無能ながらも努力して成り上がりたい
ある辺境の小さな村での一人の男が生まれた。
とても、とても、裕福ではない家だが暖かな夫
新しい命が生まれようとしている。
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「がんばってください!!」
お手伝いさんが妊婦のマリカの手を握る。
「あぁーーー」「うーーんん」
「おぎゃーーーおぎゃーーー」
「うぉーーーーーーー!!!」
「旦那さん、お湯持ってきてください!!」
「は、はい!」
今日、父となるハルトは、生まれてはじめての出産の手伝いに奮闘していた。
ん、あ、明るい、眩しい…
俺は、死んだんじゃ…
俺は、福岡市在住の山内さとし!!!
おっと、マ○ラタウンじゃないぞ!
小さい頃から、イジられ続けて中学生の時、やっと、ネタにできたやつだ。おもしろいかどうかは、言わないでくれ。自分でも、わかってる。俺がコンプレックスから抜け出せたということを言いたいだけなんだ、それだけなんだ。
それより、俺死んだんだ、さっき…
電車を待ってたら後ろから押されて
あれ?どこだここ?人ってこんなに大きかったけ?
(すいま...)ん?声がでない。
「お母さん!がんばりましたね!男の子ですよ。」
「マリカ、、、、ありがとう。」
ハルトはマリカの手を持って涙ながらに言った。
おいおい、これってまさか!
『生まれ変わってる?』