少年は『嘘』を知る
お久しぶりです。
紫です。
一年ぶりの更新となりました。
また遅くなってしまうのかも知れません。
でも楽しみに待っていてくれると幸いです。
語彙力ないので許してください!
さて、あの平凡そうな少年に話をかけてみようか。
「やあこんにちは、いやいや僕は怪しいものじゃないよ、ただ君に聞きたいことがあるんだ。」
少年は首をかしげながら言った。
「なん…ですか?」
「君は『嘘』ということをしっているか?」
「う…そ?」
「そうだ、『嘘』だ。知らないのかい?」
「知りません…僕は…何も…」
何か言葉を詰まらせながら少年は言った。
「そうかそうか、ところで君が今持っているカバン、実は僕のものなんだ、返してくれないか?」
そのように僕が嘘をつくと
「そんなわけありません!これは僕のものです!なんでそんな事言うんですか?」
当然少年は怒った。だが次の瞬間、
「あ…れ?僕のなのになんでこの人は自分のって言ったんだ…?あれ?あ、あ、ぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
『嘘』という概念を知らないものにとっては拒絶反応と似た者を起こす様みたいだ…
「君、それが『嘘』ってものさ、この世界はその概念がない、だから…君と僕とで植え付けようじゃないか、」
「あ…あぁ…あなたは誰なんだ…」
少年は虚ろな表情で言った。
「僕か…僕は何なんだろうな…ふふっそれは秘密だ。さあ行こうか、僕とともに、世界を作りに…」