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リリヤさんのお店に向う道中は、相変わらず薄暗く湿っぽい。建物同士の隙間がなく、道の幅が狭いせいで、日の高くなる昼まで日光が差すことがないのが原因だろう。
見舞いには何か手土産が必要だっただろうかと、道半ばまで来て気がついたが今から引き返して買い求めては時間がかかりすぎるし、入院してる訳ではないのだからと自分に言い訳をして先を急いだ。
リリヤさんの住むアパートには直接入らず、通りすぎてその先に有る店の方へと向かう。彼女を外出に誘う時は、店が開いて無い時間でも直接声をかけずに店を通してほしいと、以前にオーナーから言われていた。そこら辺をしっかりしておかないと、後々に客とのトラブルに発展する事が有るそうな。
店のオーナーは見た目の取っ付きにくさの割には話しやすい人で、とても気さくな人だ。リリヤさんも慕っていて、この人も親代わりだったのだろうと言う事が直ぐに感じ取れた。僕よりも随分と年かさで有るにも関わらず、妙に気を使った態度なのは、ただ客を逃すまいとしているだけなのかも知れないが、それでも悪い気はしなかった。
看板も無い店の戸を開く。何時も通り、カウンターの向こうにオーナーが座っていた。
「旦那!生きてたのか!」
オーナーは人の顔を見るなり勢い良く立ち上がって驚きの声を挙げる。その胴間声にこちらも驚き、思わず肩を竦めてしまった。
「ど、どうもお久しぶりです」
「おぉ、一週間ぶりかい?リリヤが旦那まで通り魔にやられたって言ってたから、てっきり死んじまったのかと…‥。いやはや、無事でよかった」
ただの客でしかない僕の無事を喜んでくれる辺りに、やはり人の良さを感じる。
しかしリリヤさんに僕が斬られた所まで見られているとは思わなかった。それなら僕が死んだと思われても仕方ないのかも知れない。むしろ一度死んでいるから間違いでもない。
「すみません、ご心配をお掛けしたみたいで。この一週間ずっと警邏の隊舎で事情聴取受けていて、顔を出すのが遅れました」
「あぁ、そうだったのかい。大変だっただろ?あんな大騒ぎの後始末に付き合わされたんじゃ」
「えぇ、まぁ……。あの、それよりリリヤさんは今どうしてますか?」
それを聞くと、オーナーの人の良さそうな笑顔が途端に曇ってしまった。
「その事だがな、旦那……。見てもらったほうが早いだろう、ちょっとついて来てくれ」
カウンターから出てきて、今僕が入ってきた扉を出て、店の外を指さす。
その不穏な空気に、嫌な予感がする。オーナーの顔が、怒りではなく、困ったような悲しい顔で曇ってるのが不安を煽る。
オーナーは黙って足早に歩き出し、何か聞こうにも、それも躊躇われた。
予想通り、行き先はリリヤさんの住んでいるアパートだった。
「本当なら客を入れないんだが今回は事情が事情だ、構わず入ってくれ」
促されて初めてアパートの中に入った。
中は薄暗く、外よりも更に湿っぽい。正面と左右に廊下が一本づつ、そこに各部屋の扉が並び、左右の廊下の先には二階への階段が有る。
オーナーの先導で正面の廊下の突き当りまで進む。廊下の突き当り、その左側の部屋の扉の横に、女性が一人椅子に座って何かの番をして居るようだった。
「リリヤの様子はどうだ?」
「今はお香が効いてるわ。朝ごはんはもどしちゃったけど、落ち着いてる」
その女性がカーラさんであることに気付く。化粧もせず、疲れきった様子から、前に見た印象とはかなり違っていた。
カーラさんは僕に気がつくと、睨んできた。今の話と、睨んできた彼女の反応に、リリヤさんの状態が決して芳しいものではない事を察する。
