線が殺到し、大地が熱膨張を引き起こして大爆発。
異形は更に光線を連射、ツェイトは脚を止めずにひたすらその光の回避に専念する。稲妻を伴った青い残像が直線と直角の軌道を織り交ぜながら焦土を駆ければ、その後を追いかけるように僅差で閃光が大地に着弾し、熱に侵されたその地を再び焼いて蹂躙する。
その場は閃光の奏でる破壊の音色だけが響き渡る死の領域と化した。
焼けた大地を駆け、時に跳躍、そして翅を広げて飛翔しながら今のツェイトは異形の閃光を避け、受け止める事しか出来なかった。
異形は学習したのかツェイトに近付く事を避け、遥か上空に留まり続けながら全身から放つ光線による遠距離射撃に徹していた。
実際、その戦法はツェイトに対して効果があった。
異形の放つ光線は、ツェイトの跳躍では届かない高高度から地上へ向けて放っても減退する事無く大地に到達し、その威力をいかんなく発揮して地形諸共ツェイトを狙撃してくる。
ツェイトもやられっぱなしではなく、自身の間合いである近接戦に持ち込むために翅を展開して異形の元へ近づこうと試みたが、ツェイトの飛翔速度は地上を駆ける時の速度と比べるとどうしても劣ってしまう。
故に、異形の放つ閃光はツェイトを照準に捉え、翅を焼き切られてしまい、敢え無く大地に着地したと同時に光線の洗礼を浴びせられる事となった。すぐに翅は再生するので肉体的な問題はないが、完全に空を抑えられてしまっているのが問題であった。
この一連の攻防の中でツェイトにとって幸いだったのが、異形の攻撃は両肩から放たれたもの以外はツェイトの肉体を損傷させるには至らない事と、両肩から繰り出したあの攻撃を放って来ない事だろう。
そして逆に災いだったのは、これだけ連続で撃ち込んできているにも拘わらず、一向に相手の攻撃の勢いが弱まる気配が無い事だった。
光線を放つエネルギーの貯蔵量が無尽蔵なのか、それとも消費するエネルギーの量が極めて少ないのか、エネルギーを何らかの手段で随時補給しているのか。燃料切れを期待して敢えて撃たせていたのだが、それが無いとなると今とれる手段が限られてくる。
更に言えば、あの両肩の一撃を撃ってこないとも限らないのだ。あれに関しては、流石にツェイトもそう何度と受けられるとは思っていない。それに学習する頭があるので、いずれ必ず撃ってくるだろう。このままの状態が続けば、徐々にツェイトの不利に傾く。
異形が上空から狙い撃ってくる光線を躱しながら、ツェイトは“遠ざかっていくミステルの街がある方角”を見る。
この戦いの最中、ツェイトは異形の攻撃を避けながら場所を移動して、異形とそれが繰り出す攻撃の余波がミステルの街に及ばないようにしていた。
あそこには全くの無関係の人々がいるのは言うまでも無く、知人のプレイヤー達が暮らしており、そしてセイラムがいる。
奴を街に行かせるわけにはいかない。
今異形は完全に標的をツェイトに定めている。叩くなら、今だ。
(それに、此処まで来れば被害を気にする必要も無い)
既に街はツェイトの視力でも見えない遥か向こう。
山を駆けながら異形の止まない猛攻に晒されつつ、ツェイトは決意を胸に抱いて眼前の異形を打倒するべく、このアバターに備わる力の行使を決断する。
駆け抜けながら、ツェイトの肉体に変化が起こる。
ツェイトの角が、額から反りを作りながら真上へと伸びる巨大な片刃状の一本角が、みしみしと軋みはじめたのだ。
それに呼応するように、頭部から両肩、両腕、胴体、両脚の外骨格が内側から圧迫される様にせり上がりながら罅割れが生じ、それが徐々に広がりだした。
罅の隙間から電流が漏れ出してくる。まるで、内側に満載しているものの圧力で決壊の兆しを見せている様に。
そして罅が全身に広がると、軋んでいた角が45°程前へ一気に傾いた。
角が前に傾いた瞬間、各箇所の罅割れていた外骨格が勢いよく弾け飛ぶ。
同時に膨大な雷光が溢れ出し、ツェイトの全身を包み隠して余りある雷の柱となって空へと立ち昇る。
異形の放つ閃光をも飲み込む、目を焼くような雷光だった。
迸る雷の衝撃は、異形の撃ち込んでくる閃光で焼き払われた山の土木の残骸を吹き飛ばし、あろう事か異形の閃光を“掻き消した”。
その現象に、異形が攻撃の手を止めた。異形は敵対象に発生した異常を認識して、その様子を伺いだしたのだ。
脚を止めたツェイトの体から放電が弱まり始め、その体が顕わになる。
外骨格の色は前と同じ深い青色のまま。しかし、その形状が前とは異なっていた。
先程と比べて鋭角化した外骨格。肩や肘下から指の甲、背中や膝に鋭い刃物の様な鋭角が生じ、頭部の兜のような造形も角が前に傾いた形に沿う様に再構築が成され、鋭さが増して更に攻撃的かつ凶暴性の滲み出た作りへと様変わりしていた。
全身の外骨格が弾けた拍子で口部のそれも無くなり、露出する唇の無い剥き出しの鋭い歯が並んでいる口が開く。
唸るような音を響かせて吐息が吐き出される。吐息が外気に晒された途端、その周囲が歪む。超高温の空気が外気と混ざった事で、周囲の光が折れ曲がり大気が歪んだのだ。
消えていた眼部に光が灯る。だが、前の様な青白い静謐さを湛えた色ではなかった。
新たに灯された色は赤。鮮烈で、攻撃的な色彩を放つそれは変化した肉体の形状と相まって、その身に宿る暴力性を代弁しているかのようであった。
攻撃色に変化した眼光の奥では、虹彩らしい黒色の器官が薄らと浮き出て四白眼のような鋭い眼差しを形作り、上空にいる異形を睨みつけるように見上げた。
「粉砕してやる」
短く呟いたのは、ツェイトがこの世界に来て初めて口にする殺意の言葉。
頬部周りの外骨格の左右内側から外骨格が滑り出し、マスクのように牙が露出した口回りを覆い隠すと、赤色の眼光が一層強く光った。それは、眼前の敵を撃滅せんとする意思を秘めた闘争の光か。
ツェイトが変化したこの姿。
他のハイゼクターの様に脱皮による成体への変態ではなく、“本来の戦闘力を発揮する”という目的の為に肉体を変化させる、ツェイトのカブトムシ型ハイゼクターが持つ変化形態。
“戦闘態”、それがこの形態のNFOで表記されていた名称である。
超要約:○る気スイッチ・オン。
記念すべき30話目で主人公が脱皮(?)しました。
最初は手で無理やりレバーみたいに前へ倒して発動させる手動式でも面白そうかなと思ったのですが、無難な全自動式を採用。
時代は最先端ですよ。ジャスティスオブニューテクノロジー! ……カブトムシなのに。
久々に主人公の戦闘描写が描けて楽しかったです。書き方や表現がしつこいだろうかという心配はありますけど。
後ほど活動報告にて所感などを書き綴らせていただきます。
この作品を面白いと感じていただけましたら、評価や感想をいただけると作者がとび跳ねて喜びます。