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短編集

緩降下

作者: NBCG

ゆっくりと落ちる。


落ちる。


ゆっくりで、周りには心配されない。


心は焦り、手は震える。


どうしてこんな、


こんな。


掴みやすくするための手の汗が、私に刃向かう。


寒い。


熱い。


いや、寒い。


私は何だ?


分からない。


私は誰だ?


分からない。


私はどこだ?


分からない。


だけど足元が泥濘んで、前に進めないことが分かる。


息が苦しい。


身体が重い。


目の前は暗い。


何もかもが痛い。


せめて、薄くとも長く輝けるのなら。


せめて、短くとも世を瞬かせることができるなら。


嗚呼、せめて。

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