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二人の暗殺者

 轟音が響き渡り、地が裂ける中を俺は修次と共に次の世界への道を探す。


 ソラは相変わらず、修次の背中で意識を失ったままだ。


 ーーと俺達の眼前にもつれ合うネロと男が落ちて来る。


「動くな、修次!」


 俺は咄嗟に叫ぶと破壊神となった男が牙を立ててネロの肩に噛み付くのを見やる。


 だが、ネロはそれに怯む事なく、男の目に指を突っ込んで引き剥がす様に投げ倒し、起き上がりに強烈な蹴りを見舞う。


 次の瞬間には両者の傷は瞬時に回復し、また激しいぶつかり合いをしながら遠ざかる。


 早く見つけにゃ、巻き添えを食うぞ。


「フレスト。あれじゃないか?」


 そんな風に半ば焦る俺に修次が声を掛けて指を差す。


 その先にはあの黒い渦ーーゲートがある。


「でかした、修次!飛び込むぞ!」


 俺はソラを背負う修次と共にゲートに飛び込む。


 飛び込んだその直後、ゲートが炸裂して四散する。


 危なかった。


 恐らく、ネロを爆心地にした爆発が起こったのだろう。


 もう少しで俺達も丸焦げだった筈だ。


 俺は一息吐くと辺り一面闇に覆われた世界を眺める。


「月岡さん」


 そう呼んだのは闇に紛れた赤い瞳の暗殺者ーーZiraiyaだった。


「やはり、俺達は戦う宿命にあるらしい」

「……その様だな」


 修次はソラをそっと下ろすと俺に差し出す。


「この娘を頼む」

「死ぬなよ、修次」


 俺の言葉に修次は頷くと刀を抜いてZiraiyaへと対峙する。


「その勝負だが、待って貰おうか……」


 そう言って闇から藍色の髪の黒い暗殺者の格好をした男が現れる。


 確か、あいつはラハブじゃなかったかな?


 傍らには原初の光の神こと栗色の髪のロリっ子天使のリュリュがいる。


 この二人は"狂戦士外伝-ラハブの氷剣-"の登場人物だ。


「んで、どっちに着けば良いんだ、リュリュ?」

「眼帯している人の方」

「あっちか。あいよ」


 ラハブはそう言うと短剣を取り出し、Ziraiyaに襲い掛かって行く。


「助太刀するぜ、眼帯さんよ!」


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