01 プラン
『リヴァイス 81 はぐれ召喚者と過剰過ぎる監視者たち』の続きで、
アマツのお話しです。
お楽しみいただければ幸いです。
どうも、アマツです。
異世界ヒモ暮らし、だいぶ慣れたかな。
いや、慣れちゃ駄目だろって言われても、今んとこ他にやりようがないので。
なんせコッチの世界にお呼ばれされる際の特典ポイントを自身の強化に一切使わなかったので、身体強化も魔力も特別なスキルも、俺自身にはホントなんも無し。
自分のステータスすら見れないわけで。
出来ることといったら、家族に甘えまくりのヒモ生活くらい。
でも、さすがにこんだけ家族が増えると考えちゃうわけで。
5人家族で、嫁が3人と妹キャラがひとり。
みんなは、俺のやりたいように暮らしていいよって言ってくれるけど、
いつまでもこんな感じのヌルいヒモ生活のままってのもアレだし。
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みんなは、俺にやってほしいこと、なんかないかな?
「家族としては全く不満は無いけど、あえて言うなら、個別デート?」
なるほど、イオちゃん的には、ふたりきりの時間もほしい、と。
「私はそういうのはいいから、たまには普通の報告書を提出させてほしいよ」
メリシェラちゃん的にはどういうのが普通なのか、一度じっくり話し合う必要があるね。
「アマツさんとのふたりきりのデート、そういえば初めてかも」
「たまには贅沢なおねだり、してみようかな」
えーと、ナナさん的には贅沢なんですね、ふたりきりのおデート。
『むふ、久しぶりに羽を伸ばして遠出するのも悪くないかも』
『はて、竜の場合は、翼を伸ばす?』
お手柔らかにお願いしますね、レミュさん。
というわけで、嫁さんたちと個別デートすることに。
デートプランは各自にお任せってことで。
いつもの家族サービスとはひと味違う"嫁サービス"
頑張っちゃうよ、俺。
「私、嫁じゃないしっ」