第58話 芝居 無理があったかな
ミガ国の国境都市ドゥノーエルを出て、王都オューへ向かう際の最初の宿泊地となる宿場町ガマスイ。
夕暮れ近いこの時間に、ある宿屋の前で男たちの集団と数人の女たちが、互いに武器を下げて睨み合っていた。
男女二人を囲んでいた人垣は、それぞれに援軍というか増員があったため、当初よりもいびつに大きく広がっている。
その中の誰もが剣呑な思いを抱いている中、男たちの集団の後方から馬に乗って中心に進んで来た男が声を発した。
「デルフィー、いい、ここはこちらが引こう、レイ済まなかったな」
「しかし団長」
「どうせ一泊だ多少分散してもかまわん、そうだな、三つに分けるとしよう」
「・・わかりました」
どうやらこの場は、男たちの方が引き下がる事で事なきを得たようだった。
ただどうも、相手の女性はおさまりがつかない様子で、尚も諍いの原因となった男を挑発している。
「はっ! すまないですんだら警ら隊はいらないよ、おいお前! まだなんか文句のある面してるじゃねえか、いいぜ相手してやるかかってきな!」
「こっちが穏便に済ませてやるっつってんのに、調子にのってんじゃねえぞ」
せっかく収束しそうだったのが、逆に一触即発といった様相を呈してきた。
しかし、男たちの集団はばらけ始めており、女性たちの方もこれ以上は無益として、仲間であろう女性を宥めているが、どうにも上手くいって無さそうであった。
その女性たちが頼みの綱とばかりに視線を送っているが、まるで意に介さずひたすらアーセを見つめ続けている女性がいる。
この類の視線には、どことなく覚えがある。
アーセはダンジョン攻略に際して購入した、フード付ローブを気に入っており今も身に着けていた。
ちょっとの間だけだからとことわって、アーセにフードをかぶせて顔を隠しチラリと女性を盗み見る。
するとこちらを見ている女性は、射殺すようないわば殺視線と呼ぶべきものを僕に浴びせてきていた。
そしてもういいよとフードを外した時に、若干額にひっかかり首が後ろへ持って行かれそうになって、えへへといった感じでアーセが笑顔になる。
再び女性を見ると、もの凄くうれしそうな表情でアーセを見ている。
やっぱりだ、これはやはりここに居ない若干一名と同じ種類の人間だ。
なんだか面倒な事にならない内にこの場を去ろうと、手綱を引き通れなくなっている前方をあきらめて、馬車を方向転換させて戻ろうとした。
だが、まるでこちらの動きを察知していたかのような素早さで、女性たちの中の一人が先ほどからこちらを見ている女性の指示を受けたらしく、僕らの前に立ちふさがった。
「あの、初めまして私はマリテュールと申します、突然ですが皆さんはここでお泊りですか? もうお宿は決まってるんですか?」
御者台に座っているのが僕とアーセなので、必然的に僕が対応する事になる。
その『鱗』の女性は、とても口調が丁寧で印象が良かったので、素直に答えていい気がした。
「いえ先ほど着いたところで、まだ決めていません」
「そうですか、もしよろしければ私たちの泊まるあちらはどうでしょうか?」
話を聞くと、どうやら本来大口の客である男たちの集団を追い払ってしまったので、宿屋に申し訳ないから少しでもお客さんを集めたいという事だった。
・・怪しい、言ってる事は筋が通っているので問題なさそうだが、他の女性たちは宿屋の中に引っ込んでしまい、実際に客引きのようなマネをしているのはこの人だけだ。
なによりも、あの鋭い眼光の女性が何事か指示していたらしいのは見てとれた。
僕は何と言って断ろうかと思案していたが、後ろからセルが顔を出してそこにしようと言ってくる。
どうしてなのかはわからなかったが、どうも理由があるらしかったので、じゃあお願いしますと案内してもらい馬車を預けて宿屋の中へ。
こちらの宿屋では、大部屋以外では二人部屋しか空いて無いという事で、僕とセルそしてシャルとアーセという男女で別れる事になった。
僕らは大丈夫なんだが、兄妹とはいえセルとシャルは一緒の部屋はちょっとという事で、この組み合わせになったのだ。
部屋に入り二人きりになったので、なんでここにしたのかセルに聞いてみると。
