五話./毛糸の日本人形/隠し扉/日記/
「亜夢ー!こっちは何も無かったぞ!」
この声は縣か!?しかも階段を上がってる音が聞こえる!
工房の階段は木で出来ていて、結構襤褸が来ているのか、上がる時
独特の木の撓う音が聞こえて来るのだ
そして上がって来てこの状況を見たらまずい気がする
いや説明すれば分かってくれるか?、俺がそんな事を思って居ると
ふと天下の姿が目に入った、天下はとても恥ずかしそうにしていた
破れた服の一部で隠しきれない体を隠そうとしていた
そしてそれを見た俺は天下に言った
「身体見られるの嫌だろ?、だからあいつ等が上がってくる前に
俺の身体を使って身体を隠せ、安心して良い俺も見ない」
「……え?」
天下少し戸惑いを見せたがそそくさと俺に近寄り、階段から上がって来る
縣達からは俺の姿しか見えない様な角度で俺はその場に立った、そして
縣達が上がって来た
「ん?縣一人か?天下はどうした?」
縣と兎荷は周りをキョロキョロと見渡した
俺はそんな二人に事情を話した、すると兎荷が替えの服を持って来て
いるらしい、何時服が汚れるか分からないから二着以上は持ち歩いている
らしい、一体何で汚れるのやら……ともあれ、今回は事無きを得た
その後俺は天下に謝っておいた、不意の事故とは言え女性の裸を見て
しまったのだ、謝るしかなかった
「いや謝る必要はないよ、感謝すべきなのはあたいだ
窮地を助けてくれてありがとうな亜夢」
それから天下は何時も通りだった、変に気まずい雰囲気にもならなかった
何時もの元気な天下だった
「工房も何も無しか……」
俺達は一旦家の方へ戻って来た
「在ったとしたら日本人形が壊れてるくらいだな」
「亜夢もそう思うか?、まあ答え的には異世界転移の魔法陣が突如一家の
足元に現れ慌てふためいた時に壊れた、異世界転移部の目線から言うと
こうなるな」
「でもこの壊れ方は叩き壊したような壊れ方だ、異世界転移とは関係ない?」
「ええー!そうだとしたら事の真相はどうなっちゃうんですか?」
「この日本人形の壊れ具合を見るに、日本人形を壊した人と壊された人は
何かしらの一悶着があった筈だ、それが致命的になり一家は崩壊したのかもな
その場合夜逃げと言うよりかは一家離散だな」
「一家離散って事は、日本人形好きと西洋人形好きが別れて
家を出て行ったって事だな!」
「まあそうだろうな、となると、この家の祖母が一人取り残される事になる」
「ええー?何でー?」
「子供部屋を見たろ?子供部屋に置いてあった人形は西洋人形だけだった
両親の部屋も西洋人形だった、だったら家族五人の内四人は西洋人形好き
となるだろう?」
「ええー?違いますよー?子供部屋にはちゃんと毛糸で作られた大きな
日本人形が有りましたよー?亜夢さんだって見ましたよね?」
「確かに見たな、でもその後子供部屋を確認してもそんな人形は無かったな」
「はい!隠されてました!」
「隠されてた?何処に?」
その後兎荷の話が気になった俺達は、子供部屋に向かう事になった
そして子供部屋へ入ると、二つの机が有った、兄妹で共通の子供部屋なのだろう
「で、何処に隠されてたんだ?」
縣が兎荷に尋ねた
「押入れの奥に小さな隠し扉が有って、その中に大きな箱があって
その中に入ってましたー!」
「本当か!?」
縣は兎荷に言うように押し入れに入った
「……何処だ……ん?此処か……?」
そして少しの沈黙後
「……有った!見つけたぞ!?」
縣はそう言って押入れから出て来た
すると手にはあの大きな日本人形を持っていた、それに他にも
ノートを一冊持っていた
「縣!その薄い本は何だ!」
「天下変な言い方すんなよ、これは子供たちの日記だよ」
「変な言い方って?薄い本に変な意味は有るのか?」
天下はとても不思議そうに聞いていた
俺は勿論その意味を知っているが天下は知らない様だ
「……いや薄い本は、ただの薄い本だ、気にする事は無い
いやその純粋さを捨てるなよ!」
縣は天下の肩に手を置いた
そして天下はそれをぱっちぃ物の様に払った
