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第64話 提案 まあいけるだろ

 茜色に染まった夕暮れの空、少し前に見えていた鮮やかな虹色の雲は、にじむように暗い色を帯びて黒に変わっていく。

そして静寂が辺りを包む頃には、すでに僕とアーセは明日に備えて早めに夕食を終えて、宿屋の一室にてくつろいでいた。

僕らが今何処にいるかというと、ここはユライ森に最も近いヒョウルの村。


 薬師ギルドでジルフィラさんの話を聞いた後、僕とアーセは馬車屋で馬車を借りて、王都オューの北西側の門をくぐった。

其の後、ひたすら日中馬車を走らせて、夕方遅くにこの村に着いたのである。

いくら急ぎの依頼だとはいえ、魔物がひしめく森の中に『二本』でも無い僕らが、暗い中入っていっても何もできない。


 よって、今日の所は何もすることが無いので、こうして宿屋で過ごしているのである。

だが、明日に備えて英気を養っているといえば聞こえはいいが、実際は気まずくてというのが今の心境に近い。

競合依頼なので、余所とかち合うのは覚悟してたし、『風雅』の人が受けたらしいのもわかっていたけど、この間僕に襲い掛かってきた人たちが揃って居るとは思わなかった。


 このヒョウルの村は、広さはそれなりにあって人もそこそこ多いが、店は無く宿屋も一軒のみである。

村は農業が盛んで、山から流れる川から水を引き込む事で水源には困らず叉、肥沃な土地であることからも多大な恩恵をもたらしている。

充分に自給自足でまかなえる環境に加えて、行商も訪れる事で生活するには特に困ってはいない。


 王都オューまで馬車で一日という距離ゆえに、足りないものは定期的に村人たちが持ち回りで、皆の欲しいものをまとめて買い出しに行く事でも補えている。

近くに観光するような名所は無いし、この村の先に他の街や村があり、そこまで街道が伸びているという事も無く、ここで行き止まりになる。

それというのも、村の西側から北側にかけて、峻険な山脈が連なっているのだ。


 その麓から東側にかけての土地に、ユライと呼ばれる森が形成されている。

森や山に、傭兵が魔物の部位の収集や今回のような薬草の採取で入っていく事はあるが、そう頻繁にあるわけでは無い。

このような理由で宿屋といっても、食事処に少ない人数が泊まる程度の、若干の宿泊施設が付随しているといったつくりで、村の社交場という趣が強い。


 其の為村に着いて早々、時刻が遅かった事もあり、真っ直ぐ一軒しかない宿屋に入ったところ、楽しく飲んでいるどこかしらに青い色のものを身に着けている人たちと、ばったりといった具合である。

襲われた側として、ここできっちり話をつけても良かったんだが、すでにエイジは休眠してるしアーセは一緒だし、依頼に影響が出ても困るしという事でこちらからは特に何の動きもしなかった。