「あの女性たちと、お近づきになれるんじゃないかと思ってな」
「はぁー、セルらしいね」
「あのな、そうじゃない、あの通りで揉めてた女性は『雪華』の副団長だ」
「せっかって何?」
セルに説明してもらって知った、『雪華』というのは有名な傭兵団だそうだ。
女性のみで構成されていて、その評判は高く大陸に数多ある傭兵団の中でもトップクラスらしい。
そして、あの時の男たちの集団、あれは『風雅』というこれまた傭兵団で、どこかしらに青い色のものを身に着けるのがトレードマークだそうだ。
世間一般では、あの『風雅』というのが傭兵団の中でもナンバーワンだという評判らしい。
「へー物知りだねー、僕は傭兵団って『月光』しか知らないよ」
「ああ、あそこも有名だな、なんか聞いたところに因ると『風雅』とえらい仲悪いらしいけどな」
「えっ? そうなの? ふーん、ところでここに泊まって『雪華』に近づいて何を狙ってるの?」
「狙ってるって事も無いんだが、有名なチームともめてもいいこと無いからな、知り合いになれるんならなっておいた方がいいかと思ったんだ」
「なるほど」
「それにこれはもし出来たらだが、ダンジョンの情報や征龍の武器について何か知らないか探れればと思ってな」
やっぱりセルの方がリーダーに向いてると思うんだけど。
博識だし冷静だし常に先を見据えているし、僕なんかよりも全然らしいと思うんだけどなー。
とりあえず、せっかく二人なのでこの機会に話しておくべきことをと思い、キシンさんにすべて話して後を託した事を伝える。
事後承諾にはなってしまったが、セルも賛同してくれたので一安心だ。
夕食までにはまだ時間があるので、公衆浴場で汗を流す事に。
この間娼館へ行った後、アーセに出来れば今後行かないで欲しいと言われたと話したら、セルに笑われた。
曰く、「恋人みたいだな」まあそうなんだけど、なので今後メンバーに内緒な話をする時は、公衆浴場でという事にして欲しいと伝える。
女性が入れないだけで、二人って訳にはいかないけど、少なくとも現状残りのパーティーメンバーには聞かれずに済む。
エイジから自分の事は、特に必要ない限りアーセとシャルにも秘密にした方がいいと言われたことも伝えておく。
こうしてさっぱりとした後、宿屋に戻り部屋でくつろいでから、頃合いを見計らって夕食を食べに一階の食堂へ。
するとその中の一角が妙に騒がしく、ざわついた女性の声が聞こえてくる。
もしかしてと思い覗いてみると、その中心で案の定アーセが囲まれていた。
テーブルのアーセが座っている向かい側にシャルが居るのはいいとして、なぜか隣にぴったりとくっついているのが、外でアーセをじっと見つめていた女性だ。
僕らを見つけると、アーセが椅子からてっと降りて、たたたと駆けてくる。
アーセに「あの人たちは?」と尋ねたら、「お風呂で会って知り合いになった」という事だった。
・・あの時の視線を考えると、偶然とは考えにくいが、アーセに危害を加えないならかまわないか。
向こうもアーセが席を立ったところから、ずっと目で追っているので僕らの事を見て立ち上がった。
この場では双方を知っているという事で、アーセが間に立って紹介してくれた。
「パーティーメンバーで兄のアルベルトと、同じくパーティーメンバーで向こうのシャルの双子のお兄さんのセルフェスです」
「初めましてアルベルトと申します、妹がお世話になりました」
「セルフェスといいます、シャルの相手をしていただきありがとうございます」
僕らが挨拶をして、向こう側の紹介に移る。
「こちらは『雪華』の団長のパルフィーナさんと副団長のレイベルさん、それに団員でパルフィーナさんの妹さんのマリテュールさん」
「はじめてお目にかかる『雪華』で団長を務めているパルフィーナという、よろしく頼む」
「あたしはレイベル、レイでいいぜ、一応副団長をやってる、よろしくな」
「先ほどはどうも、改めましてマリテュールと申します、どうぞよろしくお願いします」
団長のパルフィーナさんは、見た目20代後半くらいで身長はセルと変わらない位ある上、なんというか女性にこんな言い方は失礼かもしれないが、筋骨隆々というかとても逞しい体つきをしている。
