休載します
「と、言う訳だ。休載する」
「は、はぁ!?ちょ、おま何言ってんだよ!」
案の定自分の目の前で座る作者に対して珍しく荒い口調で話しかけるヴォラク。それは彼に限った事ではなかった。
「てめぇ!俺がまだ主役になって2話しか経ってないんだぞ!?休載するなら別の時にやれや、馬鹿野郎!」
「そうだよ!折角僕達の番が回ってきたのに!」
「おい!俺達番外編主役組はどうなんだよ、今蒼一兄ぃとか姉御が出てきて面白くなってきたのによ、そいつの件はどうなんだ!?あぁ!?」
「この先悠介と私のラブストーリーになるんじゃないの!?今から休載なんて許さないわよ!」
「そうよ、こんなのただの横暴に過ぎないわ。この際作者である貴方をぶち殺せば……」
「成程!今から休載して、この武川蒼一郎が主役の物語が描かれるっちゅー訳か!」
「んな訳ないだろ、蒼一。そんな事よりもオレ達の出番を増やしやがれ!」
ご立腹なのは、主役であるヴォラクだけでもなく現主役であるゼノだけでもなく番外編主役組である悠介達もご立腹であった様であった。
現在作者の部屋には計十五人の主役人物が集結していた。無論全員お怒りの様子であった。
「悪いが決定事項だ。もし嫌だと言うのなら痛い目に遭う羽目になるが?それに構わんだろ、ハンターを二回言う作品だって結構長い間休載してるし」
「いや、あれとこれでは知名度の差があり過ぎだろ」
「………!マリス、逃ぃげるんだよー!」
「えっ、ちょっとゼノ~!」
早々に離脱をかましたのはゼノとマリスであった。恐れを生したのか、それとも痛い目を見るのが嫌だったのか、二人はヴォラクや悠介達とは逆に意外とあっさりと尻尾を巻いて逃げていってしまった。
「賢い判断と言うべきだな」
「何が賢い選択だと?ここには主役勢力が全員いるんだぜ?反旗を翻すのも一つの手だと、僕は思うぞ?」
そう言うと、その場にいる全員は一斉に自分が使用する武器を取り出した。
「主様、命令するなら撃ちます」
「言っておきますが、遠慮はしませんからね!」
「悪ぃが、アタシはまだ弟と一緒に余興を楽しみたいんでね、生憎まだ終わらせる訳にはいかんのよ」
「作者、誕生には感謝するがそれは頂けないな。阻止させてもらうぞ」
「まだ正ヒロインの座は譲りたくありません!」
「折角楽しくなってきた所なのよ!凱亜とはまだ一緒にいたいのよ!」
「レギュラー入りを勝ち取ったのよ、手放せないわ!」
「そうかそうか、じゃあさようなら」
「「「「「「「「「「「「「「え!?」」」」」」」」」」」」」」
マジですいません。最近ちょっと疲れてきたんで暫く休載します。またお会いしましょう……
もしかしたら他の作品書くかもしれませんので、宜しくお願いします。