「そうか……、こっちへ」
オーナーはノックもせずに、リリヤさんの部屋と思われる場所に僕を招き入れる。
簡素なワンルーム。入って直ぐに甘ったるく煙たい香を焚いた匂いと、饐えた臭いが混じった空気が鼻を突く。家具は少なく、数えるほどしか物が載っていない化粧台、見覚えるのある服が掛かった小さなハンガーラック、裁縫道具や布切れが所狭しと広げられた作業テーブル。そして今、リリヤさんが横たわっているベッド。
「リリヤ、聞こえるか?傭兵の旦那が見舞いに来てくれたぞ。無事だったんだ、良かったな」
オーナーがベッドの横に屈み、リリヤさんに声をかける。
「…………傭兵、……さん?」
彼女の反応は鈍い。当然だった、明らかに憔悴しきっている、こちらを向いても眼が揺れて焦点が定まっていない。彼女の褐色の肌でも血の気が引いているのが見て取れた。落ち窪んだ眼窩に褐色とは違う黒が差している。彼女らしさである打てば響くような快活さが、いまは微塵も感じられない。いつも付けていた眼帯が、今は外されている事も相まって、その容貌の痛々しさが見ていて辛かった。
「…………」
どう声を掛けて良いのか分からない。何故こうなってしまったのかと、何故もっと早く駆け付けなかったのかと泣きたくなる。思わず俯くと、最初の日に買った彼女の革靴が有った。こびり着いた血が固まって汚れている。
「何か声を掛けてやってくれ」
何も出来ずに居たのを見かねたオーナーが、場所を譲るように僕の背中を押す。
「………リリヤさん」
名前を呼ぶのが精一杯だった、言葉が出てこない。
「良かった…………、傭兵さんは、無事だったんだね」
「はい、僕は大丈夫です」
「そっか、…………良かった」
うわ言のように、良かったと何度も繰り返す。けれど、繰り返す内に段々と意識がハッキリしてきたのか、眼の焦点も定まって来た。
「ごめん、なさいね。私、少し具合悪くて、今は、ちょっとお出かけは無理かな」
「それは……、治ってからで良いですから」
「うん、ごめんね」
口数も増え、受け答えもしっかりしてきたのを見て、僅かに安堵した。しかし、それは早とちりだった。
急にリリヤさんの呼吸が荒くなり、嗚咽を押し殺すように呻きだした。
「いかん、カーラ!手伝ってくれ!」
オーナーに呼ばれ、カーラさんは香炉のような物を持って部屋に入ってきた。
リリヤさんが甲高い金切り声をあげて泣き叫ぶ。息を吐ききると、今度は溺れたかのように、空気を求めて過剰に呼吸を繰返す。
「旦那は部屋の外で待っていてくれ。……早くっ!」
突然の光景にショックを受けて固まってしまっていた。怒鳴られて、やっと足が動く。
言われた通り、部屋の外で待つ。扉の向こうから断続的に泣き叫ぶ声が聞こえる。時折止んだかと思えば、今度はえずき苦しむ唸り声や、ベッドや壁を叩くような音までする。
それが続くこと十数分。その間、騒ぎが聞こえたであろう、他の部屋の娘達の幾人かが心配そうな顔を覗かせ、部屋の前で待つことしか出来ない僕に気づくと非難の視線を浴びせて去っていった。その居た堪れなさが、より時間を長く感じさせた。
「あの子あんたが来たせいで、発作が酷くなっちまったじゃないか。とんだ疫病神のお大尽だね」
リリヤさんを落ち着かせ、オーナーと一緒に部屋から出てきたカーラさんに、吐き捨てる様にそう言われた。
「カーラ、言い過ぎだ。身を挺して助けたのは旦那だぞ。あと世話は誰かに交代して少し休め、お前にまで倒れられたら困る」
