表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

47/158

41話「銃士の過去.2」

 

 凱亜が無事に小学校を卒業した。小学校を卒業して中学生になれば少しは友達や話せる人などが出来ると思っていたが……逆に小学校を卒業して中学生に上がってから小学生よりも肉体的苦痛や精神的苦痛がより大きくなってしまった。男子からも女子からもイジメられていた。しかし一部の人間を除いて。







 そして自分がイジメられていた主な原因は恐らく三つぐらいあっただろうと今でも思っている。どれも決して悪い事ではないと思うが、異端な者を迫害する人間にとって、自分のしていた事は悪い事だったのかもしれない。

 

 




 一つ目の原因は小学生の時に起こしてしまった事が原因だと思う。小学生の時、僕は数多くの暴力事件を起こしてしまっていた。それに男子にではなく、女子にまで暴行を加えてしまっていたからだ。自分が起こした暴力事件の被害者達は中学生になっても僕の暴力事件の事を話題にし続けていた。それが原因で僕は凶暴で狂ってしまっていて、厨二病な奴として見られてしまっていた。そのせいで大抵の周りの人間は自分の事を異端な人間と見てしまい、邪魔な人間として見てきたのだった。暴力事件の被害者はまるで凱亜を極悪非道な犯罪者として捉えて自分が起こした暴力事件を知らぬ人間に対して、まるで僕が最悪な人間の様に偽り、周りの人間に言わしめたのだった。嫌で嫌で仕方なかった……しかし暴力事件は自分で引き起こした事なのだ。これは自分がまいた種だ……自分は何も言わずにただ他人の罵声を聞き流して自分からは何も言わずに貝の様に口をつぐみ黙っていた。

 しかしずっと黙っているせいで周りの人間の怒りは更に高まってしまい、余計に他人の怒りを買ってしまう事になってしまった。










 二つ目の原因は多分だと思うがオタクだったからだと思う。元からアニメを沢山見たり、漫画を読んだりライトノベルを読んだりするのは大好きだった。特にライトノベルは日常的に学校に持ってきて、毎日の様に読んでいた。恐らく持っていたライトノベルの数は二百ぐらいは余裕で超えていたと思う。もしかしたらもっとあったからもしれない……捨ててしまったのも含めたら……


 少し脱線してしまったが話を戻す事にする。僕は学校でアニメ好きな所を学校の人間に見せてしまい、少し目立ち過ぎてしまった様だった。良い方で目立ったのではなく、悪い方の意味で目立ち過ぎてしまった。原因は授業の時にあったスピーチをする時にアニメやライトノベルの話をしてしまったりしたからだ。なら最初から話す必要がないかもしれないが、その時の僕は悪目立ちした後の悪い見返りを一切知らなかったので周りからの反応を知らぬまでアニメやライトノベル話してしまっていたのだった。そのせいで周りからはアニメや漫画やゲームなどの知識を多く兼ね備えた凄いオタクとして見られてしまった。一応自分が通っていた学校にもオタクはある程度存在していたのだが、学校に居る自分以外のオタクよりも自分が持っていた知識は圧倒的に大きかった。

 そのお陰で異端過ぎるオタクとして見られて、学校に存在しているオタクからも冷たく接されてしまったのだった。そしてゲームの腕があまりにも高かった事も原因の一つだろう。昔からゲームは父親に似て大好きだったので幼い時からずっとゲームに熱中していた。

 そしてある日、ゲームセンターでゲームをしていた所を同じタイミングでゲームセンターに集団で来ていたクラスメイトに自分がゲームをしていた所を見られてしまったのだった。この事は即学校で話題になりアニメや漫画だけに留まらず、ゲームまでプロ級に上手いと見られてしまい、またまた異端な人間として見られてしまった。お陰で誰も自分に話しかけようとせず、接さず、関わらない様になってしまった……



 そして三つ目の原因は学校で姉や妹達と仲良くし過ぎてしまった事そしてとある女性との関わりが原因だった。まず姉や妹達とは小学生の時から仲良くしていたせいでイジメを受けていたが、中学生になっても同じ事が起こってしまった。

