プラネタリウム教室
「ねえさま!この度は私のプラネタリウムにお越し下さいましてありがとうございます」
長期休暇も丁度中頃、アンドラ姉様とティアナ姉様を私の部屋に案内して、床に寝転ばせた。端ないと言われたけどいいから!と寝転ばせた。ふわふわのドレスが広がって可愛らしい。
私はカーテンを締めて用意していた照射機を照らす。天井に音符や五線譜が写し出された。そして、私の記憶上にあったクラシック音楽が流れ始める。姉様達は驚き声を失っていたので、強制的に知識を詰め込めると思い、私は喋り始めた。
「まずは5本の線とその間や線上にある丸の意味についてお話していきます。5本の線は五線と言って、下から第一線、二線というように数え、線の間を一間、二間というふうに数えます。その間に丸があることによって『音階』や『リズム』が出来上がります。その丸のことを『音符』と言います。また、それらすべてを合わせたものを『音楽』といいます」
キラキラと輝く音符達はゆらゆら揺れて沢山の形へと姿を変える。
「多くの音楽は4分の4拍子で構成されています。4分の4拍子というのは、1小節に4分音符が4つ分入るという意味です。4分音符というのは♩こういった形です」
淡々と4分音符の説明から入り、8分音符16分音符、2分音符全音符、符点、休符、音階etc.約2時間程かかって基礎的な理論を叩き込んだ。姉様達は何も言わずに天井を見つめ、私の声に耳を傾けた。
「ご清聴ありがとうございました。……ねえさま達、音楽って、なにかわかっていただけましたか?」
恐る恐る聞くと、ねえさま達はゆっくりと体を起こしてくるりと私の方を向いた。そして、目をキラッキラと輝かせ私を抱きしめた。
「凄い、凄いわ!トロワ、やっぱりあなたは天才なのね!音楽という理論、非常に面白かったわ!私が大好きな数学と似ているところがあるのね。もっと沢山の理論を知りたいわ!教えてくれる?」
アンドラ姉様は数学と音楽の関係性を見出して、もっと理論を知りたいといった。素敵な作曲家になれる素質を持っていたのかもしれない。
「トロワ!私は『歌』というものをやってみたいわ!物語を音楽にするなんてどうかしら?あまり教養のない子でもわかりやすいと思うの!」
ティアナ姉様は大好きな物語を、音楽を通して伝えたいと言った。訓練すればいい歌い手になれるかもしれない。
「ねえさま……!私、うれしいです!あの、この事は……」
「分かってるわ。勿論、内緒よ。さ、トロワ!私に譜面のかき方を教えてちょうだい!」
「駄目よアンドラ姉様。私がトロワに歌を教えてもらうの!」
「でも、でも…トロワ。あなたの音楽を聞いてみたいわ」
アンドラ姉様は私の瞳を見た。真っ直ぐに、誠実に。ティアナ姉様も同じ様に私を見た。私は一番大事な事を言っていないのに、二人は私を信じてくれている。私はこの誠実さに少しでも応えなければいけない。だから私は「亜空間」と唱えた。
2週間以上ぶりです。ゲームのイベントが重なると書く時間もなくなるものです。