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46 休日の過ごし方_テニス編_1年目5月25日

5/13より1日1回11:20に投稿させていただきます。

5/19(日)に1章が終わる予定で鋭意執筆中です。


ぜひ高評価、ブックマーク登録をお願いします。

今日は久しぶりのテニスだ。

テニスはアウトドアの趣味の一つとして不定期に楽しんでいる。

もっとテニスをやりたいが、テニスコートの予約が取れない。

立川市は市民の健康のために様々な運動を推奨している。

テニスもその一つで、市民であれば昼間のテニスコートが

2時間800円で借りることができる。その破格ため予約の争奪戦は

苛烈を極める。特に5月はテニスをするには丁度良い気候だ。


『今日もよろしく』

普段テニスを一緒にしているメンバーに声をかけた。

『たっちゃん、久しぶりだな。前回テニスをしたのが4月初旬だから

一ヵ月半ぶりかな?』

高校からの友達のまっちゃんが返事をした。

野球とテニスで種目は違うがなぜか馬が合い

交流が続いている。弱小の野球部と違って、インターハイで準優勝を

したこともあるイケ面だ。

俺と違って綺麗な奥さんと天使のような子供もいる。リア充爆発しろと

いつも思っている。

『まっちゃん、ホント久しぶりだな。お手柔らかに頼むよ』

『たっちゃんさん、今日もよろしくお願いしますね』

おっとりした口調で挨拶してきたのは、まっちゃんの美人な奥さんの

彩さんが話しかけてきた

子供を一人産んでいるのになんでこんなに細いんだ。

『タチュ、今日も遊んでね』

まっちゃんの娘のヒナちゃんも俺に話しかけたきた。

『彩さんもヒナちゃんもお久しぶり。よろしくね』

『達人さん、今日もよろしくお願いします』

最後のメンバーが彩さんの友達の唯さんが挨拶をしてきた。

長い髪を後ろで束ねポニーテールにしている。

ポニーテールってなんで男心を刺激するのだろう。

猫のようにあの揺れる髪に引かれるのか、ポニーテールの奥にチラって見える

うなじに引かれるのか。人類の謎の一つだと思う。

『唯さんもお久りぶりだね。久しぶりのテニスを楽しもうね』

コートに出るとまずは準備運動をしっかりした。

オッサンだから準備体操をしないと怪我をしてしまう。

いつものように柔軟をしていると体に違和感を感じる。やはり体が軽い。

俺が柔軟をしているとヒナちゃん以外の3人が俺を見つめている。

『たっちゃん、最近体を鍛えている?体がガッチリしたというか、

体幹がしっかりしたというか違和感があるよ』

『最近会社でも体を鍛える機会があるから、その影響かもな』

神威のことは当然ごまかしていた。ショワは今日も俺の頭の上にいるが

一言も話さない。ショワが頭の上にいる状態で運動してもまったく

違和感がないから助かってはいる。


テニスを開始した。基本は俺とまっちゃん、彩さんと唯さんが組んで

テニスをしている。ヒナちゃんはベンチでボールをタワーにしたりして

遊んでいる。

ボレーボレーから始まり、ハーフでの打ち合いで体を温めたあとに、

サーブの練習となった。

野球出身者がテニスをすると、フォワハンドはホームランになりやすいし、

バックハンドはまったく打てないと苦労をするが、

サーバは初めから入りやすい。これは野球でボールを投げる動作が

テニスのサーブにフォーム似ているため違和感なくできるからだ。

得意なサーバをまっちゃんに打ったらいつもとは違う音がして

まっちゃんがいるコートに突き刺さった。

『たっちゃん、なんだよ今のサーブ。プロ並みの速度がでていたぞ』

興奮したまっちゃんが俺に確認してくる。

『たまたまだよ。まぐれは続かないよ』

俺は力を抜いて再度サーブをした。それでも今まで全力で打っていた

サーブ並みのスピードがでており、しかもコースを狙って打つことも

できるがインターハイ準優勝の実力は伊達でなく

普通に打ち返してきた。俺ら二人は夢中になってテニスをしていた。

気が付くと、彩さんや唯さんだけでなく周りのコートの人達も

俺とまっちゃんの打ち合いを見ていた。


テニスが終わった後はお楽しみの打ち上げにきている。

今日は暑くなってきたことからビールにあう餃子館にきている。

ここは焼き餃子、水餃子がメインであとは簡単なつまみがあるぐらいだ。

だけどその餃子がシンプルなのに懐かしい味でとてもうまい。

『今日の達人さん、いつも以上にテニスが上手でしたね。とても恰好良かったです』

『ありがとう。今日は体の調子がかなり良かったよ。恰好よく見えるのは

テニス効果だと思うよ』

『タチュはいつもカッコイイよ。ヒナと結婚するの』

なぜか俺の胡坐をしている足の上にのっているヒナちゃんが唯さんを威嚇している

『あらあら、まあまあ。ヒナをよろしくお願いします』

『まあ、たっちゃんならヒナを任せらるな』

この馬鹿夫婦が調子にのっている。女子高生の亜麻奈でも

対応に苦労しているのに、ヒナちゃんなんてとてもじゃないが手に余る。

『ヒナちゃん、いいなー。お姉ちゃんと変わって』

『唯ちゃんはタチュを狙っているからダメなの』

3歳なのにどこでそんな言葉を覚えてくるのか。女の子は小さくても女性だな。

『そそそそ、そんな事ないよ』

唯さんは動揺している演技もうまいな。

『たっちゃん、今日はホント凄かったよ。今度小さな大会でいいから。

エントリーしてみないか。たっちゃんならいいところまでいけると思う』

『機会があったらいいよ』

『よし言質はとったぞ。エントリーするからな』

楽しい休日を堪能した。

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