 姉や妹達はその美しい姿で小学校の時と同じ様にすぐ学校でアイドルの様な存在になった。男子からも女子からも注目の的となり、多数の男子が姉や妹達に好意を寄せていた。中学生になれば少しは姉や妹達も自分に関わらないと自分は思っていたが……姉や妹達のブラコン癖は中学生になっても治らなかった。もしかしたら姉や妹達のブラコン癖は余計に増したかもしれない。学校でも休み時間になれば2人の姉は自分の教室に速攻で飛んで来て「凱亜~!ギューって!」「ちょっと――!私にも!凱亜!」と叫びながら、僕の身体に飛んで来たのだった。勿論だが学校でこんな事したらどうなるかは知っている。しかし姉達には分かっていなかった。弟である凱亜に降り掛かる負担の事なんて……

 今まで関わってこなかったクラスメイトは嫉妬や妬みの目をすぐに自分に向けてきた。その時の事が夢の中で思い浮かんだ。休み時間が終わった後の事であった……





「おい不知火!お前神姫さんや愛羅さんと何したんだ!?」


「まさか……孕ませたのか!?」


 凱亜は他の人間にはあまり興味がなかった。受け流す様に静かな声で話した。


「誰がそんな事するか……現実を見ろ。何処に姉弟でやる馬鹿が居るんだ?」


「くっ……嘘だ!絶対に毎晩襲ってやッてるに違いない!早く神姫さんや愛羅さんを助けないと!皆も助けた方が良いと思うよな!?」


 その返答にクラスメイトの人間は首を縦に振り、一部の人間は「そうだ!助けないと!」「不知火に罰を与えろ!」と聞こえてくる。目の前に立つクラスメイトを生気を感じさせない目で見ながら凱亜は椅子から立ち上がった。


「少し黙ってもらうか…」


「何言ってんだよ!この俺が正義のパンチで鉄槌を下してや……へっ?……」


 凱亜はガン○ムで学んだ格闘技術で目の前に居たクラスメイトの腹を高速で殴った。凱亜の攻撃が速すぎて、凱亜のパンチが見えていない者も居た。


「な、何が起き……」


「悪く思うな…こんな事を言うからそうなる…」


「お、お前…今度は団体で懲らしめてやる!この犯罪者!覚えてろ!」



 そう言ってクラスメイトの人間は凱亜に殴られた腹を手で抑えながら、自分の席に座った。凱亜は表情を一切変えずに黒色の髪を整え、椅子に再び座った。周りの人間は硬直し凱亜に恐怖を覚えてしまった。弱い人間が凱亜に悪い意味で関わってしまったら……怪我…いや大怪我を負わされる羽目になるかもしれないと思い、凱亜に関わる事を皆やめる事にした。そして凱亜は再び孤独な人間となった。

 


 唯一学校で話せるのは姉や妹達そして3人の人間だった。男子1人女子2人だった。3人とも自分と同じ一年生だった。妹達がまた中学生になっていない時に3人も話せる人が居るのは嬉しかった。姉と違って、強いスキンシップをするのではなく、普通の友達として自分に接してくれた。それがとても嬉しかった。

 男子の名前は『裂罅悠介』女子の方の名前は『関原美亜』と『平田静流』だった。美亜と静流は同学年の中では姉達に並ぶ有名人だった。悠介はこの学校でかなり影が薄く、悪目立ちしてしまっている僕と比べればかなり違う人間だ。しかし何故悪目立ちして、学校の中でも嫌われてしまっている僕この3人と仲良く出来たのか、それは3人共自分に並ぶオタクだったのだ。知識は僕と同等レベルで3人は自分がオタクである事を公表していなかった、そして悠介は異常な程に影が薄く凱亜や美亜、静流以外の人間には気付かれる事が全くなかったので他の人間にイジメられたりする事はなかった。自分とは全く違う…しかし自分と同じオタクのお陰で話はとても、非常に合った。特に悠介とは共にゲームセンターに何度も足を運び対戦をしていた程だ。それに自分に着いてこれる腕前を持っていたのだった。悠介の腕前は僕と同等ぐらいだった。毎回どちらが勝つかは不明で自分が勝つ時もあれば逆に悠介が勝つ時もあった。それぐらい2人は最高の友達であり、良きライバルでもあったのだった。

