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5/3の投稿スケジュールです。

トラヒックに考慮して以下の時間の20分に投稿します、

0時 :済

6時 :済

12時 :済

18時 :今回の投稿です

5/4の投稿も今日と同じ時刻に投稿します。

寿司を食べた日の翌日、いつもの時間に出勤する。

今日は泉よりも早く出勤したようだ。

仕事の準備をしているとスマホのチャットアプリのココアに泉からチャットがきた。

「先輩すいません。急で申し訳ございませんが、実家で用があり

お休みさせてください。西砂マネージャには連絡済みです」

昔は休む時は必ず電話をしろって言われていたが、

今はチャットが当たり前になっているな。

「了解。今は引継ぎも一段落しているし、GWのBB社の切り替えの準備も

ほぼ終わっているからユックリ休んでくれ」

そうチャットに返信すると、速攻で返信がきた。

若い人のチャットを返信するスピードには適わない。

「ありがとうございます。まったく関係ないですがGWってデフォルトゲートウェイ

GWと勘違いしてしまいますね。先輩と同じでインフラネットワーク系SEの

職業病です!」

明るい返信がきているので実家の用とは重たい話ではないな。


メールをチェックすると姫美から若葉さんの情報が記載された

メールが届いていた。

役員クラスになると自分でメールを書かない人もいると聞くが

姫美は全てのメールに目を通して、必要があれば自分で返信しているようだ。

役員ともなれば1日に届くメール数がかなりになるとおもうが

どんな速さで仕事をしているのか。

若葉さんの情報をもとに、BB社の入館リストを更新しBB社の切り替えの窓口に

メールをした。

若葉さんはBrocade株式会社の社員であることは間違いないが、

年齢をみたらBB社の担当はビックリすると思う。



今日も先輩に会いに会社に行こうと準備をしていたら父から呼ばれてしまった。

『もうすぐ会社に行く時間ですが、どんな用事なの?』

早く会社に行きたい私はいつも以上に父に素っ気ない態度をとってしまう。

『ごめんよ。実は急で申し訳ないけど今日は会社を休んで幸財閥との会合に

参加して欲しい』

『本当に急ですね、社会人として急病や家族の不幸以外は休みたくありません。

父だけで参加してください』

『本来ならその予定だったけれど、例のBrocade株式会社と神伐の件について

あそこの次男が騒いでいるだ。私は唯留美から詳しい話を聞いているので

特に疑問に思っていなけれど、幸財閥には詳しい話をしていないからね』

『私が参加しても詳しい話はできません。そのため父だけで参加してください』

幸財閥の次男は私を見てくる目が気持ち悪くて苦手だ。しかも金持ちの家として

甘やかされて育てられたせいなのか、自分勝手でわがまま、思い通りにいかないと

拗ねるという私と同い年の大人とは思えない行動をとっている。

絶対に結婚なんてしたくないタイプだ。

家の格は丁度良いが、父も絶対に幸財閥の次男と結婚しろなんて言わない

『どうしてもだめかな?』

これ以上、父を困らせても仕方がないし、このまえ一緒にいく食事を断ってしまって

かなしションボリしていたと母から聞いているので今日ぐらいはつきあってあげる

ことにした。

『わかりました。参加します。ただ、詳しい話は言えないのでBrocade株式会社の

新しい室の話だけします』

『ありがとう』

父は私と出かけられることがとても嬉しそうだ。

部屋に戻りスーツから会合用の服装に着替えた。


『では泉財閥と幸財閥の半期に一度の定期会合を始めます』

司会が開催の宣言をするとアジェンダ通り会合は進む。

基本総帥が参加する打合せなんて、既に事務局同士が調整をして

その結果を説明するだけなので特に問題なんて発生しない。

全てのアジェンダが予定通りで終わった。

『では、他に議題にすべきことはありますでしょうか』

常套句を司会が口にすると、予想通り幸財閥の次男が話始めた。

しかも司会に指名されることなく勝手にだ。

『今回は聞きたい事があって会合に参加した。聞きたい事とは

Brocade株式会社と泉財閥が神伐を使ってなにか企ていることだ』

おい、敬語を使えよ。あと悪巧みのようにいうのはやめろ。

そんな事を考えていたが。子供に怒っても仕方がないと考え

冷静に回答することにした。もちろん某女王を見習って

綺麗にまっすぐ手を挙げた。

『泉 唯留美様発言をどうぞ』

司会から指名されたので外向けの完璧の笑みで話始める。

『幸 神谷様からご質問があった件について私から回答させていただきます。

Brocade株式会社と泉財閥がとありましたが、今回の件を神威討伐組織に

調整しているのは全てBrocade株式会社であり、泉財閥は何も関与して

おりません。これは総帥の泉にも確認してください。ただし

ご納得がされないようなので詳しくご説明させていただきます』

ここで一区切りをして参加者メンバーの顔を確認する。

間をとって、この会合の流れがどういう状況なのかを把握することが

重要である。

幸財閥側も含めまた次男が変なことをしているというのが今の状況ですね。

そう判断すると再度話始めた。

『最近、神威の発生頻度が上がっているらしく、先日錦会長の一人娘の錦 姫美様の

目の前にも現れました。それを聞いた錦会長が神威討伐にさらなる援助と

引き換えに姫美様のそばに神伐を派遣するように依頼をしたそうです。

これを神威討伐組織の現当主若葉様が了承し派遣が決定したと聞いております。

私はご存じの通りBrocadeネットワーク株式会社で働いておりますので

一社員として神威討伐組織が派遣される室に異動になったということが真相です』

チョット苦しい言い訳に聞こえるが、あのカリスマが描いたシナリオに穴はない。

いくら調べようがこれ以外の結果は出てこない。

『そんな言い訳が通用するか。そもそもなんで唯留美はそんな会社でいつまでも

働いているんだ。早く俺との婚約を進めればいい』

やはり愚かですね。しかも私と先輩を引き離してお前と婚約?ふざけるな!

私からドス黒いオーラみたいなのが出ているのか、会合のメンバーは引いている。

おっといけない。私は完璧なお嬢様だ。

『何を勘違いしているかわかりませんが、神谷様との婚約は正式にお断りをさせて

いただいております。また私がどこで働こうと自由です。その自由を奪う権利は

神谷様にはございません。泉財閥として不都合がある場合は、総帥の泉から

指示がございます』

『神谷君、泉財閥としては今のところ唯留美がいなくて良い体制を構築済みだ

唯留美が言っているとおり、不都合があれば私が諭す』

父の一言で会合の悪い空気が霧散された。

『神谷、もう辞めなさい。お前だって調べたのだろう。唯留美さんが

言っていることは裏がとれている』

幸財閥の総帥であり、神谷の父親の(サイワイ) 神麻(カミマ)が発言し

今回の会合は終わった。



帰りには父とランチをしたが先程の会合で見せたカリスマはなく

娘とご飯を食べれてはしゃく一人の父親がいた。

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