騒動の当事者である、副団長のレイベルさんは身長はパルフィーナさんより少し低い位で、細身でしなやかでバネがありそうな感じを受ける。
見た感じは二人ともいかにも前衛職という印象だ。
反対にマリテュールさんは、お姉さんとは全然違う体つきで小柄で細く、おそらくは後衛職で魔術が得意なタイプだと思われる。
最初の良い印象はそのままに、ここでも丁寧な口調がとても好感がもてる。
こうして同じテーブルについて僕達7人は、とりとめの無い会話をしながら楽しく飲み食いしていた。
そうはいっても、パルフィーナさんはもう隣のアーセに夢中で、特に手出しはしないものの、じーっと見つめて目が合うと微笑むという行為を繰り返している。
それとは逆に、レイベルさんは気さくというかおおざっぱというか、初対面の僕らにも何ら臆することも無く、食べて飲んで大声で話をしている。
そしてマリテュールさんは、受け答えも丁寧で食事の所作も美しく、色んな意味で三者三様の個性的な人たちだった。
食事は終わったが楽しい語らいは続き、お酒が入っている事もあり、少しずつくだけた調子にそして饒舌になっていった。
そんな中一人無礼講になっているレイベルさんは、宿屋の前でのあれでわかっていたが喧嘩好きな上血の気が多いようで、しきりに僕らに手合せしようと誘ってくる。
特に僕に強く言ってくるのは、おそらくこの特製ベルトに剣二本をはじめ、色んなものを装備しているのを見て、面白そうだとでも思っているんだろう。
お風呂に入り汗を流して食事も終えたので、やめときましょうよと言っても中々聞き入れてくれない。
僕が無理やりに手合せしに引っ立てられるかと思われた時、突然入口からどやどやと大人数が入ってきた音がする。
僕は入口を背にしているので見えないが、レイベルさんは誰かを目に留め「おう、久しぶりだな」と声をかけている。
知り合いの人でも来たのかなと思い振り向いてみると、「ご無沙汰してます、レイ姉さん」と言いながらこちらに歩いてくる女性が。
「あらっ? アルくん!? それに、きゃーアーセちゃん! 久しぶりねー」
そう言って、てててと近づいてきたアーセを抱きしめていたのは、『月光』のラムシェさんだった。
アーセも小さい頃から面識があり、村に来るたびにかまってくれたラムシェさんの事は好きな様で、自分から広げた腕の中に飛び込んで嬉しそうにしている。
それを羨ましそうに見ているパルフィーナさんが、ちょっと何考えてるのかわからなくて怖い。
ラムシェさんは、『雪華』の皆さんとは顔なじみの様で、パルフィーナさんやマリテュールさんとも親しげに挨拶していた。
今は団長のリバルドさんと副団長であるラムシェさんで、別々の依頼を受けていて団を二つに分けて率いているらしく、リバルドさんの姿は無かった。
とりあえず一緒のテーブルで食事を始めたラムシェさんに、なんで僕らと『雪華』の皆さんが一緒に食事をしていたのかをかいつまんで説明する。
この流れですっかり忘れてくれたと思っていたが、レイベルさんは今度はラムシェさんにも僕に応じるように口添えしろと言い出した。
「なーやろうぜーすぐ済むからよー、ラムシェー、お前からもアルのやつに言ってくれよー」
まだ出会って二時間といったところだが、すでにアルのやつ呼ばわりである、確かに僕が自分から「アルと呼んでください」とは言ったけど。
「止めといた方がいいと思うよ、レイ姉さん、前にあたしが言ったパートナーに求める条件って覚えてる?」
「ああ、アレだろ?」
僕の左隣に座っていたラムシェさんは、僕の左腕を両手に抱えながらこう言った。
「あたしは今のところ結婚する気は無いけど、唯一アルくんだけは、もしも申し込んでくれたら考えちゃうって相手なんだ」
そこかしこのテーブルで、ガタッガタッと立ち上がる音が聞こえる。
僕は何が起きたのかいまいちわからなくて、お酒が入っていたこともありボーっとしていたが、ラムシェさんの顔が至近距離に見えて急に恥ずかしくなってしまった。
と言うか今ラムシェさんなんて言ったんだ? 僕が結婚申し込んだらなんだって?