「やめろ!これか兎荷から借りた大事な服だ!汚れた手で触るな!」
「やっぱりイロモノだったよ!」
縣はそう言ったが、天下の言う通り縣の手は汚れていた
押入れの埃が手に着いたのだろう
それから俺達は日記の中身を確認する事となった
そして読み進めていく中で気になった内容は以下の通りだ
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今日もお母さんとおばあちゃんは言い争いをしている
内容は何時も日本人形と西洋人形の魅力についての言い争いだ
でも僕からしたらどっちも大好きな人形たちだ
でもちょっぴりだけお母さんよりおばあちゃんの方が好きだから
西洋人形よりも日本人形の方がちょっぴりだけ好き
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今日僕は風邪を引いて学校を休んだ、ベットでぬくぬくしていると
おばあちゃんが僕の為に毛糸で作った大きな日本人形抱き枕を作ってくれた
おばあちゃんは「これを抱きしめて寝ると風邪なんて一瞬で治るよ」
と言ってくれた、僕はおばあちゃんの言う通り抱き締めて寝てみる
これで本当に治ったら魔法だ!
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今日朝目覚めたら吃驚!僕の風邪は治っていた!
おばあちゃんは魔法使いだったんだ!
その事でおばあちゃんにお礼を言いに行くと
「治ってよかった、斜虎が良くなるようにおまじない
を掛けておいてよかったよ」
凄い!おばあちゃんは本当に魔法使いだったんだ!
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今日お母さんに、おばあちゃんから貰った毛糸で作った
大きな日本人形抱き枕を使ってはいけませんと怒られた
代わりにお母さんが買った大きなぬいぐるみを渡された
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今日大事にしていた毛糸で作った大きな日本人形抱き枕がゴミ捨て場
置かれていた、僕は泣きながら直ぐにゴミ捨て場から救出した
お母さんにその事を聞くと
「ゴミはゴミ捨て場に捨てるのは常識よ!」って怒られた
僕は酷いと怒ったが、ビンタされた、そして
「その汚い物捨てて来ないと夕飯抜きだからね!」と言われてしまった
僕はおばあちゃんから貰った大事に物を隠す事にした
すると押し入れの奥に隠し扉を発見した、凄い偶然だ!
僕はその中に段ボールを置き、その中に大きな日本人形抱き枕を入れた
僕は見つかりませんようにと思いながら隠し扉を閉めた
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今日!家の中で隠し扉をまた発見した!大好きなおばあちゃんに聞くと
おばあちゃんとお爺ちゃんは昔、カラクリにもはまっていたみたいで
この家にもいくつかカラクリを仕込んだそうだ、でもお母さんには
内緒と言われた、日本人形の秘蔵のコレクションがお母さんに見つかったら
捨てられるかもしれないからだと言っていた
確かに最近のお母さんは酷い!やたら西洋人形を押し付けてくる!
お陰で僕の部屋は西洋人形だらけだ!勉強集中できない!
勉強嫌いだけどね!えへへっ
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今日!ついに!家の地下を発見した!地下の中には
男の人の大きな日本人形が有った!そしてその顔には見覚えがあった
それはおばあちゃんが大事にしていた写真に写っていた人とそっくりだった
たぶんこの大きな日本人形のモデルはお爺ちゃんなんだ!
お爺ちゃんは若くして亡くなったらしい!写真だけじゃ寂しいから
人形を作ったのかもしれない、だから僕は思った、おばあちゃんを
悲しませないようにおばあちゃんが不幸にならないように
これからもいっぱい好きって言い続けたい!
