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第44話 再会 ・・どうした?

 「ぼふん」という音と共に腰に感じた感触は、攻撃というには優しすぎた。

左斜め後ろ側で、見えなかったからすぐに気付かなかったが、体を捻りその姿を

視界に収めると、そこには見慣れたつむじがある。

夕暮れ時で辺りが暗く、相手がはっきり見えなかった事もあり、襲撃かと臨戦態勢になっている二人に、問題ない旨を告げる。


「大丈夫、心配ないよ、僕の妹だ」


 何千回何万回見たかわからないぐらい見慣れた頭頂部を見下ろし、その頭に掌を当ててぽんぽんと軽く弾ませる。

すると、顔を向け僕を見上げながら、満面の笑みを湛えて声を発した。


「にぃ、久しぶり」

「久しぶりだね、アーセ」


 二年ぶりに見たアーセは、ショートカットにしている以外は、それほど記憶とは違わない。

と思ったんだが、なんか雰囲気変わったか? 大人びたとまでは言わないけど、よく見ると顔の輪郭がシャープになってる気がする。

そういえばと改めて見ると、変わらず小柄ながらそれでも二年前よりは大きくなってるか? 若干ふっくらもしてるようでもある。


 僕ら二人に近づき間近でアーセを見たセルが、口笛を鳴らしている。

後で聞いたら、「あんなに綺麗なコは初めて見た」という感嘆からだったらしい。

その割には、特に口説くでも無く普通にしている。

逆に、頬を紅潮させているのは、シャルの方だ。

そして、そんなシャルが気にならない位尋常な様子じゃ無いのが、なぜかそこにいる見た目良さそうな女の人。


 アーセに紹介されたこの女の人は、ミアリーヌさんといってなんでもイセイ村からここまで、アーセを道中護衛してくれていた人だそうだ。

妹がお世話になった事だし、きちんとお礼を言いたいのだが、どうも話しかけるのを躊躇ってしまう。

おそらくは、顔だちは整っていて綺麗系だしプロポーションも良さそうで、誰が見ても美人というだろうと思われるが、どうしてだろう。

そこにいる美人さんはなぜか、とろけそうな表情で涙を流し、鼻水も若干垂れている。

僕とアーセは、特に涙の再会って事も無いんだが、この人にとって兄妹の再会ってのが心の琴線に触れる何かなんだろうか。


 とりあえず、ちゃんとお礼だけはしないとと思い、話しかけてみた。


「あの、アーセの兄でアルベルトと申します、ここまで妹を無事に連れてきていただいて、ありがとうございます」


ミアリーヌさんの視線は、アーセに釘づけだったが、少し間をおいて僕に話しかけられたのがわかったようで、反応してくれた。


「あっ、あのこっこちらこそ初めまして、私はミアリーヌといいます、よろしくお願いします、お義兄さん」


・・なんだろう? 最後のお兄さんが怪しいニュアンスを放っていたような気がするが、気のせいだろうか?


 僕はみんなにとりあえず、話はリンドス亭に戻って食事をしながらにしようと提案し、ゾロゾロと歩き出す。

僕とアーセ、それにセルとシャルはいいとして、なぜかミアリーヌさんも付いてきている。

まあ、今日はどっちみちこの街に泊まるんだろうし、宿はどこでも部屋さえ空いていればいいのかなと、そのまま意識しないようにしていた。


 夕食を食べながら、アーセとは一応手紙でやり取りをしていたので、最近の話特に潜ったばかりのダンジョンの話をしていた。

アーセは、元々社交性が高い方なので、セルとシャルにもすぐに慣れて、ほがらかに話を弾ませている。

セルは、僕の妹だからかあの時のモードでは無く、まるでシャルに対するような気さくな感じで相手をしている。

反対にシャルは、アーセの事をいたく気に入った様子で、他の人と話している時はじーっとアーセを見つめ、自分と話している時はなぜかどんどん顔を近づけていく、頬を染めながら。