 美亜と静流とはアニメや漫画の話で盛り上がっていた。美亜と静流ではなく悠介ともアニメや漫画の話は日常的にしていたがこの2人は悠介以上にアニメや漫画に詳しかった。クラスは別々だったが、話せる人が居るだけ凱亜は嬉しかった。しかし美亜と静流と仲良くしてしまったせいで凱亜は大きな落とし穴に落ちてしまった。何故なら美亜と静流は中学校では姉と同レベルの人気があったのだ。仲良くし過ぎて周りからは再び嫉妬を買ってしまったのだ。それに凱亜は問題を起こしまくっているので、余計に他者の怒りを買ってしまった。凱亜は影が薄すぎて誰からも気付かれずイジメられない悠介が羨ましかった。しかし自分から影を薄くするなんて無理難題だったので周りの人間からの罵声を聞き流し、3人以外との誰とも話さずに孤独な毎日を過ごしていた。

 クラスに友達が1人も居ない、その日々を過ごすのは苦痛以外の何者でもなかった。三年間学校に通っていたが悠介や美亜、静流と同じクラスになった事は一度もなかった。そして残念な事に悠介や美亜、静流とは毎年一番離れたクラスにされてしまった。理由は知らないが教師の思惑が何かしらあったと凱亜は思っていた。


 そしてもう1人の人物。とある女性との関わりがイジメられてしまった大きな原因だった。


 






 あれは中学二年生の冬の時だった。あの時の冬は肌寒く、手が悴んでいて息を吐く度に白い霧の様な物が口から出てきていた。雪は降ってはいなかったが、空からは雪が降ってきそうな空色だった。毎日の様に他者から悪口や陰口を聞いていた……表情はずっと暗いままだった。笑う事も泣く事も怒る事も悲しむ事もなかった。ただ無表情で薄汚れたカバンを肩にかけながら寒空の下を黙ったままで制服のポケットに手を入れながら重い足取りで舗装された道を歩いていた。


 頭の中は空っぽだった。何も考えてなどいなかった。ただ凱亜は姉や妹達、そして母親が待っている家に帰る為に歩いているだけだった……




 歩いていると目の前に何か目に入った。最初は何も思っていなかったが、すぐに助けなければならないと思った。たとえそれが誰であっても知らない人であっても助けなければならないと凱亜は思った。





 目の前で6人程のガラの悪い男達が1人の女を囲っていた。女は髪を濃い黒と白色に染めていて、少しガラの悪い感じを醸し出していて、黒色のジャージを着ていた。前の方を開けて、ジャージの胸の部分にはドクロマークが象られていた。「完全な不良だな」と凱亜は思った。男達は気味の悪い笑いを浮かべ、女の方は歯を剥き出しにして怒りの表情を見せていた。

 恐らく女はあの男達にナンパでもされたのだろうと思った。しかし女は「やめろ!それ以上近付くな!」と言っていた。しかし男達は「おい女!生意気言うんじゃねぇよ!」「早く縛ってやるぞ!」凱亜は完全にあの女の身に危険が迫っていると確信した。凱亜は肩にかけていた薄汚れたカバンを地面に投げ捨て、男達に向かって叫ぼうとした……だが自ら敵に姿を晒すのは負ける奴がする事だと思っていたので、凱亜は静かに走り僅かにだけジャンプをして1人の男の後頭部目掛けて拳を握り締めた。そしてそのままガ○ダムの如く思いっきり男を殴りつけた。

 後頭部を思いっきり殴られた男は一瞬で地面に倒れ込んだ。凱亜は表情を変えずにその場に立ち尽くした。しかし他の男達が凱亜の気付かない訳もなく男達は視線を女から凱亜にすぐに切り替えた。男達は舐めた様な目で凱亜を見ていた。「あぁ!?何だお前!?」「ガキは引っ込んでろ!」「邪魔するならテメェもボコボコにするぞ!」そんな怒号を浴びせられながらも、凱亜は表情を一切変えなかった。怒りの表情でも悲しみの表情でもなく、どんな表情をしているのか分からなかった。