逆に向こうの方が何事か言ってくるのでは思ったが、それは残念ながら杞憂に終わった。

残念というのは、別にあえてもめ事を起こしたいわけでは無く、敵視されているというか実際に襲われもしたが、とにかくその理由がわかるかもと期待していたのだ。


 それが結局はわからずじまい。

明日から同じ依頼を争う間柄だけに、ただの競争で済めばいいが、こちらに危害を加えてくるようなら、達成の難易度がかなり違ってくる。

そんな相手が、今も隣の部屋で過ごしているというのが、どうにも居心地が悪いというか落ち着かない気持ちを増幅させている。


 気持ちを落ち着かせるためにも、また確認の意味も込めてアーセと依頼の打ち合わせを行う。


「アーセ、明日は朝早起きして森に入るから」

「ん」

「中は魔物で一杯だろうけど、死体を燃やす時以外は火の魔術は使わない様に、森が焼けたら困るからね」

「ん」

「仮に仕留めるって場面であっても、魔物が暴れた際に燃え移る事も考えられるから、くれぐれも気を付けるように」

「ん」

「案内の人でもいればいいんだけど、森の中は危険だと知っているだけに、誰にも付いて来ては貰えないんだ。

たぶん、向こうも動くのは明るくなってからだろうから、ほとんど同じ様な時間になるだろう。

それだけに、いかに早く且つ正確に目的地に着けるかが勝負の分かれ目となる」

「にぃ、どのくらい時間かかるの?」

「そうだな、預かってる地図によると大体四時間まではかからないってとこじゃないかな」

「どんなのがいるの?」

「えーっと、結構沢山いるんだけど、そうだなー」


 ユライ森は、この村の先に街道を通せなかったことからわかるとおり広大で、まだその中のすべては調べられてはいない。

故に魔物の種類についても、生息しているすべてが知られているわけでは無い。

ここで、これまで頼りにしていたエイジの知識が、多少なりとも足を引っ張った。


 つまりは、わかりすぎてしまうのである。

森の中にどんな魔物がいるのかは、エイジの知識の中にある。

但し、その細かい生息域や分布まではわからない。


 あれに遭遇したらまたはあれに襲われたらといった不安、それ自体にはまだ対処は可能だ、敵が単体なら。

問題は複数匹やいくつかの種類が混合できた場合、その組み合わせの中には実際に起こりうるかどうかは別にして、かなりな難度のパターンもある。

これが森に入ったことがある、実際に以前ゲイカンの採取の依頼を受けたことがあれば、その周辺に出没する魔物についても知識があるだろう。


 だが、村の者はわざわざ魔物がいる森へは足を踏み入れないし、事前に調査するには時間が足りない、当然競合相手である傭兵に聞くわけにもいかない。

只でさえ見通しのきかない道なき道を進むのだ、それに加えて前後左右おまけに樹上や地面の下にも警戒しながら進むのでは、あまりにも時間がかかり過ぎる。

遭遇する可能性の高い魔物の種類が特定できていれば、特に頭上に注意するとか逆に上はいいから地面をとか、具体的に且つポイントをしぼって警戒する事ができる。


 そういった、実践に則した情報を提示したいが、これが出来ないのが厳しい。

本来であれば、事前にやり合う可能性を考慮して、出現する魔物についての考察をして、対処の仕方を決めておくべきところだ。

しかし、エイジの知識にあるユライ森に生息する魔物の数は多く、アルは昼間馬車で聞かされている途中から半ば覚えるのをあきらめてしまった。

こんな事なら、前もってエイジに操魔術でペンを操って、紙に書いておいて貰えばよかったと、後悔するも大概こういう場合は時すでに遅しである。

すでに本日は休眠してしまっているので、エイジに聞くわけにもいかない。

だが、兄としても傭兵の先輩としても、なによりもアーセが怪我を負ったりしない様に、説明された中で印象的で覚えているものについて話をしてみた。


「えーっと、まずはユライ森の固有種で『ユライモンキー』ってのがいる。

こいつは、体長が1mから1.5m程で主に樹上で生活をしているんで、襲ってくるとしたら上からって事になる。

攻撃の手段は、指を揃えて突いてきたり手刀を浴びせてくるんだ。

特徴的なのは腕のつくりで、右腕と左腕が繋がっている。

普段は長袖をまくったように二の腕付近に皮がたるんでいるんだが、例えば右腕で攻撃してくる時に左腕は皮だけになって右腕が約倍の長さになって伸びてくる。

その際には、右腕の肘と肩と左腕の肩と肘で関節が四つあるから、まっすぐの場合はいいけど変な角度で曲がってくることもあるらしいから気を付けるように」

「ん」

「後、『シサーレ』ってのが、見た目はきつねかたぬきみたいな感じなんだけど、ほとんど地中に居て姿は現さない。

これは、地中で歩く足音を聞いて先回りして、落とし穴を掘る。

落とし穴といっても、体長が50㎝から80㎝くらいしかないから、せいぜい踏み込んだ足が埋まる位の大きさ。

でも、その落ちた足に噛みついてくるから、やつが地中を移動する時に地面に出る、もこもこが見えたら進行方向から横にずれた方がいい」

「ん」

「他にも・・・・・・」


 こんな感じで説明をしたが、あまり一度に言っても覚えられないだろう。

アーセも、かなり眠そうになっている。

どっちみち、僕も全部は覚えていないので後は出たとこ勝負という事で、明日に備えて早めにベッドに、っとそうだ。


 ちょっと用を足してくると部屋を出て、それ用の個室に入り呼びかける。


「セル、今平気?」

「ああ大丈夫だ、そこは・・ああそうか、悪いなそんなとこから」

「はは、僕らはヒョウルって村に来てるんだ、明日は朝からユライ森ってのに入る予定」


 こちらからはとりあえずの現状報告、向こうの状況を聞くもまだ変わりなしだそうだ。

