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『優咲にサプライズ作戦』

千夏 「誕生日を祝いたいです!」

一同「……」

 元気のない塁たちに、千夏はずっと考えていたことを伝えた。

塁 「えっと…、それって誰の?」

 塁は戸惑いながら、一応確認した。

千夏 「もちろん、優咲の誕生日をです!」

塁 「……今入院中なんだけど…」

 困ったなというように笑いながら言うと、千夏はケロッと大事なとこを言ってきた。

千夏 「あっ、それならもう大丈夫ですよ。確か、今日には退院だったと思います!」

一同「…はっ?」

 何を言っているのか、さっぱり理解できなかった塁らは、優咲が入院したという日が昨日であることを確認する。

静 「いや、早すぎるだろ!?」

美鈴 「入院してから一日しか…ってか一日も過ぎてないぞ〜?!」

海音 「いったいどうなってるんだ…。」

塁 「てか!なんで千夏は、あたかも当然かのように振る舞ってんだ!?」

 四人が一斉にツッコミを入れてしまう。

 千夏は予想できていなかったのか、四人の圧に驚いていた。

千夏 「で、でも、昔も優咲半日で退院した事もあったから…、つい…」

 申し訳なさげに、皆に伝える。

 四人はため息をつき、皆顔を見合わせる。

塁 「んま…、優咲が大丈夫ってんなら、今日オレの家で誕生日パーティーでも開くか!」

静 「こんな唐突に誕生日パーティーを開くとか、あんま聞かねぇがな。オレもやるなら全力やるぜ!」

海音 「ボクも、買い出しぐらいならしてもいいよ。」

美鈴 「アタシも〜、買い出しなら任せて。」

千夏 「皆さん!ありがとうございます!」

 学校を終えた千夏達は、すぐに誕生日パーティーの準備に取り掛かった。


 そして、質素ではあったものの、誕生日パーティーは無事に開催し、退院した優咲を温かく迎え終えた皆は、各々掃除を終え、自宅へと帰ろうとしていた。

美鈴 「退院したばっかだったのに、意外と元気だったな。」

 美鈴は同じ帰路を歩く静と海音に言った。

 三人は笑い合い、「確かに」と同意し合った。

海音 「…けど、優咲があんな笑顔を見せるなんてな。」

静 「な!意外だったよな!」

 関わりは千夏よりも少ないが、それでも彼女たちにも優咲のことを理解し始めていた。

 それだけに、優咲が事故に遭い、入院したと聞いたときは、胸がひどく痛んだ。

静 「んまぁ、あの様子だと、オレたちの心配は杞憂だったのかもな!」

 少し暗い様子を感じ取った静は、美鈴と海音の間に入り、肩を組んだ。

海音 「そうだね…。ボクも、優咲はもう大切な友達だから。」

美鈴 「そそ、アタシ達はのグループには、欠かせない友達になったよねぇ〜!」

 悩んでいたことを笑い飛ばしながら、三人は達成感と満足感と共に、各々の自宅へと帰るのだった。

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