リリヤさんが通り魔の被害に巻き込まれたのが偶然とはいえ、僕と待ち合わせなどしなければと、この一週間の間に、そう考えた事が無かった訳ではない。けれど命を救えたのならば、僕がやるべき事はやれた筈だと、そう思っていた。しかし、彼女のあの様な姿を見てしまえば、例えこじつけの様な叱責だろうと僕のせいではないと言い返す気になれない。
「店の方に戻ろう、少し話したい事が有る」
そう言うオーナーに背を押され、アパートを後にする。来た道を戻り再度店に入ると、カウンターの奥の部屋に通される。応接室になっていた。
僕は其処で待たされると、暫くしてオーナー自らが盆に茶を載せて持って来た。
「すまなかった、旦那。今うちの娘達はあれから気が立っていて冷静じゃないんだ」
オーナーはテーブルに、僕と自分の茶を置いて向かいの椅子に座った。
「……はい」
怒りなどない、ただ胸が息苦しい。
「カーラが特にな……、旦那はリリヤの身の上の話は知ってるのかい?」
「本人から聞いています」
「なら話すがカーラもリリヤを小さい頃から世話してた古株なんだ。ずっとリリヤを可愛がってた」
リリヤさんは姐さん達も皆良い人だと言っていた。
「だからな、自分が可愛がってた奴が、惨たらしく殺されて、何とか生き残った方もあんな風になっちまって……。そのせいでどうしてもな、普段はあんな事言う様な奴じゃないんだ、許してやってくれねぇか」
「殺された?あの、殺されたっていうのは、リリヤさん以外にも誰か被害に?」
「ん?あぁ、そうか、すまん、旦那は最初から見てたわけじゃ無いんだもんな。殺されたのはニィナって娘でな、リリヤの友達だったんだ。うちに来て一年くらいの新入りだったんだが、気が強い跳ねっ返りの割に上手くうちの連中に馴染んでて……。あの日もたまたま休みが重なったっていうのも有ってか、リリヤと一緒に店を出たんだよ」
オーナーは、深い溜息をつく。
「ニィナはリリヤに声を掛けてきた通り魔をあしらおうとして、その腹いせに滅多斬りにされたらしい。警邏の説明じゃ通り魔の最初の被害者だろうって。リリヤの言ってた事とも合致する」
説明と共にオーナーがふと横を見たので、つられて視線の先を見た。棚の上に蓋付きの素焼きの瓶がある、しかし明らかに調度品ではない。
「それがニィナだよ。俺が警邏の安置所まで迎えに行ったんだが、一目でニィナだって分かってやれなかったくらいだ。とても他の奴に見せられるような姿じゃなかった。だから連れて帰る前に向こうで御骨にしてもらって来たんだ」
死亡からの経過時間と遺体の損壊の程度によっては、蘇生が出来なくなる。最初の被害者で、徹底的に斬られては無理だったのだろう。この世界は魔法が有るくせに取り返せない物が有る。
「ニィナが斬られた後は、旦那も知っての通りだと思う」
「ではリリヤさんは途中で巻き込まれたんじゃなくて通り魔にずっと……」
「嬲るようにして散々追い掛け回されたと言っていたよ」
所々に切り傷を負い、座り込んで動けなくなっていた彼女の姿を思い出す。僕が想像していたよりも彼女はずっと追い詰められていたのだ。
「リリヤの怪我は、旦那の知り合いが治してくれたんだろ?」
「そうです。あと傷の手当以外にも、その人が通り魔からリリヤさんを助ける機会を作ってくれたと言っても過言じゃないくらいです」
「そうか……。そうだ、礼を言うのが遅れてすまねぇ。うちのリリヤを助けてくれて本当にありがとう」
深々と頭を下げて、謝辞を述べられるが、胸のつかえが取れない。礼が足りないのではない、僕がやるべきことが終わっていないのだ。
「頭を上げて下さい、オーナー。僕はまだちゃんと助けることが出来ていません。彼女の今の容態を詳しく教えてもらえませんか?」
「……分かった」
