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5/3の投稿スケジュールです。
トラヒックに考慮して以下の時間の20分に投稿します、
0時 :済
6時 :済
12時 :今回の投稿です
18時 :
話が落ち着くと寿司下駄に乗せられて寿司がきた。
本来ならカウンタで大将のおすすめの順番で寿司を
食べるのが乙だが今日は話し合いもあるため、このスタイルに
してくれたのだろう。姫美はホント気配りができる。
大将の決めた順番で寿司を食べるのもよいが、
自分の好きな順番で食べるのが俺は好きだ。
まずはこの大トロからだな。うーん。たまらん。
口の中でとろける。
いきなり大トロを食べると繊細な白身の味わいが
わからなくなるなんていうが、ガリを食べてビールを
飲めば口の中はリセットされるから問題はない。
『相変わらず、美味しそうに食べるわね』
姫美は優雅に所作で塩がかかった鯛を食べている。
なぜか泉も鯛から食べている。
富裕層では寿司下駄に乗った寿司に食べる順番でも
見えているのかな?
『ああ、好き嫌いは基本ないが寿司は特に好きだからな
普段は回っている寿司が多いからこういう店で食べる寿司は
ホントに美味しい』
『そう喜んでもらってこちらも嬉しいわ』
微笑みながらこちらをみている。今日は俺と泉が並んで
座っているので正面にいるのが姫美だけだ。
『流石は絶対女王ね。幼馴染の知識をいかした戦略』
隣の泉がブツブツ言っているが、小さい声なので聞き取れない。
『ねえ、そんな生の魚がそんなに美味しいの?』
大人しくしていたショワが会話に入ってきた。
『あー、うまいよ。単純に見えるが魚の捌き方、酢飯の作り方、握りと
職人の技術がつまっている』
『そうなんだ。うちには分からないけど、さっきの話で残りの2名の事は
きかなくていいの?』
寿司に夢中になってしまったが、俺も神伐から呼ぶ予定の2名について
確認しようと思っていた。
『姫美、神伐からの2名ってどんな人を呼ぶ予定なんだ?』
神伐に誰がいるかなんて名前を言われても分からないから、どんな人を呼ぶか
確認する。
『神伐には最高級の戦力を用意するように伝えたわ。回答の中にある姉妹の
名前があったのでその子達にしたわ。一人は達人とも会ったことがある
若葉 亜麻奈。もう一人は姉の若葉 亜麻紗よ。
姉の方は当主が倒せなかった神威を倒したってぐらいの使い手よ』
姉は知らないが、妹は会社にまできたからそれなりに知っている。
『教えてくれてありがとう。顔合わせはゴールデンウィーク明けの営業日かな?』
『姉の方は別件が立て込んでいるのでそうなるけど、妹の方は学校も休みだし
あなた達のゴールデンウィークのシステムの切り替え作業に呼ぼうと思っているわ』
今回の切り替え作業はそれなりの規模があるため、予防ってことかな。
『了解した。お客様先の入館手続きもあるから詳細情報をくれるか。うちの
社員として申請しておく』
『明日にでもメールで連絡しておくわ』
ご飯を食べ終わった俺たちは、店を出ようとするが会計を求められることはない。
『会計はいいのか?』
『隣の部屋の沢山食べる二人分も含め、既に終わっているわ』
姫美がそういうと、隣の個室から八王子と青梅がでてきた。
『ご馳走様。いつもありがとう』
俺がお礼をいうと、泉も続いた。
『錦さん、護衛を含めご馳走様でした。父からもお礼をさせていただきます』
『いいのよ。領収書はもらっているし必要経費よ』
ホント気配りもでき、颯爽としておりいい女だと思う。