「じゃあ、依頼頑張れよ」と励ましの言葉を貰い本日の定時連絡は終了。

部屋に戻り今度こそベッドに入り横になった。


◇◇◇◇◇◇


 翌朝、アルは夜明け前に目を覚ましアーセを起こして、共に準備を整える。

部屋を出て隣の様子を窺うも、特に音などは聞こえない。

アルが隣にいるアーセに、小声で話しかけた。


「アーセ、あまり音たて無いように静かにな」

「ん」


出し抜く事が出来たかなと、そろりと階下へ。


 空が白みだし、まわりのものが肉眼でもなんとか判別できるといった状況。

外に出ると、二人の少し前を宿屋の厨房担当の人が歩いている。

大きな声を出しては連中に聞こえてしまうかと思い、近づいて小声で話しかける。


「おはようございます、早くからどちらへ行くんですか?」

「? ああ、お客さん、おはようございます、朝食の準備で卵を取りにね」


どうやら鶏舎けいしゃへ朝一番での、生みたての卵を取りに行くらしい。


 鶏舎があるのは村のはずれ、朝っぱらから鳴き声が五月蠅いという住民の苦情により、外との境である柵に隣接して建てられている。

この村も他と同じで、害獣である魔物から身を守る為、周囲にぐるりと柵を巡らせている。

出入り口は二か所、街道からの入り口となる正門、村の東側に設けられている、害獣駆除などで森の方へ抜ける事の出来る裏門。


 しかし、それ以外にも外へと通じる箇所がある。

それが、厩舎や鶏舎に隣接している柵に付いている、飼育している動物を運動させるために外に出すための扉だ。

運動不足にならない様に、天気のいい日中は外の広い場所で伸び伸びさせようという事で、村の外周ほどは強固に出来ていないが、村の柵の外側にさらに馬などが動き回れる範囲に、簡易な柵が設けられている場所があった。


 村の中で放し飼いにするわけにはいかないし、かといって室内に閉じ込めたままだと、健康を害し品質に影響が出る。

そこで、このような措置がとられているわけだが、村の外に出すという事は当然リスクもある。

魔物の標的となってしまう事である。

勿論、其のための対策として、村の外とはいえ柵が設けられている。

加えて物見やぐらが築かれており、その間は誰かしら人がそこで監視していて、もしも魔物が現れても追い払うような体制は出来ている。


 アルとアーセは、向かう方角が一緒だった事もあり、しばらくこの人と一緒に歩いていた。

すると別の方角から人がやってくる。

どうやら、昨日は雨で運動させられなかったので、今朝早くから厩舎を開けるのに、監視する役目の人らしい。

丁度いいので、森へ行くのに近道になると思い、放牧地の中へ入り横断したいと願い出て、周りを極力刺激しないのを条件に了承を得た。


 こうして二人は裏門から村を出て、迂回することなくまっすぐ森へ向かい歩いていった。


◇◇◇◇◇◇


 このユライ森で獲物を狩る『マッドベア』は、生態ピラミッドの頂点に君臨し、天敵などは存在しない。

しかし、唯一自らを脅かす存在が、夜が明けて間もない時刻に森に入って来たことを、鋭い嗅覚が告げている。

アルは出し抜いたつもりでいるが、『風雅』の四名はすでに暗いうちから森の手前でスタンバっており、日が昇ると同時に森の中へ分け入っていた。


 魔物はすべからく好戦的で凶暴ではあるものの、そのすべてが殺戮衝動のみに突き動かされるという訳では無く、個体差もあり中には狡賢いのもいる。

その中で『マッドベア』はどうかというと、これがまた見事な脳筋であった。

何と言ってもこの一帯の最強種、己以外はすべてがエサとしか認識しない、俺様な存在である。


 しかし、ある時その絶対的な価値観が崩れた。

森に入ってきた二足歩行の者たちが、攻撃を仕掛けてきたのだ。

正面からやり合えば負ける道理は無いが、離れた位置から固いものを飛ばしてこられてはなす術が無い。


 だが、何故か奴らはこちらを仕留めようとはせず、その場からいなくなってしまった。

やられっぱなしではいられないと、後を追っていってもこちらの射程距離に入る前に、一定の距離まで近づくと再び固いものが飛んでくる。

何度か繰り返して、これは埒が明かないとあきらめた。


 こちらの縄張りに勝手に侵入されるのは気に入らないが、遠隔攻撃の手段を持っていない以上、どうする事も出来ない。

そう思っていたが、どうもこちらに来る頻度が増しているように感じる。

このまま放置しては、いつか取り返しのつかない事になるのではないか。


ならば手をこまねいている場合では無い、次に遭遇したら目に物見せてくれる。

そんな矢先、あの忌々しい奴らが再びやって来たのだ。

正面からではこれまでの二の舞になる、そこで奴らの背後から気づかれぬように近づき、一気に距離を詰めてこの爪をお見舞いしてやる。


 慎重に姿を視認されない様、大きく回り込んで充分に離れたところで、奴らが入ってきた位置に着いた。

此処から後を追ってと思ったが、ふと後ろを見ると低い柵に囲まれた中に、沢山の獲物が草をんでいる。

森の中で事足りていたので知らなかったが、外にはこれほどの数の獲物がいるのか。

よし、まずは腹ごしらえしてからにするかと、予定を変更して悠然と村の方へ、正確には馬が放たれている場所へ向けて歩き出した。


 とまあ、本当にこんな考えでいるかどうかはさておき、実際問題として一頭の『マッドベア』がこちらに向かって近づいている。

人の目で監視しているので、発見は容易かったが、さてその後はというとお手上げである。

柵を低く作っている事からもわかるとおり、想定しているのは小型の魔物、せいぜいが中型の『ウルフファグ』くらいのもので、まさか3mを越える『マッドベア』がこんな村の近くに出没するなど初めての事であった。


