表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/16

試練与えし者

 渦の中へと入るとそこは高層ビルの建ち並ぶ世界だった。


 そこで俺達は周囲を見渡す。


「凄い所ですね?」

「こんな場面の場所、あったかな?」


 ソラの問いに俺は疑問文で返す。


 これがとある殺人鬼なら「質問を質問で返すんじゃない」とか言いそうだ。


 俺達は周囲を散策しながら歩いて行く。


 ーーと発砲音が響く。


 俺達は顔を見合わせて、そちらへと向かうとそこには風魔と白髪に白い瞳の黒い鎧に身を包む青年が戦っていた。


 あれってキリュウじゃないか?


「……はあ……はあ」


 風魔はルシファー戦で負傷しているのか、キレが悪い。


 対して、キリュウは時折、攻撃しながら風魔の一撃を避けている。


 キリュウは"夕闇の不協和音"の"レジェンド オブ キリュウ"の主役で一万年生きる錬金術師兼ハンターだ。


 その運命は輪廻から外れ、本来、戦う事さえない筈だ。


 また、キリュウには数秒先の未来を見る能力があるし、物質に生命を与えたりなど出来る。


 ある意味、最強の主人公キャラだ。


 だが、そのキリュウは最後、名もなき邪神との壮絶な戦いで相討ちで死んでいる。


 いや、修次も一応、生き返っているから、キリュウが生きてても不思議はないんだが……。


 それでも、キリュウが風魔と戦う理由はない。


「風魔さん!」


 ソラの叫びに風魔とキリュウが此方を見る。


 よく見れば、キリュウと風魔の他に二代目月岡修次ことシュラなどの姿がある。


「なにやってんだ、キリュウ?」

「鍛練だ。此処からは破壊神との戦いになるからな?」

「その為に風魔を鍛えていると?」


 俺の問いにキリュウは頷くと一際禍々しい黒い渦を見詰めた。


「彼処が破壊神に至る道だ。だが、お前達では太刀打ち出来ないだろう」

「だから、此処でみんなを鍛えていると?」

「そうだ」


 そう言う事か……。


 それなら俺も手合わせして貰うか……。


「なら、俺とも手合わせしてくれよ」

「いいだろう。存分に掛かって来ると良い」


 キリュウはそう言うと二本の片手剣を手に俺を見据える。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