リリヤさんはシェリーさんに傷の手当を受けた後は自力で店まで戻り、大通りで起きたことをオーナーに知らせたようだ。そして店についてやっと起きたことに感情が追いついてきたのか、友達が殺された悲しみで泣き崩れ、その日は身内の不幸で動揺した店の娘達とそのまま泣き明かしたとの事だった。
問題はその翌日からで、リリヤさんは心身共に疲れ切っているにも関わらず、事件の時の記憶にうなされてまともに眠れなくなり、段々と悪化して酷いと先ほどの発作のような過呼吸や嘔吐まで繰り返すようになったという。
「医者には診てもらったんですか?」
「旦那。恥ずかしながら、うちはこういう阿漕な商売してるくせに娘一人まともな医者に診せてやれる稼ぎがねぇんだ」
そのオーナーの悔しそうな顔に、自分の失言を恥じた。初めからそれが出来れば、この人がやっていない訳が無いからだ。
「確かにリリヤは娘のように思ってる。俺みたいな碌でなしに親の真似事させてくれて、一端の人間になれたような気にさせてくれた大事な娘だ。借金背負ってでも、命を質に入れてでも助けてやりたい。だがな、それをやると俺が上からこの店を取り上げられちまうんだ。そうなると今度は他の娘達を見捨てる事になる。俺なんかよりもっと数段悪どい碌でなし共に金稼ぎの道具として使い潰されちまう。……………俺も悩んでるんだ、リリヤを取るべきなのか、リリヤも他の娘と同等に扱うべきなのかを」
「すみません、僕の考えが足りませんでした」
「いや、こっちの事情と縁の無さそうな旦那に察しろとは言えんさ」
「では、もしかしてあの香みたいなのでリリヤさんを落ち着かせてるんですか?」
「その通りだ、変な事は知ってるんだな。まともな医者には診せられないが、うちみたいなのを相手に二束三文で診てくれるヤブは居るんだ。そこから買うしかなかった」
「アレでも無いよりはマシと……」
「とは言え正直ありゃ毒だよ。随分と昔だが、俺がまだ只の使いっ走りで、自分で店を持てる様になる前に何度か心をやられちまった奴を見てきたが、あの香で持ち直せたのは半分も居なかった。その持ち直せた方も何処かしら別の所をやられちまって治ったといえるか怪しい有り様だった。それでも、ああやって少しでも楽にさせてやらないと、心が強いと思っていた奴でも、あっという間に自分から首括っちまう事があってな。マシってのはその程度の話しなんだ」
このままでは、リリヤさんはいずれ近いうちに死ぬと言われたも同然だった。
オーナーもそれを分かっているのか、苦々しく険しい表情が一層深くなる。
「では、この街で一番の医者、または効く薬って心当たり有りますか?」
オーナーは少し考えるように、答えに間を置く。
「聞いてどうするつもりだい?」
「僕に出来うる限りをするつもりです」
僕の答えにオーナーは何故か、少し困ったような顔になる。
「なぁ、アマミの旦那。正直な話をするとだな、本当は俺の方から形振り構わず、あんたにリリヤを助けてくれって頼み込むつもりだったんだ。旦那が店に来た瞬間、お人好しのあんたなら助けてくれるんじゃないかって期待しちまった」
頼まれたら僕も断らなかっただろう。しかし何故それを今になって言うのだろうか。
「旦那の方から助けてくれるって言ってるのに、こんな事を聞くのも失礼だが……、何故そこまでしてくれるんですかい?」
オーナーは、似合わない畏まるような声で聞いてくる。
「それは……」
「同情や哀れみだと言うんでも構いやしませんよ、掛けてもらえるだけ有り難いってもんです。もう泣き言しか出ねぇような有り様だったんですから、いまさら大上段に構えられる訳がねぇ」