 給仕をしていたロナさんにもアーセを紹介したんだが、「まあぁぁ、綺麗ぃぃ、可愛いぃ」と言ってアーセを胸に埋めて愛でていた。

こんなロナさんは初めて見た、なんでか、アーセを見ると女の人の方が過剰に反応するな。

アーセはというと、いつものように自分からも抱きついて好きにさせている。

これはイセイ村でも良く見られた光景で、母親世代から上の人達は例外なく抱きしめてくるので、アーセも毎度の事のようで慣れたものだった。


 そして、そんな様子を縄張りを主張するように、毛を逆立てんばかりに視線で威嚇しているのが、ミアリーヌさんだ。

なぜだろう? 出会ってまだ大して時間も経ってないし、言葉もほとんど交わして無い、それなのにこの人がアーセに向ける感情は尋常じゃ無いとはっきりわかる。

アーセ、良くここまで無事だったな。


 さて、再会の挨拶、近況報告、互いの自己紹介、とりとめの無い話と、一通り済ませてじゃあ部屋に戻ろうという事になった。

ここで問題になったのが、部屋割りだ。

僕はいつもの角部屋、そして残るは男性一人と女性三人。

それに対して、本日空いている部屋は、二人部屋が二つと個室が一つ。

ここで、し烈な争いが繰り広げられた。


 まずは、ミアリーヌさんが口火を切る。


「私は、ここまでずっとアーセちゃんと一緒でしたから、本日も同じで結構ですのでお構いなく」


これを受けてシャルが、初めて会ってまだ知らない事も多い、お互いをもっとよく知りあいたいと、ここはよりコミュニケーションを深めるためにも、自分が同室にと言って譲らなかった。

なぜそんなにも、アーセと同室になりたがるのか。

二人に任せていては埒が明かないので、じゃあアーセに決めてもらおうという事になり、聞いたところ、


「積もる話もあるので、にぃと同室で」


と答えたこの一言で、狭いながらもアーセは僕の角部屋で一緒にという事に。

こうなるともうどうでもいいらしく、セルが一人部屋でシャルとミアリーヌさんが2人部屋という事に落ち着いた。


 僕が居る角部屋は狭い。

とりあえず、二人でベッドに並んで腰かけていた。

積もる話があるというわりには、部屋に入ってからアーセは一言もしゃべらない。

どうしたんだろう? と思いつつ、とりあえずは一番の疑問を投げてみた。


「アーセはどうしてここに来たんだ?」


僕に会いに来たのか、なにかヨルグに用事があるのか、はたまた別の何かがあるのか、ここまで来た目的をまだ聞いて無かったのだ。

ほんの少しの間をおいて、なんとなくそんな気がしていたと、僕が予想していた答えを言ってきた。


「15歳になったから、にぃと同じく家を出てきた、

これからはずっとにぃと一緒いる」


これは、確たる思いがあったわけでは無く、ずっと感じていた違和感だった。

アメリアとハルタ、姪と甥ができてから四六時中僕にべったりとはしなくなった、そして僕が旅立つと告げてからも、特別な行動もとらなかったと記憶している。

その割には、ずっと同じ布団で寝起きしていた、この完全に離れるでもなくかといって、くっつくでも無い感じがどうも変な感覚をもたらせていた。

無理をしているんじゃないか、これがずっと僕がアーセに対して感じていた違和感だった、どうしてそうしてるのかはわからなかったけど。

まあそれはそれとして、アーセも成人した事だし、いつまでも僕にくっついていては良くないだろうと思い、兄として妹に話をする事に。


「ずっとと言っても、いつかはアーセも好きな相手が出来て結婚する時がくる、

その時の為に花嫁修業しておいた方がいいんじゃないか?」


すると間髪入れずにアーセが答える。


「アーセは、にぃのお嫁さんになるから大丈夫」


? 大丈夫ってなんだ? なんでもう決まってるんだ? 僕の意思は? 

いや嫌いなわけじゃ無いけど、・・とりあえず話をしよう。

なーに、ちゃんと話せば問題無い、アーセは賢い子だ。

何かを勘違いしているに決まっている、筋道を立てて一から説明すれば理解してくれるはず。


 僕は、おもむろに立ち上がり窓から外を見て、背にアーセがいるのを感じながら、兄としてちゃーんと諭さねばとゆっくりした間をおいて話し始めた。


「いいかいアーセ、僕とアーセは兄妹だ、兄妹で結婚は出来ない、

それはアーセだってわかって・・・・!」


言いながら振り向いた途端、僕は言葉を失った。

そこには、全裸になったアーセが、こちらを見て微笑んでいたからだ。


「!? ○▼□★・・・・!」


言葉にならない衝撃で、とにかく隠さないととベッドにかかっているシーツで、アーセの体を包んだ。

アーセは、なぜか僕を見て微笑んでいる。

アーセって、小っちゃいのに・・・・小っちゃく無いんだな・・・・。

いや! イカンそんなこと考えている場合じゃない。


「あっアーセ、な何やってるんだ! ダメじゃないか兄とはいえ男の前で服を脱ぐなんて!」

「にぃとは」


アーセは少しためらいながらも、僕の目をまっすぐに見つめて言った。


「にぃとは、本当の兄妹じゃ無いって知ってる、だからお嫁さんになっても大丈夫、お嫁さんだから旦那さんの前で服を脱いでも大丈夫」


・・なんで知ってるんだ? 