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日記は此処で終わっていた
「なるほど、地下が有ったのか」
「これはいよいよ!異世界転移の可能性が出て来たな!」
「いやそれはどうだろうな、異世界転移だとしたら痕跡が残り過ぎている」
「じゃあ何も無いと思ってるのか!?」
「無いとは思ってないが異世界転移には関係ないかも知れないって事だよ」
「ええー?じゃあ地下室を探さないんですかぁ?」
「いや一応探そう、何かあるかも知れないし」
そうして俺達は家の中をもう一度探す事になった
そして暫く探して居ると『ガタガタッ』と言う音が聞こえて来た
「何だ?玄関の方か?」
俺は音が聞こえた方へ行ってみる事にした、もしかしたら俺達意外に誰かが
来てしまったのではないかと思ったからだ、この調査は許可を取っていない
俺は少しの不安を抱きながら音を立てずに歩いた
すると皆も同じことを考えていたのか玄関に集まって来ていた
そして目配せでコンタクトを取った、声を出すなと言った所だろう
それから俺達は和風テイストの引き戸を見た、この手のタイプの引き戸は
引き戸の前に誰かが立って居ればすぐにわかる様になっていた、でも
引き戸を見ても誰も居ない様だ、でも引き戸は『ガタガタ』と震えていた
「亜夢さん?これ怪奇現象ですか?」
「か、怪奇現象!?」
兎荷の言葉で天下は恐怖に染まっている
「よし、ちょっと確認してくる」
縣は豪胆に歩き出した、そして引き戸を開け
安堵したような声でこう言った
「猫だった」
「猫?」
俺はそう言われ確認しに行った
すると引き戸の前に猫が座っていた
「このイタズラ猫が悪さしてたみたいだな」
「何だよ!猫かよ!驚かせやがって!」
「猫ちゃん可愛い!私の二番目くらーい!」
ちょっとした猫のイタズラに癒された俺達はまた調査を再開した
そして何の変哲もない廊下の壁に
小さな穴を発見した、その穴は針のような細い物でないと入らないくらいの
穴だった
「これ絶対怪しいですよ!?」
発見した兎荷がぴょんぴょんと跳ねる様に燥いでいる
「本当か?」
縣は疑いながらも穴に細い針金を刺してみた
すると『パカッ』と壁の一部が開いた、そしてそこには
レバーのような物が有った
「うわあ!やっぱり此処でした!?」
「マジかよ?、じゃあこのレバーを下ろせば」
縣は驚きつつレバーを下ろした、すると『カタッ』と何かが落ちた音が聞こえた
「何だ!?何が起こったんだ!?」
俺達は突然の音に吃驚した、そして少しの時間が流れた
「特に変化なし?一体なんッ!?」
「縣!?」
縣が壁にもたれ掛かった瞬間、壁が開いた
倒れそうになる縣を俺は咄嗟に抱えた
「大丈夫か!二人とも!」
「大丈夫ですか!?」
「ああ何とか、亜夢のお陰て助かったぜ
それにしても突然何が起こったんだ?」
そして俺達は恐る恐るどういう状況なのかを確認した
すると突然開いた所を見ると下に下る階段があり
その付近に大きな棒が転がっていた
ドアを確認するとその棒が通りそうな穴が開いていた
「木で出来た鍵みたいなものか?さっきの仕掛けで鍵が外れる
仕組みになってたみたいだな」
「スゲー仕掛けだな!一体どうなってるんだ!」
「さあな、取り合えず下りてみるか」
その後俺達は地下へと続く階段を下りる事となった
その際俺は小さな懐中電灯を取り出した、縣からは用意が良いなと褒められた
昨日蜜葉さんから言われたからな、だから取り合えず懐中電灯だけ買って
おいたのだ、そして地下室へやって来た
「此処ちょっと変な匂いしますよね?」
兎荷が鼻をつまみながらそう話して来た
