48 泉 唯留美2
2024/5/13より1日1回11:20に投稿させていただきます。
1章の作成が完了しました。予定通り5/19(日)に1章が完了します。
2024/5/19だけ1章エピローグを含め2話投稿します。
今後の活動は後書きに記載します。
ぜひ高評価、ブックマーク登録をお願いします。
この一ヵ月チョットで先輩の人生は劇的に変わってしまった。
泉財閥として、神威のことと神威討伐組織のことは知識として知ってはいた。
ただ、当事者として神威討伐に関わるとは思ってもみなかった。
先輩は日に日に強くなっているようだが人として根幹部分は変わっていない。
神威討伐が無ければネットワーク機器の事ばかりを考えている。
少しは私のことを考えて欲しい。
ただ先輩と一緒にネットワーク機器の構成やら設定などを考えるのは
とても楽しい。まるで夫婦で今後どのように人生設計をするか
話し合っているようだ。
先輩の変化としては女性関係にも変化があった。
女狐やテニスを一緒に楽しんでいる女性の事は知っていたが
私の一番の武器の年齢が通じない若葉姉妹が先輩に近づいている。
姉の亜麻紗は何かを隠してるようで先輩も警戒しているため
問題は無いが、妹の亜麻奈は純粋で先輩に依存している。
先輩は面倒見が良いため、頼られると何とかしようとしてしまう。
亜麻奈は私と違って身長が高くスタイルがよい。顔は負けていないが。
亜麻奈と先輩が並んでいるとモデルのカップルのようにお似合いに見えてしまう。
先輩と亜麻奈は訓練を二人っきりでしようとるすので、
必ず見張るようにしている。
ただ先輩が躊躇なく亜麻奈の顔面を殴るのをみたら少し怖くなったが
それ以上に先輩に対して怒りが沸いてしまった。
女性と人形は顔が命のため殴るのは止めてほしい。
将来私に対してDVを行わせないために今からしっかり先輩を教育しないと。
亜麻奈の顔に怪我を負わせたときに先輩は動揺したようだが、
先輩が手を翳すとみるみる亜麻奈の顔が綺麗になってしまった。
どうやら回復というスキルのようだがこれは危険なスキルだ。
まだ打撲や切り傷レベルの回復しかできないようだが、将来的に
どんな病気や怪我も治せるになってしまったら聖人指定されてしまう。
そうなったら各国に狙われるため簡単に身動きできなくなる。
どんな相手、国でも返り討ちできる力があれば別だが。
亜麻奈はそんな重要性に気が付いていないようで体が痛くないなら
訓練が続けられると喜んでいるようだ。
この件は癪だが女狐に相談しておこう。
待望のネットワーク機器達が納品されたことに喜んでいる先輩は
Tシャツ姿で工事屋さんと一緒にラッキングをしている。
そんな愛おしくネットワーク機器を見ないで私に向けてください。
今日は泉財閥の関係者としてDD宗教法人にきている。
DD宗教法人は、新興宗教だが最近急激に力をつけ全国に1万人を超す信者がいる。
急激に信者を増やした理由を確認するために父に依頼をされ視察にきている。
東京郊外にある本山と呼ばれる場所まで車で移動する。
『父からの依頼とはいえ、気が乗らない。なんか胡散臭い』
『お嬢、普段好き勝手しているのだから、たまの依頼は断らず
対応してください』
『わかっている。週明けの先輩との作業を考えながらさっさと
視察を完了させる』
広大な敷地に複数の建物。
そのなかでも一番大きな建物のロータリー部分に車をとめると
数十人宗教関係者が整列していた。
『ようこそお越しくださいました。教主の奥多摩です』
車を降りると不健康そうに痩せ、眉間にしわが寄った神経質な顔立ちの男が
挨拶をしてきた。
偏見だが新興宗教の教主というのは贅沢をしており
太った男が多いと思っていた。
この男はまじめに修業をしているのかもしれない。
もしくは何かにとりつかれていて生気を奪われているのか。
『初めまして。泉財閥の代表代理の泉 唯留美です
本日はお招きありがとうございます。最近大変ご活躍の
DD宗教法人の活動内容を拝見できることを楽しみにしております』
完璧なお嬢様を演じた。
『遠いところから、ようこそおいでくださいました。
今日はユックリ見学をしてください』
胡散臭そうだが挨拶はしっかりしている。
私は色々な施設を見て回ったが特に問題があるようには見えない。
信者も生き生きと修業という名の訓練をしている。
ビックリしたのが目を閉じた状態で全力疾走をして
まっすぐ走れず隣の人にぶつかったり、転んだりを真剣に
何度も繰り返している大人たちだ。
心眼を開くための修業らしいが、あんなに転んだりしたら
そのうち大けがをしてしまう。
お昼を用意しているとのことなので食堂のようなところに
案内された。そこはとても広く500人ほどの信者が同じ料理を
食べていた。特別料理を用意していただく必要もないので
信者と同じものを一緒にいただくと青梅が食べるなといったが
そのとたん眠気に襲われた。
どのぐらい気を失っていたか不明だが、
気が付くと食事をしていた場所と変わらない場所で
500人の信者と一緒に倒れていた。
体の自由がきかない。隣の青梅も意識はあるようだが、
体が動かないようだ。
『皆さんは、神に選ばれました。これから神の一部になるのです』
今朝私を出迎えた教主と言われた神経質な顔立ちの男が告げる。
教主の背後にはフードを被った骸骨が浮かび上がっている。
『まずは特別ゲストの泉財閥のご令嬢を贄にしましょう』
体が動かない私は、抱えられ生贄台に寝かされた。
教主は持っているナイフで私の両手首を切断した。
痛みはないが急激に体から力が抜けていく。
再びを気を失う瞬間に私は先輩の事を考えていた。
『先輩、私手が無くなってしまいました。これでは先輩と
一緒にネットワーク機器の設定ができないです。。。
先輩にもう一度会いたいです』
遠くに先輩の声が聞こえたように感じたが私は意識を手放した。
【2024/5/19まで同じ後書きを記載します】
1章が完成しました。
今までは読み専門でしたが、2024/4/29に何を思ったが生まれて初めて
書き物をしました。(学生の頃の感想文などは除く)
1章はライトノベルの一巻相当の80,000文字を目標にしました。
一応最後までのプロットは作成しているのですが、
ストックが少ないのとやはり本業をしながらの執筆は大変なため、
一旦お休みをします。
再開は7月か、お盆頃を予定してます。
再開が分かるように是非ともブックマーク登録をお願いします。
登録数が多ければモチベーションが上がるため本業が忙しくても
再開時期を早められると思います。