「父さんか母さんに聞いたのか?」

「ううん、ロマおばさん」


あの世話焼きおばさんめー、何で知ってるんだろう? まあお隣だから僕の母親のルルリアさんとも面識あったって事か、余計な事をー。


◇◇◇◇◇◇


 アルは、勘違いをしていた、確かに隣に住むロマはルルリアとは面識がある。

だがアルを生んだときはルルリアがイセイ村に戻ってきていたとは知らなかったし、アルの母親がルルリアだとも知らなかった、これはアーセも同じである。

ではなぜロマが、アルとアーセが実の兄妹では無いと知っていたのか、いやそれだけなら村の者のある程度の歳の者はみんな知っていたのだ。

ロンド家にマージが後妻に来た時に、身寄りのない親類の子だとして養子にしたのを知っているからだ。

だがそれによりアルが肩身の狭い思いをしないようにと村の者たちは、暗黙の了解としてその事を口にすることは無かった、特にアルとアーセに対しては。

ではなぜかというとロマが、あの時のアーセが生まれる時の事を、何度となく話した時に一度口を滑らせたのを、アーセが聞き逃さなかったからだった。


 6年前、いつものように、ロマがあの時の事を話していた。


「もうびっくりしたわよー、外で泣き声がしたと思ったらアルがわんわん泣いてて、靴下がぴょんぴょん飛び跳ねてて、中に入ったらマージが倒れててねえ」


ともう何十回目になるかわからない、自分が生まれる直前の話をアーセは聞いていた。

アルが、害獣駆除へ出かけている間、同行できないアーセはいつも門で見送った後、大体いつも戻ってくる三時間後くらいまでは、一旦家に戻ることになる。

そんなアーセが一人でいる時に見かけると、必ずロマがこの話をしてくるのだ。


「もう少しでマージもアーセちゃんも危ないとこだったのよー、もう本当にアルはえらかったわー」


アルが褒められるのはアーセもうれしいので、何十回この話をされても、いつも飽きることなく聞いていられた。


「臨月だったからもう少し気を付けるところだけど、マージも初産だったから色々わからなかったのねー」


ういざん? この言葉が引っかかったアーセは祖母に言葉の意味を聞いてこう言われた、「はじめて子供を産む事よ」。

おかあさんが初めて産んだのが自分、という事はアルは自分の本当の兄じゃない? 

この時はまだ幼かったのもあり、母親は違っても父親は同じである可能性には、気が付かなかった。

とりあえず、他に方法を知らないアーセは、素直にマージに聞いてみる事に。


「お母さんは、アーセのお母さんだけど、にぃの本当のお母さんじゃないの?」


マージは、まっすぐに聞いてくる娘に対して、ごまかしたり嘘を言ったりするのは良くないと思い、ちゃんと話をすることに。


「そう、アーセはお母さんとお父さんの子供だけど、アルは違うの、でもアルはアーセのお兄ちゃんで、お母さんの子どもなのよ」


違うけど違くない、このニュアンスはよくわからなかったが、只一つわかったのは、アルとは本当の兄妹じゃ無いという事実。

アーセは、我慢できなくて泣き出してしまった、涙があふれて止まらなかった、そんなアーセをマージは優しく抱きしめていた。


 アーセは特異な子供だった。

通常長い期間触れあって心を通わせる精霊と、赤ん坊の頃から意思疎通が出来ていた。

まあアーセ自身は赤ん坊だったので、精霊が何を伝えようとしているかは理解していなかったが。

こちらの方から力を貸してほしいと精霊に語りかけるのが普通だが、アーセの場合は逆に精霊が話しかけてきていた。

あなたがこの世に生を受けたのは、父親と母親と兄であるアルのおかげだと語り聞かせていた、何度も何度も繰り返し。

特に、アルは母親であるマージの命を救い、生まれることなく死ぬ運命にあったアーセに命を与えてくれた存在であると。

話のすべてを理解してはいなかったが、とっても尊い大切な存在だということはなんとなく伝わり、アルを特別視するようになるには時間はかからなかった。


 これにより、アーセの中ではアルに対して、神を敬うがごとく崇拝するとまではいかなかったが、普通の兄に対するものとは異なる感情が芽生え育っていく。

この兄がなによりも大切な存在である、もし何かあったら今度は自分が命を懸けて守る、それはまるでわが子に向ける無償の愛そのものだった。

そんなアーセの願いをかなえる為、精霊は何かあったら力を貸すと約束し、実際に精霊魔術という形で力を具現化してみせてくれる。

何かあった時の為には、常に一緒にいなければならない、そう思ってアルがどこへ行くにも付いて行った。

時にはアルがトイレに行くのを一緒に入ると駄々をこねて、トイレの前で我慢できなくなったアルがお漏らしをしてしまった事さえあった、アルにとっては災難でしかなかったが。


