人間であり続けようとするモンスターと堕天使の名を冠するモンスター
私が最初に書き始めたのはいつだったか……。
モンハンの二次創作が先だったか、それともリレー小説が先だったか。
一つ言えるのは私が最初に書いた登場人物は狂戦士だったと言う事だろう。
そして、その狂戦士こそネロである。
ネロは様々な二次創作で活躍し、最終的には自身の未来の姿であるルシファーと対峙する。
その後もネロの戦いは続くのだが、アカウントのパスワードを忘れてしまい、続きが書けなくなってしまった。
因みにネロについては前のアカウントである"陰猫"の"パレードライフ"のURLから見る事が出来る。
そして、これこそが私の元祖狂戦士である。
そして、最大の特徴は幼少の頃より埋め込まれた竜の因子であろう。
「……いくぞ」
ネロの瞳が金色に変わる時を飛竜化と言い、その身体能力がアップする。
ネロの戦い振りは荒々しい物で蛮族の戦いに近い。
そして、その手にした未知の素材を使ったデッドクレイジーと言うタバルジンと呼ばれる斧はネロの飛竜化に合わせて鋭さを増し、全長60メートルを超す怪獣をも両断する。
そんなネロに対して、Ziraiyaが下がるとネロの未来の姿の一つであるルシファーが漆黒のオーラを放つ剣を手に彼の斬撃を受け止める。
ルシファーはその名の通り、数多の世界を見て、絶望し、堕天したネロの姿である。
ルシファーの他に対になるミカエルへ姿を変える未来もあるが、そちらは書いてないので、結果、ネロとルシファーの戦いとなる。
「久し振りだな、私よ。さあ、久々の戦いだ。存分に戦おう」
「……勘違いしてないか?俺は一人じゃないぞ?」
そう言ってネロがルシファーと対峙しているとルシファーの脳天に弾丸が襲う。
ルシファーは難なく、それを空いている手で受け止めると銃口を向ける赤い正装をしたライフルタイプのボウガンを手にするーーこれまた赤い髪の男を見る。
ネロのライバルにして親友である男ーーレオンを。
「そうか。貴様もいるのか、レオンよ」
「勘違いするな。ネロを殺すのはお前じゃない」
そう。レオンはネロの愛した少女ーーイリーナの実の兄である。
三人は共に狩りに出る程の仲だったが、不慮の事故でイリーナはこの世を去る。
そして、レオンはその不甲斐なさをネロのせいにして目の敵にしていた。
だが、それも昔の話である。
「ネロを殺すのは自然だ」
「……ふっ。そう来たか。まあ、人間として生きる事を強いるかつての私には似合いの最期かも知れんがな」
ルシファーは笑うとネロとレオンを交互に見る。
「良いだろう。人をやめた私と人であり続けようとする貴様達。
どちらが真に正しいか、決着を着けようではないか……」
「……ああ」
「俺達を舐めるなよ、ルシファー」
かくて、壮絶なる人間であり続けようとするモンスターと堕天使の名を冠するモンスターの戦いが幕を開けた。