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12時の投稿です。
本日はあと数回投稿します。
『うーん。やっと出れた』
そいつは俺の目の前で理解できる言語である日本語で話しているが、
そいつの存在が理解できない。
そいつは体調15cmほど、羽があり浮いている。顔はかなり整っており、
妖精といっても過言ではない。
『おい、お前は何なんだ。俺の大切なセキュリティ機器のパロちゃんを
壊したな』
理解ができない状況だからこそ、俺も良くわからない事を口走っている。
『お前じゃない。って言っても名前も無いんだけどね。
そうだ名前が無いと不便だからうちに名前をつけてよ』
わけがわからない生物がわけのわからない事を言い出した。
『お前が何もなのか不明で名前をつけろ?名前をつけたら変な契約状態に
なるんじゃないのか?』
『そのあたりはうちにも分からない。うちは情報を集めるように指示されていた
気がするけど、なんの情報をなんのために集めているかも分からない』
はっきりしないことを言っているが、本当に困っていることは伝わってきている。
まあ契約状態になっても特に失うものもないし、名前ぐらいつけてやるか。
そうだな。何がいいかな。
やはりここは立川市で一番有名で全国区のあの公園の名前から拝借しよう。
『決めた、お前の名前はshowaだ』
そういった瞬間。その妖精は俺の目をジッと見つめてきた。
似ている。姿形でなくその目の奥にやどす光が。
『うーん、いまいちなネーミングセンスだけど。まいっか
うちの名前はショワ。あなたと共に歩む。あれなんでこんなことうち言ってるの?』
自分の発言に混乱している。ホントよくわらない生物だな。
そんなことを考えていると脳内に声が響いた。
『スキルを習得。今後は情報の可視化が可能』
今までは数字の羅列が頭に響いていたが、今度は声か。
とうとういかれ始めたかな?
なんて事を考えており、自分自身を鏡でみると脳内で表示されていた
数字の羅列目の前に表示された。
HP20
MP1
STR30
ATK30
VIT20
DEF15
INT13→25
RES6
DEX10
AGI20
LUK30
スキル:情報の可視化
装備:-
スキル蘭に情報の可視化とある。
ショワを見つめたあと、情報の可視化と念じてみると
俺以外のパラメータが表示された。
HP80
MP460
STR20
ATK20
VIT80
DEF65
INT620
RES550
DEX30
AGI120
LUK30
スキル:情報の可視化、スキル収集
なんでこんなに小さいのに俺よりHPが上なんだよ。
あと、INTがすごいな。こんな馬鹿っぽいのに。
『ねえ、チョット今失礼なことを考えているでしょ』
おっと、察しは良いみたいだ。さすがINT600オーバー。