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18 ふたつ目


 ふたつ目の願いは、"理解"


 ヴェルモリエルさんのこと、いろいろ教えてねってこと。


 ランプの魔人ちっくなことをやってる理由とか、いろいろ知りたいなって。



 ---



 昔々、世界中が無茶苦茶な争いごとばかりだった頃。


 まだ精霊界も統一されていなくて、チカラのある精霊たちは好き勝手に暴れ回ってたんだって。


 生まれながらにすっげぇ精霊力を持ってたヴェルモリエルさんも、自身のチカラに溺れて大暴れ。



 それでヤリ過ぎちゃって、精霊たちに封印されちゃったのね。


 しばらく宝箱の中で頭を冷やして、チカラの使い方を考えなさいって。



 長い歳月、いろいろあったみたい。


 アレな願いを叶えようとして自滅したおバカさん、


 何も願わず、すぐに宝箱を手放したビビりさん、


 賢さに自惚れて墓穴を掘っちゃう勘違いしたお利口さん。



 最初の頃は、呼び出してくれた人と真面目に交流しようとしてたヴェルモリエルさん。


 でも、あまりにも救いの無い展開ばかりで、早々に諦めちゃった。


 あの威厳のある魔人の姿と態度を崩さず、やり取りもワンパターンに。


 どうせ結末はいつも一緒だし。



 そんなこんなで長い歳月を宝箱に囚われていて、俺たちと出会っちゃった、と。




 えーと、話しの中で気になる点がひとつ。


 ヴェルモリエルさんって、もしかしてさっきのマッチョ魔人モードは本来の姿じゃないってこと?



「今の姿が、本当の私に近い、と思う」

「ごめんなさい、よく思い出せないの」


 おっと、聞きましたか皆さん。


 この姿こそが本当のヴェルモリエルさんだそうですよ。


 これで問題無くお付き合いが出来るってもんですよ。



 ちょっと、何でみんな、そんな目で見るの……



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