そう、僕の中に有るものは同情と憐れみだ。どう言い繕っても大上段に構えて悦に入ってるのは僕の方だ。そんな浅ましさがどうしても拭えない。
「しかしですよ、旦那のそれは本当に同情や哀れみだけなんですかい?」
多分、そのはずだ。
「こんな時にする話じゃねぇとは分かっちゃいるんですがね、旦那のリリヤに対するそれは、同情で済ますにはちょっと度が過ぎる様に見える。だから旦那はリリヤの事を気に入ってくれていると、そうするだけの気持ちが有るもんだと、俺は勝手に思ってるんですよ」
嫌いではない。そうでなければ此処までしようとは思わない、別に博愛主義者でない。違う、オーナーはそういうレベルの話をしているのでは無い。
僕は答えに窮する、いまいち判然としていないからだ。時にはこれが恋のようにも思えたし、不安をごまかすための依存にも思えたのだ。
「これを俺が言うのは野暮の極み、こんな事を勝手に俺が話したと知れたら店の娘ども全員敵に回しそうだが敢えて言わせてもらういますがね、リリヤは最近うちじゃ旦那の話しかしなかったくらい旦那の事を好いてるんです」
オーナーの言わんとする事を察する。
「彼女と知り合ってまだ一月も経ってません。早計ですよ」
そんな話をするには、どう考えても早過ぎる。
こちらの言葉に構わずオーナーは話を続ける。
「旦那、リリヤを貰ってやってくれませんかね?」
「何故、今そんな話を僕に」
こんな時にする話ではないと、自分で言っているではないか。
「今回みたいな事はそうそう有るもんじゃねぇが、それでも俺らの業界じゃ人死になんて珍しくもねぇんですよ。何時どんな厄ネタ降り掛かってくるか分からんような場所に、何時までも自分の娘を置いておきたいと思うかい?洗う必要もねぇ足で、いつまでもこっちに居られちゃ困るんだよ」
それは解る。リリヤさんを育てた人達が、彼女の養育費を借金として本人に負わせなかったのもその為だった筈だ。
「それにあの娘は、この世界に向いちゃいねぇんです。子供の頃から居たせいで、本人は慣れたつもりでいますがね、あんなもの結局、母親代わり達の真似でしか無いんですよ。本人は違うと言うが、あいつはこの商売が好きなんじゃなくて、最後は幸せそうに身請けされていった女達に対して変な憧れを持っちまっただけなんだ。あれはやくざ者に借金背負わされた女の生き地獄の、数少ない出口ってだけで自分から進んで選ぶようなものじゃないってのに勘違いしてやがる。それにこの店が好きだというが、俺がいくら綺麗事を謳おうと結局は女の生き血を啜ってる外道には違いねぇ。我が子に、そんな物の片棒なんか担いてほしくねぇんだよ。だからそんな物をこじらせて本当に足を洗えなくなる前に、さっさと旦那みたいな娑婆っ気の強い人に貰って欲しいんだ」
聞き分けのない娘に対して、怒りながらも心配で仕方ない父親のそれだった。
だとしても、例え望まれていたとしても。
「それでも、早計です。決めるにはまだ時間が足りていません」
彼女に誠実でありたいとうこれは、卑怯な逃げなのだろうか。
「そうか……、そうだな。すまん、こんな時に変なことを言って悪かった」
オーナーから畏まるような姿勢が消える。きっと僕の答えは落胆させてしまっただろう。
「けれど、時間が足りないからこそ、こんな所では終われません」
こればかりは誤魔化しではない。この先は自分でも分からない、決めかねている。それでも今苦しんでいる彼女を救わねば、その先すら無くなってしまう。
「改めて、リリヤを宜しく頼む……、助けてやってくれ」
オーナーが再度、深く頭を下げた。
「はい」
冷めた茶を一気に飲み干し、店を後にする。
苦味と渋味が、いつまでも尾を引いた。