「多人数で女を襲うとは…中々のクズ野郎だな」


 凱亜の口調が喧嘩腰になった。すると女は忠告する様に凱亜に叫んだ。


「おいあんた!やめろ!こいつらはお前みたいな奴に勝てる奴じゃねぇ!私の事は別にどうでもいいから早く逃げろ!」


 しかし凱亜は逃げなかった。「逃げないよ。女の子を放っておく訳にはいかないんでね。今助けてやるよ!」と叫んだ。すると男達は「生意気なガキだ!俺達の力思い知らせてやれ!」「お前が女とヤるにはまだ早ぇぞ!」


「口で言っても無駄か……」















 凱亜は男5人を相手に1人で戦った。女は凱亜から目を離して、目を瞑っていた。凱亜が殴られ倒されてしまう姿を見ない為に……






 しかし凱亜は負けなかった。例え相手が5人であっても凱亜は屈する事も表情を変える事もなく1人で男達5人を全て倒してしまったのだった。凱亜は何も表情を変えずに「もう懲りたか?それとも……まだ立つか?別に僕は構わないけど…次は死戦になるかもよ?」それに対して男達は「ば、バケモンだ!に、逃げろぉー!」「こんな奴!ガキじゃねぇ!本物の悪魔だぁ!」「もうナンパするのやめる!」と叫んでその場から尻尾を巻いて叫び声を上げながら全力で走って、逃げてしまったのだった………








「すいません、大丈夫ですか?」


「ああ…助かったぜ。お前良い奴だな、見ず知らずの奴助けるなんて」


「そうですか……じゃ今度からは気を付けてくださいね」


 そう言って凱亜はクルっと後ろを向き手を振ってその場から立ち去ろうとした。こう言うのもアレだが、こう言う人と凱亜はあまり関わりを持ちたくなかった。自分もそんな人間として見られてしまう可能性がある為、関わりを持とうとはしなかったのだ。しかし女が凱亜の制服の袖を掴んだ。離してくれそうにない。凱亜は「何ですか?」とやる気のない声で言った。


「名前は?」


「…………『不知火凱亜』だ…」


「不知火か……カッコイイ名前だな。私は『叢雲零むらくもゼロ』だ覚えておいてくれよ」


 この時凱亜は思った。(キラキラネーム感半端ねぇな……)と感じていた。












 しかし凱亜はこの叢雲零と言う人物と関わりを持ってしまったのが余計にイジメられる原因になった。理由としては零は学校が終わる度に零は自分が通っていた学校に来てくれたのだった。前までは学校には来ずに放課後などに何度か会話をしていたぐらいだったが……ある日の事、いつも通りに凱亜は校門を出て帰ろうとした。しかし突然名前も知らないクラスメイトの奴から「あ、あの不知火さん……お友達が…来てますよ……」と怯えたいる様な声で言った。クラスメイトが指差す方向を凱亜は見る。するとそこには零が目の前に立っていた。しかも中型バイクにまたがっていた。ヘルメットを手に持ち、片足を地面に付けている。零は凱亜を見つけると自分の方にもう一つのヘルメットを投げてくれた。「乗りな!家まで送ってやる!」と手を伸ばしてくれた。凱亜は最初どうすれば良いのか分からなかったが、手を取らないのは少し失礼だと思い零の伸ばした手を取った。

 周りからは「え!?あれ誰?」「もしかして彼女?」「え、でもあの問題児の不知火に彼女なんていたのか?」と聞こえてきた。周りの声なんて凱亜にとってはどうでも良い事だった。凱亜は零のバイクの後ろの部分に乗った。そして零の身体を折れてしまいそうなぐらいに抱き締めた。最初は少し怖かった。バイクなんて乗った事がなかったし、バイクはかなりスピードが出ると父親が言っていたからだ。しかし零は少し不安そうにしている凱亜に「大丈夫だ。免許は持ってるよ」と言った。その言葉に凱亜は一安心し、そのまま身を零に預けた。零は言葉の通りに凱亜の家まで送ってくれた。家に着くと、零は半場強引に家に上がり込んで来た。凱亜は「え?入ってくんの?」と言ったが零は「別に良いじゃん!」と言い、自分の家に上がり込んで来た。

