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43 木の化け物の討伐_1年目5月23日

2024/5/12の投稿です。事前にお知らせしたとおり本日は2回投稿します。

・11:20:今回の投稿です。

・18:20:


ぜひ高評価、ブックマーク登録をお願いします。

西砂さんは若葉姉妹に連絡をしたが、姉の亜麻紗さんは

参加できないと連絡があったようだ。

先日の試合以降、亜麻紗さんの出勤率が減っている。

『今日の対応だが、俺とショワ、亜麻奈で考えている』

『先輩、私も連れてってください』

『神威との戦いは危険だから、大事な後輩を連れていきたくはない』

『嫌です。私のいないとこで先輩が怪我をするのは耐えきれません』

『連れってくださいよ。お嬢は私が守るんで』

まだオープン前のカフェのため、それほど情報が流れてないだろうし、

後ろに待機させておけば問題ないか。

『分かった、新橋から電車に乗ると立川駅まで1時間強だ。

そのため、16時15分に事務所を出発するぞ。

亜麻奈には俺から現地集合と伝えておく』


立川駅の待ち合わせで有名な壁画前で亜麻奈と17時45分に待ち合わせをすると

待ち合わせをしている人が多い中で一際人だかりがができている一角に

亜麻奈がいた。

スタイルが良い美人が英蘭の制服をきている亜麻奈に男共が群がっている。

『唯留美、オッサンの俺が声をかけると壁画の隣の交番からお巡りさんが

飛んできそうだから、亜麻奈を連れてきてくれ』

『お嬢だけでいったら、火に油を注ぐだけなので、立川さんと

お嬢二人でいってください』

俺は唯留美連れて群がっている男共を無視している亜麻奈のところまできた。

『待たせたな、じゃあ行こうか』

身長が180cmある体格がよいオッサンがいきなり現れたので周りの男共が

引いている。

『亜麻奈さん、では行きましょう』

すかさず唯留美がフォローをしてくれたので、お巡りさん案件に

ならなさそうだ。

オッサンに生きずらい世の中になったものだ。


カフェは北口のペデストリアンデッキで直接いける

場所にできていた。立川市マニアの俺が知らないのはまだオープン前だからだろう。

かなりユッタリ作られていて緑も多い。さすがCC社が手掛けていることはある。

店には既に清瀬君が到着していた。

『お待たせ、こちらは4名だ』

『立川さん、4名ってこの女子高生も含まれますか?』

『ああ、彼女はインターンシップでうちの室にきている。

今回も現場を経験させるために連れてきた』

『わかりました。まずはお客様を紹介させてください。

こちらはCC社の台東様です。今回のプロジェクトの責任者です』

『初めまして、CC社の台東です』

前下がりショートボブができる女を感じさせるが、柔らかくアンニュイな

髪の動きが女性らしさを際立たせている。年は俺ぐらいかな?

155cmぐらいと身長は高くないが存在感がある。この年でオープンの責任者を

任せられているということは優秀なのだろう。

『初めまして、Brocade株式会社の立川です。

今回発生している問題に対して調査するために参りました』

『清瀬さんから聞いているとおもいますが、来週の金曜日にオープンを

予定しており、来週水曜日にプレオープンを予定してます。

そこまでにネットワークが正常に開通しないと、オープンができません』

『はい。清瀬より聞いております。早急に解決できるよう努力します』


さて、どうやって調査をしようか。

オープンまでラスト一週間を切っているので、内装屋さんやCC社のスタッフなど

入り乱れている状態だ。

俺が対応方法を考えていると、唯留美が近くにあるドーナッツ屋で大量の

コーヒーやドーナッツを買ってきた。

『皆さん、差し入れです。一旦休憩してこちらで一息つきませんか』

さすが唯留美だ。あっという間に場を支配してしまった。

唯留美がお店の入り口付近にみんなを集めている隙に俺と亜麻奈は店の奥に

設置されているネットワークラックに近づく。

やはりいるな。最近俺はネットワーク機器をみただけで

情報の神威がいるかがわかるようになっている。

『亜麻奈、情報の神威が潜んでいる。俺が誘い出し抑え込むので

その隙に倒せ』

『神威を抑えるなんて、大丈夫なんですか?』

『まだ本格的にオープンしていない店なので情報の神威はそこまで強くないと

予想する。あと俺は体が頑丈なので大丈夫だ』

『分かりました。準備はできているのでいつでも大丈夫です』

神木刀を構えた亜麻奈は俺に告げたため、俺は心で情報の可視化と念じた。

その瞬間、いつもの英数字と一緒に1.5mぐらいの木の化け物が現れた。

HP20

MP100

STR18

ATK18

VIT20

DEF22

INT55

RES40

DEX5

AGI3

LUK1

スキル:回復Lv1

装備:ー

木の化け物は、2本の枝を鞭のようにして攻撃してくる。

俺はその枝を素手でつかんだ。

『今だ、攻撃しろ』

亜麻奈は木の化け物対して、何度か切りかかっているが

神木刀との相性なのか、決定打をあたえられない。

しかも攻撃した箇所は回復している。

やばいな、これ以上はカフェに被害が出てしまう。

『亜麻奈、何か必殺技みたいのはないのか』

『すみません。姉さんならあるのですが、私はないです』

『この前ダンゴムシにしたツキは良かったぞ。あれを

この化け物の口みたいな所に刺してくれ。俺の勘がこいつの弱点だと

告げている』

『分かりました』

少し距離を取り、呼吸を整えたあとに亜麻奈が木の化け物の口のような

ところにツキをはなった。

化け物は苦しんだ後に、一本の木の枝を残して消滅した。

『よくやったな』

『いえ、立川さんが神威を完璧に抑え込んでいただけたので倒せました。

私の手柄ではありません』

どうも卑屈になっているんだよな。このあたりを矯正していく必要があるな。

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