 事ここに至り、監視兼魔物を追い払うのに一人しか配していないのが悔やまれるが、後の祭りである。

馬たちを、急いで放牧している場所から村の強固な柵の内側に戻したいところであったが、その場に行くのは躊躇われる。

向こうがいつ走り出すかもしれない状況で、足を踏み入れても二度と戻ってはこれないだろう。


 その時アル達は、森へ入るのに放牧地をつっきっている最中だった。

監視の人員は、大きな声を出せば刺激してしまいそうで出来ず、足はすくんで動かないので助けを求めにもいけず、ただ物見やぐらの上で呆然としている。

進行方向から一際でかい存在がこちらに近づいてくるのは、アルとアーセの二人にもすぐにわかった。


 アルはアーセと共にその場で立ち止まり、まずは強制的にエイジを覚醒させる。


【? おはようアル】

【おはよーエイジ】

【ありゃあ『マッドベア』か?】

【みたいだね、森に行く途中で見えたんで起きてもらったんだ】

「よっしゃ、まかせとけ」


 アーセにはその場で待っているよう告げて、アルと『マッドベア』は互いに柵に向かって進んでいく。

双方柵の手前で立ち止まる、威嚇の為かそれまで四足歩行だった『マッドベア』が、二足で立ち上がり腕を上にあげてその巨体をさらに大きく見せてくる。

只でさえ、その姿を目にした近い位置に居る馬達が騒ぎ出している。

ここで咆哮などされては、馬達がパニック状態に陥って大きな被害が出てしまう。

猶予は無いと判断し、エイジは『阿』と『雲海』を飛ばした。


 『マッドベア』は知っている、この二足歩行の者は離れた位置から固いものを飛ばしてくる。

これまでの経験から学習したのか、咄嗟に両目をかばうように腕を水平にして身構えた。

これが功を奏した、視認するのも難しいスピードで眉間を狙った『阿』が、その腕に阻まれて目的を達する事は叶わなかった。


 そうはいっても、エイジの操魔術は並の威力では無い。

『阿』は、深々と腕に食い込み貫通まではいかないものの、かなりな深手を負わせていた。

距離を詰めなければ勝機が無いのを理解している『マッドベア』は、腕の痛みも顧みずアルに襲い掛かろうと足を踏み出す。


 その瞬間、直上から一筋の線が走り『マッドベア』はその場に崩れ落ちた。

『阿』を囮として、『リハーブル』を仕留めた時のように、『雲海』自体をドリル状に回転させ、貫通力を増した状態で真上から頭蓋を打ちぬいたのだ。


 監視していた男は目を見張り固まっていたが、大音響とともに『マッドベア』が倒れた事で我に返り、急いで物見やぐらから降りて馬を宥めに走った。

大きな音に何事かと、卵を取りに来ていた人が一部始終を目にして、急ぎ各所を回って応援を寄越してくれたおかげで、何とかこの場は治まった。

人的被害はゼロで、馬達にも興奮状態で倒れたのはいたが、それほどの被害はなかったようだ。


 ただ、『マッドベア』が倒れたところが柵の上だったので、結構な範囲で倒れてしまっていた。

おまけに、その死体を片づけなければ邪魔な上、馬がおびえて一帯に近寄って来ない。

かといって、この大きさの個体は人力では難しいため、必然的にアル(エイジ)が操魔術で運ぶしかない。


 とりあえず、『マッドベア』の死体を柵の外側に移動させ、集まっている村人たちと相談してどうするか決める事に。

仕留めたアルにすべての権利がある。

とはいっても、正直こんなもの貰ってもどうしていいかわからない。


 これだけ騒いで時間がかかってたんでは、到底依頼の達成は無理だろう。

だったら、せめて肝だけでも持って帰って、薬師ギルドに渡して何かの足しにしてもらおう。

そういう事で、それ以外はどうぞと権利を放棄した。


 これまで、『マッドベア』が森の中で目撃されたのは聞かされていたが、こんなに村の近くにまできたのは初めてだった。

今後これを想定して、柵を作り直したり監視の体勢を見直したりしなければならないのは頭が痛いが、とりあえずはこの予期せぬ獲物に村人たちは沸いていた。

その肉や内臓は食用として、また爪や毛皮は加工品として需要がある。


 アルは、ここまできたらと解体が済むのを待って、後片付けなどを手伝っていた。

結構な時間が経過して、とりあえずは柵の応急措置も含めてすべて完了となり、これからどうしようかと思案する。

するとエイジが話しかけてきた、何か考えがあるらしく珍しく提案してきたのだ。


【今回は特別という事で、ちょっとある事を試してみようと思う】


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