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32話「暴走」

 







 ヴォラクはナイフを取り外した鞭を突然サテラとシズハに向かって思い切り振り上げた。



 サテラとシズハにヴォラクの目は見えていなかった。彼女達に見えていたのはやや長い前髪と不気味に微笑む口元だけだった。


「ヴォラクさん!?何するの!?」


「あ、主様はご乱心なんですか~!?」


「僕はねぇ~……物凄く疲れたんだよ~…やらせろ」





 そう言ってヴォラクは超高速で鞭を振った。縦に振ると見せかけて、横に振ってきたのだった。

 横に大きく振られた鞭は容赦なくサテラとシズハの事を縛り上げた。2人には横に振られた鞭は見えなかった。鞭の速さはまさに神速だった。



 そして2人はヴォラクの持っていた鞭に呆気なく捕まってしまっていた。

 最初は強く縛られていなかったがそれが嫌だったのか、突然ヴォラクは歯を剥き出しにして笑い、鞭を更に強く引っ張ったのだった。そのせいで2人は鞭により、強く縛り上げられてしまったのだった。


 ヴォラクは見ると怯えてしまいそうな不気味な笑みを絶やしていなかった。

 目は見えなく口元だけが見えている。歯を剥き出しにしている。白い歯が2人の目に映っていた。


「ちょっとヴォラクさん!服!脱げそうになってるんだけど!」




 シズハの着ていた巫女服は上から脱げそうになっていた。きっとヴォラクが強く縛り上げたからだろう。綺麗な肩が露出し、胸に付けている下着が見えそうになっている。

 ヴォラクは彼女の恥ずかしい姿を見て、「ククク……」と不気味に微笑んでいた。第三者から見れば、ただの犯罪現場の様に見える。

 シズハも流石に少し怯えてしまっている。


 サテラも着ていた服が破れそうになっていた。これ以上強く縛り上げてしまったら…サテラの服は破れてしまうだろう。そしてサテラの身体も折れてしまうだろう。


「主様!あんまり強く縛らないでよ~!」


「ククク……覚悟しろよ~今から……お前達を僕の女にしてやる♡後サテラ……僕はそんな強くは縛ってない」


「もう私達ってヴォラクさんの女じゃなかったの?」


「僕がいつお前達を僕の女だと言った?僕が言ってないなら……お前達は僕の女じゃない…だから今からお前達を僕の女にしてやる!」


「あ…主様…私は全然良いですよ!」














 サテラの放った一言がヴォラクの心に変な火を付けてしまった。

 ヴォラクはまるで獣の様に2人が縛られているベッドに飛び込んだ。ヴォラクはベッドに飛び込むと、颯爽と鞭に手を伸ばした。

 ヴォラクは鞭に手を伸ばすと鞭に触れるなり、鞭をかなり強引に鞭を解いた。強固な鞭による拘束から解かれてサテラとシズハは安心した顔を見せる。

 が……安心したのもつかの間。目の前にはヴォラクが獣の様に荒い息を漏らしこちらを睨む様に見ていた。しかしヴォラクは彼女達を睨んでいる訳ではない。


「シズハ……まずはお前の…!」


 ヴォラクはベッドの端に座っていたシズハの服を握る。そしてシズハの巫女服を強引に脱がせた。


「キャ!」


 服が脱げそうなシズハは僅かに変な声を漏らしてしまった。


 シズハの巫女服を脱がせると、ヴォラクはすぐに胸に付けていた下着を取り外した。上半身は裸体となり、彼女の健気な身体がヴォラクの前に現れる。シズハは涙目で胸を僅かに隠した。