「そいつは・・・・、だったら尚更だ、試してみたくなったぜ!」
「あらー、ごめんアルくん、なんか逆に火つけちゃったみたい」
ラムシェさんが腕を離してくれたので、ようやく意識がしゃんとしてきた。
つまるところ、僕とレイベルさんが外に出て手合せをするって事になったらしい、僕の意思は無視して。
あーあーやだなーと思いつつ、入口に向かって歩いていると、その途中のテーブルに座っていた四人組が一斉に立ち上がり、武器を抜いて僕に襲い掛かってきた。
咄嗟に『嵐』を抜いて一番左に居た男の斧とかち合わせる、しかし残りの三人への対処が、そう思った刹那エイジが反応した。
【任せろ!】
その言葉通りに、『阿』と『雲海』と『絆』の三つを操り、三人の得物に打ち付けて持っていた手から地面に叩き落とす。
そして再びエイジから【その男の斧に付いてる房切り取っておけ!】という指示に従って、男の側面に回り込み刃を返して横に一閃する。
僕に対した斧を持つ男の「引くぞ」という言葉で、三人は落ちている得物を拾い四人全員その場から去って行った。
エイジに【追うなよアル】と言われていたので、僕は落ちている青い房を拾って「大丈夫か?」と駆け寄ってくるセルとシャルとアーセに向き合っていた。
僕が『嵐』を納刀するのと同時に、『絆』をベルトの所定の位置に戻したエイジが、『阿』と『雲海』をゆっくりとセルの前に移動させる。
そしてそのまま、ゆっくりと下ろしていき少し戸惑い気味のセルが、自分の前大体胸の少し下あたりで両手の掌を上に向けて二つをキャッチする。
そこでエイジに指示されたセリフを僕が言う。
「ありがとうセル、助かったよ」
「・・どういたしましてだアル、怪我無いか?」
「うん、おかげさまで」
つまりは、僕が操ったのは『絆』だけで『阿』と『雲海』の二つは、離れた位置からセルが援護してくれたという芝居を打ったのだ。
打ちあわせも無くいきなりにもかかわらず、瞬時に理解しお手本のような返しをしてくれるセルの頭の回転の良さに救われた。
危ない場面で他に手が無かったとはいえ、いきなり三つを剣を振るいながら操作したと知られたら、後々評判になってしまい首を絞める事になりかねない。
そう思ったエイジが即興でこの芝居を作ってくれたのだ、ここまででエイジは限界らしく休眠してしまったけど。
とは言っても、セルとアーセにはばれているし、シャルとラムシェさんも三つとも僕じゃないかと思ってるっぽい。
じゃあその他の人達は全員騙せたかというと、そう上手くはいかなかったようで。
特に近くで見ていたレイベルさんと、セルと同じテーブルを囲んでいたパルフィーナさんとマリテュールさんは、かなり訝しげな目つきで僕を見ていた。
この騒動により「あーあ、気が抜けちまったぜ」という事で、レイベルさんとの手合せが無しになったのだけは良かった。
時間も遅くなってきたので、この場は解散という事に、パルフィーナさんはかなり名残惜しそうだったけど、それぞれの部屋に戻った。
僕らも部屋に戻り、セルに改めてお礼を言う。
「助かったよセル、話合わせてくれてー」
「冷や汗もんだったぜ、あれはエイジか?」
「うん、なんとか三つ使ったの誤魔化さないとって」
「しかし、なんだったんだあいつら、アルは身に覚えないんだろ?」
