表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で野球の才能は必要ですか?  作者: ボット
プロローグ
1/2

プロローグ

夏の甲子園予選決勝、青南高校1点リードで迎えた9回ウラ。

この回を抑えれば夢にまで見た甲子園へのキップが手に入る。

しかし


「ボール!フォアボール!」


青南高校エース伊賀良昇祐(イガラ ショウスケ)は2アウト満塁、一打出ればサヨナラ負けのピンチを作ってしまう。

「まあ次の打者は7番だ。ミスさえ無けりゃどうにかなんだろ……」

そう考えながら、相手打者と対峙する。

まさに絶体絶命、そう形容するしかないピンチだが昇祐は変化球を中心に投げ込み、1ボール2ストライクと試合終了まであと一歩のところまで漕ぎ着ける。

キャッチャーが出したサインと彼の考えは全く同じ。

「最後は外角低めのストレート!」

ここまでほとんどの球が変化球。恐らく打者には、渾身のストレートにタイミングを合わせるほどの技量は無いはずだ。

高校生活3年間の思いを込め、全力で腕を振り渾身のストレートを投げ込む。


「キィン!」


白球と金属バットがぶつかり合う音と共に、鋭い打球が飛ぶ。

渾身の球を投げ込み、マウンドに不安定な姿勢で立つ昇祐も元へ。

「やべえ……間に合わねえ……!」

すぐに打球を避けようとするが、防ぐ手も避ける首も間に合わない。

もちろん、覚悟を決めることすら間に合わない。


「ゴッ!」


頭蓋骨と打球がぶつかり合う音と共に、昇祐の意識は暗転する。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