確かに階段を下っている段階から変な匂いはしていた
そしてその後その匂い元と対面する事となった
「うわわ!これ日記に書いてあったお爺ちゃんの日本人形じゃないですか!?」
「スゲー!普通の人間そっくりだ!」
「確かにな、でも他には何もないのか?亜夢ちょっと俺に
懐中電灯を使わせてくれないか?」
「ああ分かった」
俺は縣に懐中電灯を手渡した、すると縣はゆっくり部屋の中に明かりを
当て始める
「……あー……特に何も……ッ!?」
『ガタンッ』
縣は懐中電灯を突然落とした
「なっなに?なに?何今の!?」
「な、何か有ったのか!?」
俺には瞬間的に何が見えたか視認できなかったが白いものが見えた気がした
そして二人は白い物を視認できたのか顔が強張っていた、それから
縣は落とした懐中電灯を拾いゆっくりと光を当てた、するとそこには
人の頭蓋骨の様な物が有った、その他にも様々な形の骨が転がっていた
その後俺達は恐る恐るそれに近付いて行った
「これは人骨か?」
「こ、怖い!怖いよ亜夢!」
天下が俺に抱き着いて来た
「て、天下落ち着け、大丈夫だから」
「これ日記じゃないですか?」
人骨の傍には日記が置かれていた
兎荷はそれを拾い上げた、そして開く
「おばあちゃんごめんなさい!って書かれてますよ?」
「それだけか?」
「えーと、まだ続きはいっぱい書かれてますよ」
「よーし此処まで来たら読むしかないな」
その後俺達はその日記を読む始めた
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おばあちゃんごめんなさい!
私は大宮 鱗 事の顛末を記す
発端は私が昔馴染みと旅行に行って帰った後に起こった
いやその時既に起こっていたのかも知れない、あの日私は大切な孫の為に
買った玩具を渡した時、どんな喜び方をしてくれるのか、それを
想像しただけで幸せな気分になった
けど人の道は残酷だ、帰ったら孫たちは居なかった、それ処か
息子と義理娘も居なかった、けれども書置きが置かれていた、皆で
美味しい物でも食べに行ったのかと思えば
『夫婦だけで一日デートに行って来るので子供達をお願いします』全く
あの二人は何を考えているんだ?、まだ私が帰って来てもないのに
二人だけで遊びに行くなんて、もう一人子を作る気なら許してやるとしようか
そしてそれから私は家の中を探した、あの子たちの事だ何処かの隠し部屋に
隠れているんだろう
私はそう思い家にある隠し部屋を全部探した、そして見つけてしまった
あの子たちが冷たくなって動かなくなって居た
私は泣いた、悲しくて涙が止まらなかった、すると突然地下室の階段を下る
足音が聞こえて来た、そして現れたのは、息子の彦忠と義理娘の小井子だった
二人はとても深刻な顔してこう言った
「残念見つかってしまったようね」
私は怒り抗議した、当たり前だ大切な家族になんて事をしたんだと
私は怒った、でも小井子は
「その子たちが西洋人形より日本人形の方が好きだと言うから悪いのよ」と
開き直っていた、二人には反省や後悔の色は無かった
その後私は地下室に監禁された
それから私は大切な孫たちを抱きしめて泣いた
その様子が目障りだったのか彦忠と小井子は私から孫たちを引きはがし
何処かへ連れて行った「この子たち腐って臭いから山にでも埋めに行くわ」
と小井子が言い放って来た
私はあの二人を許す事が出来ない、殺してやりたい気持ちでいっぱいだ
でも今の私には何もできない、だからせめて小井子たちには
一生怯えた生活を送らせたい、そう思った私は有る作戦を立てた
今日も小井子たちが拷問道具を持ってニヤニヤやって来た