 しかしヴォラクはシズハの手を退ける。シズハは手を退かそうとするヴォラクに抵抗は一切しなかった。

 そこにはシズハの膨らんでいる胸が露出していた。ヴォラクは彼女の身体を見ているだけで興奮してしまいそうになる。


「シズハ……私よりも少し大きい」


「ヴォラクさん!こ、こんな事…」


「シズハ……まずは……」




 ヴォラクは1度舌なめずりをするとシズハの胸に口を近づけた。

 この先、ヴォラクは暴走してしまったので良くは覚えていなかった。しかしサテラやシズハにかなり凄い事をしてしまった事だけは僅かにだけ覚えていた。



























「まぁ…良かったぜ。またさせてもらうからな!」


「この~乱暴者~!」








 ヴォラクは口元を笑わせて、シズハの方を見ていた。するとサテラがヴォラクの顔を掴んだ。頬の近くを掴み、首を無理矢理に回した。


「サテラ?」


「主様!私にも!」


 興奮した様な声で、サテラはヴォラクに強引に口付けを行った。



 ヴォラクは最初はサテラのキスを僅かにだけ拒んでしまっていたが、すぐに彼女の事を受け入れてサテラを自分の方に抱き寄せた。


 2人は互いの唇を繋げると、すぐに舌を絡め合わせた。サテラの舌が自分の舌に当たる。彼女の舌の感触は「素晴らしい」以外何も言えなかった。

 ずっと絡め合わせていたいぐらいに……


 キスをしている間。ヴォラクはサテラの服を脱がせた。サテラの服を脱がし身体を露出させる。


 サテラはヴォラクとキスをしながらも声を上げ、頬を赤くしていた。





















 何分ぐらいキスをしていたのだろうか。サテラとヴォラクは互いの唇を離した。

 しかし彼女の唇を離すのは惜しい気がしてきてしまった。


「ヴォラクさん。私達ばっかり気持ち良くなってるよ…不公平だよ。だから…今度は私達がヴォラクさんを」


 頬を赤くしたままシズハはヴォラクの黒色のズボンに手を伸ばした。


「もう……何か…よく見ると、凄い!」


「そりゃ……あんな事やこんな事してたからな…こうなっちまうのも仕方ねぇと思うぜ…」


「大丈夫だよ。今…私もしてあげるから!」


「シズハばっかり狡いよ。私にも…」


「じゃ…2人でしよっか?」


「うん!そうしよう!」


 大きな声で言うと、2人はヴォラクの服に手を伸ばした。


「くっ…」


 2人はそのままヴォラクの下半身に顔を向けたのだった。





























 ヴォラクはサテラを押し倒した。サテラを押し倒おすとヴォラクはサテラの着ていた上の服を全て脱がせた。シズハもサテラと同じ様に服を脱いでいた。

 


「あ、主様…」


「サテラ……今から思いっきり!」


「はい!壊れちゃうぐらいまで…愛してください……」


 そう言われるとヴォラクはニヤリと笑い、そのままサテラと楽しむ事にしたのだった……











(最高!)























 しばらくの間サテラとヴォラクは愛し合っていた。シズハは2人の姿をただ見つめていた。


「次はお前だ。シズハ…」


「はいヴォラクさん♡ん…」


 ヴォラクとシズハは互いに唇を重ねる。ヴォラクはシズハと口付けをしながら、彼女を押し倒した。

 シズハはヴォラクに押し倒されると欲情する様に、さっきよりも激しい口付けを行ってきた。

 舌を絡め合わせて、口付けをする。


「ヴォラクさん……」


「ああ…今楽しくしてやる」


 シズハは押し倒されながら両手を開け、ヴォラクをギュと抱き締めた。

 

「ふふ…楽しめそうだ。始めるぜ!シズハ!」


「うん!きて。ヴォラクさん!」


 次にヴォラクはシズハと………あれ?何言おうとしたんだっけ?

 身体を重ねている時に彼女の声が綺麗で仕方なかった。またその声を聞きたいぐらいに…









(ふぃ~やっぱ最高!)
























 


 身体を重ねた後…3人はベッドに横たわっていた。ヴォラクも僅かに荒い息を漏らしていた。サテラとシズハは「はぁはぁ」と声を漏らして頬を赤くしていた。

 ヴォラクはシズハの見せていた姿を見ているだけで興奮を覚えてしまう。


「お~いシズハ…サテラ。大丈夫か?」


「主様…私は大丈夫です。だからね……もっとしようよ♡」


 その言葉にヴォラクは一瞬黙り込み、身体を強ばらせてしまった。するとシズハもサテラとあまり変わらない事を言ヴォラクに対して言った。


「私ももっとしてください。ヴォラクさん、私まだ…足りないです!」


 僅かに荒い息を漏らしながらベッドに横たわっているヴォラクに裸体のサテラとシズハは四つん這いでベッドの上を這い、ヴォラクの身体に触れた。


「ちょっと?2人共?」


「主様、今度は私達が!」


「楽しくしてあげる!」


「え!?待って!まだ心の準備が!」


 2人は仰向けのままでベットに横たわるヴォラクの身体に触れたのだった。





























 この後……ヴォラクは2人の興奮が収まるまでずっと相手をさせられてしまった。

 自分が興奮しなくなったらシズハが変な魔法を使い半場無理矢理に興奮させられて、ずっと身体を重ねられる羽目になったらしい。

 稀にヴォラクの居た部屋から…


「むあああああああああっ!!!!!!!」


 と情けないがどこか笑える様な声が聞こえていたと言う………







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