「『風雅』なんて今日初めて知ったし、知り合いもいないしで見当つかないよ」
「レイさんを襲ったってんならわかるけど、あきらかにアルに襲い掛かってたもんな」
「うーん、なんでだろうなー」
「エイジはどう思ってんだ?」
「わかんない、あの後すぐ休眠しちゃったし」
「意味も無く敵対したくは無いけど・・、しかし理由がわからなきゃ対応の仕方も決めきれないな」
「明日エイジが覚醒したら聞いてみるよ」
今日はもう眠ろうかと思ったら、セルが言い忘れてたと話しかけてきた。
「明日の出発なんだが、朝早い時間にしないか?」
「なんで?」
「『風雅』とは向かう方角が一緒みたいだけど、あそこは大所帯だからな、もしかすると着いた先で宿がいっぱいでとれないって事になりかねん。
だから先に出発して、出来れば一つ先の村まで一気に行った方がいいかと思ってな、顔合わせ無い方が余計なトラブルも起こらないだろうし」
「そうだね、うんその方がいいかもね、あっじゃあ僕がアーセとシャルの部屋に行って伝えてくるよ」
その後すぐに僕が2人の部屋へ行き、明日は朝早い出発にすると伝えておいた。
自室に戻ると旅の疲れというよりも、宿に着いてからのあれやこれやでの疲れで、ベッドに入った途端眠りに落ちてしまった。
◇◇◇◇◇◇
一方宿屋から出て行った四人組は、他の団員たちが集まっている宿屋へ向かう道を歩きながら、さきほどの事を話しあっていた。
「どういう事だ? なんで店の中で操魔術使えるんだ?」
「あの店『『魔散石』』置いて無いのか?」
「せっかくわからないように様子を窺ってたのに、ばれちまったな」
「俺らが勝手にやってただけなのに、これが団長の指示だったなんて誤解されたら、団長に対して申し訳ないぜ」
「ちょっと脅してやろうと思ったのが、高くついちまったな」
「しかし、お前らも聞いただろ? あんなガキがと思ったが腕の方はたちそうだ」
「どうする? ツィー」
「・・団長に報告しよう、そのくらいしか出来ねえだろ」
アルとエイジは勘違いをしていた。
というよりも、あまりにも突然だったので頭が回らなかったという方が正解かもしれない。
二人? は、なんとか三つ使ったのを誤魔化そうとばかりしていたが、その場にいた人たちが驚いていたのは別の事。
周りの人たちは一人で三つを操るなんて、はなから出来るとは思っておらず、勝手に他の人が援護していると解釈していた。
それよりも、店内で操魔術を使った事が注目を集めていた、『魔散石』の設置してあるはずの店内で。
あの後実際に、『月光』と『雪華』の団員の数人は、自分達にも出来るかどうかを試してみた。
もしかしたら店の中に『魔散石』が置いていないのかもと思って。
しかし、誰一人として操魔術を使えた者はいなかった。
注目を浴びる事を避けたかったアルとエイジだったが、少なくとも店内にいた『月光』と『雪華』の団員たちには、バッチリ覚えられセルも含めて警戒する対象と認識されてしまっていた。
『鱗』:攻殻人種。
『雪華』:女性のみで構成された傭兵団。他の傭兵団でも女性の傭兵には好意的。
『風雅』:実績トップと目される傭兵団。団員数が最も多い。
『月光』:強豪傭兵団の一つ。
『魔散石』:魔術が使えなくなる石。
店の中で精霊魔術や操魔術を使われ無いように武器屋や万屋など商売してる店舗にはほぼ必ず設置してある。