 アーセは、安心していた。

なぜならば、アルとアーセは兄妹だったからだ。

兄妹は一緒にいられるし、何年たっても兄妹は兄妹で縁が切れる事は無い。

だからこそ、安心してどこにでも付いて回ったし、それにより多少怪訝な顔をされても、兄妹だから大丈夫といつでも平気でいられた。


 それが違っていた。

自分とアルは一緒に育てられてはいたが、本当の兄妹では無かったのだ。

だとしたら、いつか離ればなれになる時がくるのではないか、これまでの心の拠り所を失って悲しくて涙が止まらなかった。

そんな娘を一体どうしたのかと心配そうに見つめ抱きしめるマージ。


 散々泣いてまだまだ悲しみはぬぐえなかったが、マージを心配させてしまっているのはアーセの本意では無い。

マージを安心させるために、悲しいのを我慢して泣くのをやめた。

マージからは、


「時期が来たら、私かお父さんからアルに伝えるから、それまでアーセも内緒にしててね?」


と言われ、それについては言わないと約束する。


 そして、考える。

どうすれば、兄妹じゃ無くてもずっと一緒にいられるのか。

カギはナタリアだった。

義姉であるナタリアは元々ロンド家には居なかった、それが長男であるソルの嫁として嫁いできて家族になったのだ。

だったら、アルのお嫁さんになれば家族になり、ずっと一緒にいられる、これがアーセの出した答えだった。


 後日、アーセはマージに相談する。


「お嫁さんになるには、どうすればいいの?」


誰の? とか何で? とか色々と聴きたいことはあったが、これは娘の性の目覚めでは無いかと、ロンド家の女性のみの会議(祖母パトリシア・母マージナル・義姉ナタリアの三人、アメリアは年少の為不参加)によって話し合われ、若干早いがアーセに対して性教育を施すことが決定した、アーセナル9歳の時だった。


 この時から、アーセはアルを異性として強烈に意識するようになる。

あまりくっつき過ぎると嫌われるんじゃないだろうかとか、あまり一緒にいると飽きられてしまうんじゃ無いかとか、これまでと違い余計な事を考えてしまっていた。

それは、先の教育によって、赤ちゃんがどうやって出来るのかを知らされたことも大きかったようだ。

昼間はそうして離れていても、夜は一緒の布団で眠るのは、これまでとはまるで意味が違っていた。

アルから、家を出ると聞かされた時に、もしかしたらこれでお別れになるかもしれないと思い、布団の中でアルの手に触れてみたが、反応は芳しく無かった。


 アルは、姪のアメリアが生まれたことにより、興味が自分から移ったんでアーセが最近付いてこなくなったと思っていたが、そうでは無かった。

アーセがそんな想いを抱えているとは、思っても見なかった。


 アーセは、自分も成人したら家を出る、家を出てアルを追いかけてお嫁さんにしてもらう、これを目標に日々生活を送る事にした。

成人する前にアルに付いて行くと言えば、アルにも迷惑をかけるし家のみんなにも心配をかけてしまうからだ。

だから、自分も成人してからにしよう、だったらそれまでは精いっぱい家の仕事を手伝っておこうと、これまでと違って畑に出たりしていた。


 家の者は逆に、アーセも年頃になり農家の嫁になるのに仕事を覚えようとしていると、勘違いしていた、特に父親が。

そのため、アーセが成人したら家を出ると言った時は、家族全員反対した、特に父親が。

アーセは、何のために家を出るかは言わなかったが、家を出ると聞いてこれは間違いなくアルの元へ行くつもりだなと考えていた、これは全員が。

確かに、小さい頃はアルにべったりだったが、それもここ何年かはそれほどでも無くなったので、てっきりアルに対する執着は無くなったのかと思っていたのが、そうじゃ無かったと、家族全員が思い知らされた。


 アーセは、家族が何を言っても意見を替えるつもりは無かったが、心配させないようにちゃんと宣言しておく事に。


「にぃのところへ行って、にぃのお嫁さんにしてもらう、だから大丈夫、心配しないで」


これを聞いて、二の句を告げることができる者はいなかった。

そして、成人して晴れて家を出てここまで来たのである。


◇◇◇◇◇◇


 こうして、アーセは小さい頃から想い続けていたアルに対して、初めて言葉でその想いを伝えたのだ。

言葉だけじゃ無かったのは、妹として一緒に育ってきた自分に対して、ちゃんと異性として魅力を感じてもらえるかを、アーセなりに試してみたかったからだ。


・・・・大丈夫だった。


 最初に微笑んでいたのは、好きな人の前で初めて裸になる事に照れてしまい、いわゆる照れ笑いをしていたから。

アルに、体をシーツで隠された時に微笑んでいたのは、アーセの裸に対してアルがちゃんと反応してくれたのがうれしかったから。


 アーセは、もう二度と離れないと心に誓い、満たされる想いに浸っていた。


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