登場人物&用語解説(ver1.0)
登場人物
●雛由 マヒル
本作主人公。何でもこなす器用さと気立ての良さ、加えて端麗な容姿を持つが天にも嫌われる貧乏人である。
9桁級の借金から逃げる形で国家認定魔術師を目指すことに。
趣味は家事全般、好物はコンビニの納豆巻。
●愛沢 アユム
色々あってマヒルと遭遇した少女。天真爛漫な性格と面倒見の良さを併せ持つが、保護対象に向ける愛情の絞が壊れ気味で暴走しがち。
マヒルを第五白波学園に連行し魔術師への道を勧める。
●紅ヶ塚 ジンヤ
アユムとは幼馴染みであり、同じ『白葉寮』に住む。常にドライバ内蔵型の日本刀型魔動機を携行しており、『白葉寮の喧嘩犬』と恐れられる。
ある騒動を機に風紀委員に目をつけられている。
●小田原 コマエ
白葉寮に住む、ジンヤとアユムの妹的存在。小柄で気が弱いので、面倒を見たがるジンヤとアユムとの間で取り合いが絶えない。甘いものが好物であり、与えると非常に喜ぶ。
ある『特異体質』に悩まされている。
●児哭森 ユウキ
白葉寮に住む魔工学部生。寮の地下室に籠っていることが多く、外出は稀。小学生の様な風体だが、アユムたちの一つ上である。
『うっとうしい』という理由で衣服の類いの着用を拒む傾向がある。
●白葉 マサヨリ
アユムたちの住む古寮、通称『白葉寮』の管理人。管理人室に引きこもり昼夜問わず寝ている寮生曰く『ダメ人間』だが、学園上層部とのコネクションを持つなど、素性については謎が多い。
曲者揃いの寮生たちに頭を悩ませている。
用語
●魔力
例外を除き、人間を含む生命体の内部でのみ生成される無形のエネルギー。発生源の生命体の意思や精神に大きく影響を受ける。
『天の公式』の干渉を受けない唯一の存在。
●魔法
魔力を利用する技術全般を指す。
古典魔法と現代魔法に分類される。
●国家認定魔術師育成機関
一般教育科中等部を卒業した『魔力の才能を持つ人間』のみ入学を許される国家運営の特殊教育機関。
魔法学園と呼ばれることが多い。魔法技術の研究、教育を目的とする。
公的に魔法の使用を許される国家認定魔術師のライセンスを取得できるほぼ唯一の機関でもある。
現在全国に四ヶ所存在。
●第五白波学園
四ヶ所ある魔法学園のうちの一つ。
日本領海内、太平洋沖(明確な位置は不載)の人工島で、ひとつの都市として機能するほどの広さ、施設を持つ。別名『海上学園都市』。
本土では使用できない危険な魔法の実験も行えるため、必然的にレベルの高い魔法教育を受けられる。
実戦魔法学部、魔法工学部、魔法情報科学部の三つが設けられている。
他の魔法学園が三年制なのに対して、ここのみが四年制であり、カリキュラムや単位システムも特殊である。
●天の公式
魔法学において使用される用語。現象や物質、万物すべての根元に存在するとされる架空の式、法則、概念。この世の全てはこの式から逸脱することができず、こちらからの干渉も不可能とされる。『神』とも表現される。
●デバイス
魔術式記録媒体の俗称。分解、数式化した呪文やその他儀式を記録した小型の電子機器。収録された儀式を高速で再構成し術者に代わって処理することにより、より素早く魔法を展開できる。
小型化には成功しているが、魔法の儀式そのものが多用であり、単一では同時に複数系統の魔法を処理できない。
●ドライバ
魔術式記録媒体操作補助装置。使用者の脳波とリンクし、組み込まれたデバイスの操作を補助、代行する。その他、デバイスに供給する魔力の効率配分や適応化、複数デバイスの連携行使、同時操作などを可能にする。また、その他の機能を付属したタイプも存在し、一種の情報端末としても使用が可能。
魔法学園においては『学生証』としても機能している。
物の差はあれど、お値段にして『車が二台は買えるレベル』らしい。
●魔動機
魔力を動力源として駆動する装置の総称であり、デバイスやドライバ等とは別物である。
主に、魔術師を使用する武器としての意味を持ち、デバイスやドライバなどと連携して使用することもある。
魔力分解、儀式化し、デバイスに収録することが可能。
●オペレーション
ドライバと使用者をより深くリンクさせ、同期させる操作。
更に素早い魔法の使用を可能にする他、その他多数の機能を発動する。
●ドッペルゲンガーシステム《DGS》
ドライバの機能の一つで、オペレーションと共に発動される場合が多い。
使用者の肉体情報をドライバ内で再現、常時演算を続けることにより、実体のない『もう一人の自分』を産み出す。