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死亡RTA
俺、概 峡部。突然、身体に激痛が走る!
「ぐえっ!」
前のめりに倒れ、豪快に頭を路上に打ち付けた!
全身が不思議なほどに動かず、痛みだけが身体を駆け巡る。
「なんだ……急に……」
別に銃で撃たれた訳でも、持病を患っている訳でもない。
咄嗟に救急車が必要だ。と思い、携帯をいつも入れている上着のポケットを探るが何もない。こんな日に限って家に置いてきたらしい。
なんとか首を動かし、助けを求めるため周りを見る。しかし倒れた場所は夜中の裏路地。誰もいない。
「だ、だれか……ごほっ……ごほっ……」
咳まで出てきた。喉がヒリヒリ痛い。
俺の頭から液体が垂れている。何とか動いた手を使い、たらりと流れる液体を拭う。
「な、なんじゃこりぁぁぁぁっっっ!?」
手に血が!? 頭から血が大量に!?
一気に恐怖が噴出した。瞬間、意識が吹き飛んだ。
あぁ……俺は死ぬのか。えっ、なんで?
死ぬのはわかるが原因が不明。消えゆく意識の中、疑問符ばかり浮かぶ。
だが最後に一つ、ある強い思いが頭を巡る。
おっぱいをもう一度……もう一度揉みたいっ……