私は好機と思い作戦を決行した
「何時までもこんな事してて良いのか?、もう直ぐ私の古い馴染みが尋ねて
来るぞ?古い馴染みは、この家のカラクリを理解している、私が居なくて
孫たちも居なくて、もしそんな状況を見たらどう思うだろうね?」
この発言に二人はたじろいだ、私は畳みかける
「この事がバレたらあんた達は犯罪者だ!今のあんたらには刑務所の飯が
お似合いだよ!」私がそう言うと二人は逃げる様に地下室を出た
それから二人とは会っていない、私は地獄を見ていれば良いと思った
そして昔の馴染みが来るってのは真赤な嘘だ、この前昔の馴染みと遊んだが
それは滅多に無い事、三年に一度くらいだ、お互い離れた所に住んで居ると
言うのが、中々遊べない理由だ
ともあれ、あの二人の拷問からは逃れる事が出来た
でも此処からは時間の問題だった、ある程度は生きて行ける、ある算段が有った
それはこの地下室にも隠し扉が有るのだ、その隠し扉の中には缶詰と言う
非常食が入っている
でも残念な事にそれは無かった、私が大事に貯めていた鮭のハラスの缶詰が
一つ残らず無くなっていた、その近くにノートとペンが置かれていた
ノートを開くと、おばあちゃんごめんなさい!
私は絶望した、でも怒りは無い、可愛い孫たちの仕出かした事だ
それにもう直ぐ会える、その時に味の感想でも聞いてみようかね。
日記は此処で終わっていた
「……最悪だ」
俺は自然とそう呟いていた
「この両親の理由、胸糞悪すぎるな……」
「おばあちゃんと子供たちが可哀そうです」
「最低の親だ!許せねぇ!」
それから俺達は一旦地下室から出た
その後俺達は大宮 鱗さんの遺志を継いでこの事を警察に報告する事にした
そして全ての事を終えた俺達は、放心状態になった
たった数時間で非日常を体験したからだろう
立ち直るには時間を要するかも知れない
「やあホラー研究部の君たち大丈夫かい?」
そう俺達に話しかけて来たのは通報した時に来てくれた
警官だ、あとホラー研究部は縣が機転を利かせて誤魔化した架空の部活だ
異世界転移部の事を話すと話がややこしくなるだろうと読んでの事だ
「まあちょっと疲れちゃいましたけど、大丈夫です」
縣がそう受け答えをした
「そうかなら良かった!、調査にご協力感謝するよ!でも!
人の家に不法侵入した件は、君たちの親や学校に報告させて貰うからね!
では詳しい話を聞くのは後日にするとしようか!
君たち疲れているみたいだしね」
警官はそう言い終えると忙しそうに戻って行った
その後俺達は帰る事にした、そしてその時、警官から俺達の住所や学校を
聞かれた、出来れば教えたくはなかった、後々面倒事になるのは
確実だったからだ
そしてそれも終わり俺達は帰る事となった
帰りの電車に乗り、俺はぐったりと椅子にもたれ掛かった
すると横に天下が座って来た、顔を少し伏せている、やはり
天下も疲れているのだろう
「あ、亜夢?」
「……どうした?」
「ちょっとお願いがあるんだ、聞いてくれるか?」
「今の俺に出来る範囲なら良いぞ?」
「うん……あたいの事……天ちゃんって呼んで見てくれないか?」
「?……天ちゃん?」
「ッ!?」
「どうした?間違ってたか?ニュアンスが変だった?、天ちゃん?天ちゃん?」
「もっもう良い!分かった!分かったから!そのありがとう!」
天下はそう言うと立ち上がって俺から離れ別の椅子に座った
俺はその行動が理解できなかったが、特に考えない事にした
今日はもう疲れたからだ
その後俺達は電車を降り解散した
それから俺は家に帰った、探索で汚れた体を洗いたい気持ちは有ったが
疲労からか俺は直ぐにベットで就寝したのだった