 しかし誰も困らなかった。逆に姉や妹達そして母親は零の事を歓迎してくれた。家に入るなり、零は自分の部屋に入り込んで来た。勿論だが自分は一切許可はしていない。自分が部屋にカバンを置きに行った時に勝手に扉を開けて、入って来たのだった。


 部屋に行くなり、その後はただずっとゲームをしていた。姉や妹や母親は何も干渉してこなかった。零には関わらずに凱亜と零の楽しみを一切邪魔しなかった。凱亜の事を溺愛していた姉でさえも凱亜には干渉してこなかった。


 その後は楽しかった。零と何度も何度も何処かに行っていた。一緒にゲームセンターに行って写真を撮ったり、シューティングゲームで協力し合ったりした事も。一緒にカラオケに行って何時間も喉が枯れるぐらいまで歌った事もあった。

















 ある日学校を終えた凱亜はいつも通りに校門の前で零の事を待っていた。零はいつも通りに校門の前にバイクに乗って現れ、自分の方にヘルメットを投げた。その日、零は凱亜を家に送るのではなく、ある場所に連れて行こうとした。「何処に行くんだ?」と凱亜は聞いたが「お楽しみ!」と言われてしまい、何処に行くのかは分からなかった。

 凱亜は持っていたスマホで家に連絡を入れると零が連れて行こうとした場所に連れて行かれた……














 そして零がバイクを止めた。その場所は……


「あの……ここは…」


「見て分かるだろ?ホテルだ!」


「何をする気だ?」


 凱亜は冷や汗をかきながら言った。しかし零は凱亜の質問に答える事はなかった。そのまま制服を着た凱亜の袖を掴み、ラブホテルの中に入って行った………













 そして無理矢理部屋に連行された。そして凱亜は零に腕を掴まれるとベッドに強制的に押し倒された。「や、やめろ!何をする気?」凱亜がそう言うと零は凱亜の着ていた制服を脱がし始めた。ワイシャツを脱がして、自分の肌が露出して、零に見られていた事を今でも覚えている。零も着ていたジャージを脱ぎ始めそして着ていた服を全て脱ぎ捨てた。「分かるだろ?お前を私の物にしてやる。互いに初めてなんだからさ、気楽に行こうぜ?なっ?」この瞬間凱亜は零に何をされるのか大体分かった。恐らくだが凱亜は零に無理矢理零に陵辱される事になってしまうだろうと……しかし凱亜は抵抗出来なかった。初めてヤる相手ぐらい自分で決めたかったがもうどう足掻いても無理だろうと察した凱亜は大人しく身を任せる事にした。零はそのまま自分に乗馬する様に自分の身体に乗っかった。



 





 そして凱亜は零に奪われてしまった。その後の2人の関係は良い以外の何者でもなかった。

毎日の様に会って、言葉を交わして2人はとても親密な関係になって行った……













 そしてそのまま零と過ごした時間は川を流れる水様に素早く、あっという間に過ぎ去って行った………




















 しかしある日凱亜が高校に入学した後……零は突然姿を消してしまった。神隠しにあった様に消え去ってしまった。勿論この事は大きな話題となった。女性が行方不明になったと…嘘だと思いたかったが、真実に嘘を言ってもしょうがない事だった。凱亜は悲しい気持ちをグッと堪える事しか出来なかった。彼女はまるで暗い影の様に消えてしまった………














 その後の事…高校生になった後の夢で見そうになったが……




















「うぁぁ!」


 ヴォラクは布団から飛び起きてしまった。夢は忽然と終わりを告げ、布団からヴォラクは起き上がっていた。


 隣にはサテラとシズハが座っていた。不安そうな顔をして、足を崩して座っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