36 社内ネットワーク環境の見積_1年目5月8日
5/6の投稿スケジュールです。
トラヒックに考慮して以下の時間の20分に投稿します、
0時 :済
6時 :済
12時 :済
18時 :今回の投稿です
5/7以降はゴールデンウィークも終わり本業が忙しくなるため、
1日に一度、ストックがある限り11:20に投稿させていただきます。
決起会の翌日も酒が残ることがなく、始業時刻前に出勤すると
既に西砂さんと唯留美が出勤していた。
青梅は今日もソリティアを頑張っているみたいだ。
若葉姉妹は学校らしい。
『おはようございます。先輩』
『おはよう、唯留美』
挨拶をしただけなのにとても嬉しそうだ。
やはり挨拶は基本だな。
ショワはフラフラーと高級机の高級クッションの上にいってしまった。
もうあそこが定位置だな。
『立川君、今日からショワちゃんには我社の情報を閲覧してもうおうと思うけど
どうすればよいの?』
『俺も分からないので確認しますね。ショワ、こっちにこい。
情報の収集ってどうするんだ?』
『ネットワークに入ってまた閉じ込められるのは嫌だから情報にアクセスできる
インタフェースを頂戴』
『インタフェースって何でもよいのか?』
『パソコンのキーボードは打ち難くそうだからタブレットを用意して。
ネットワークにアクセスできればあとは勝手に収集するよ』
『収集するのは良いが、データを食べて消すなよ?』
『データを食らう化け物と一緒にしないで。私は収集だけだから
みるだけで情報を取集することはできるわよ』
どうやら、ショワはデータを消すことなく収集することができるようだ。
『タブレットで良ければ既にあるからこれを使って』
西砂さんはショワに一台のリンゴマークが付いたタブレットを渡す。
『やっとこれで情報の収集ができるわ。長かった』
西砂さんからタブレット渡されたショワは高級クッションに持っていき
寝そべりながら端末を操作しはしめた。なんか緊張感がないな。
『立川君にはあそこの部屋の19インチラックにネットワークを構築して欲しい
予算の上限はないようだけどとりあえず19インチ40U三本分と聞いている
最新の機器でネットワークを用意してね。既にWAN回線も引いてあるから
社内のネットワークにつなげちゃ駄目だよ』
『はい。分かってます』
俺はウキウキしながら座席に戻った。
『先輩、私も手伝いますね』
『ありがとう。唯留美はL2スイッチとL3スイッチを見積もってくれ』
俺はネットワーク構成図をパソコンで作りながら、唯留美に見積もって
欲しい部分に色が着いた枠線でかこう。
『相変わらず早すぎですよ。このネットワーク構成図だって人によっては
一日かかりますよ』
『そんな事はない。こんなの5分もあればできるさ』
俺は話しながら物理的なネットワーク構成図と論理構成図を
完成させた。
『イメージは大企業のデータセンター+本社と支社2個を結ぶイメージだ。
インターネットへの出口はデータセンター経由と本社、
支社それぞれから出ることとする』
『先輩早すぎですよ。。』
『俺はL2、L3スイッチ以外の機器を全て見積もるからよろしくな。ラック搭載図も
用意したら、見積もった機器を記載してくれ』
『先輩早すぎです。。。』
俺は鼻歌を歌いながら機器見積を作成していく。
気が付いたら午前中が終わってしまった。
『先輩、機器リストが完成してラック搭載図にも記載しました。午後チェックを
してください』
『さすが唯留美だ。仕事が早い』
『先輩は私の倍以上の機器リストを作成してるじゃないですか』
『俺は好きでやっているからいいだよ』
午後に唯留美の機器リストを確認すると完璧だった。
流石は唯留美だな。
俺は完成したネットワーク構成図、論理構成図、機器リスト、ラック搭載図を
西砂さんにメールをした、
『西砂さん、午前中に依頼があったあそこの部屋の機器見積をしました。
確認して欲しいので、会議室にお願いします』
俺は西砂さんに今回のコンセプトを説明したあとに、構成の説明を行った。
『いいと思うよ、各メーカーのハイタッチ営業に見積依頼をしてね』
ハイタッチ営業とは簡単に言うとお得意様に対して専用の窓口をメーカーが
準備するということだ。俺は年間かなりの機器の見積を行っているので
俺専用のメーカー窓口といってもいいぐらいだ。
『分かりました』
席に戻った俺は、C社のハイタッチ営業にネットワーク機器関連、
P社のハイタッチ営業にセキュリティ機器関連の見積依頼をメールした。
まずはC社のハイタッチ営業からスマホに連絡がきた。
『立川さん、ご無沙汰してます。また大きな案件のプロジェクトを
対応するんですね。プレゼンはいつですか?』
『ご無沙汰してます、世田谷さん。今回は弊社内に試験環境を作るための
見積です。既に予算化ができているので通常の仕切り率で良いのでなるべく
早く納品してください』
『え、この規模で試験環境ですか?大企業レベルの構成だと思いますが』
『そうなんですよ。あと、ご挨拶が遅れてしまい申し訳ないのですが、
私は異動になって、本社勤務になったんですよ』
『それはおめでとうございます。今後とも連携の強化をお願いします。
機器ですがなる早く納品できるように社内で調整します』
『ではよろしくお願いします』
P社にも同じような連絡をしたあとに、工事屋さんの手配をおこなった。
ゴールデンウィークが長いという理由で4/29から書き始めた稚拙な小説に
お付き合いいただきありがとうございます。
前書きでも記載しているとおり、5/7からは1日1回の投稿とさせていただきます。
本業は本当に忙しいため、皆様からの励みで小説を続けられると思うので
できれば高評価とブックマーク登録をお願いします。
今回小説というものを初めて書きましたが本当に大変な作業です。
作家さんは本当に凄いと実感しております。
あと個人的には、今まで読み専門だったため知らなかった
書く側のシステムを知ることができて楽しかったです。