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椅子
SFとは空想科学小説と
いう意味ですが、
自分は藤子・F・不二雄先生の
『少し不思議な』
をテーマにやっています。
前作のストーカーものとかは
ただ単に怖いだけですけど…
ここは屋上。
今は真夜中。
星が綺麗だ。
屋上には自分と青年らしい男性が1人。
青年は椅子に座っていた。
そして立ち上がった。
しばらくして青年は
どこかへ行った。
素敵な所へ行くように願おう。
そして、中年の男性が屋上の
扉を開け、勇気のない自分を抜かして
椅子に座った。
そして立ち上がった。
またどこかへ行った。
素敵な所へ行くように願おう。
そして今度は自分の番。
椅子に座った。
そして立ち上がった。
誰にも見られてないのは
それはそれで寂しい。
誰も願ってくれないから。




